モバイルバッテリーが「燃えない」時代に?準固体電池搭載のDIGI+が変える充電の安心感

3行でわかるこの記事

  • 何が起きた? ソースネクストが「準固体電池」を搭載したモバイルバッテリー「DIGI+ 準固体電池モバイルバッテリー 10000mAh」を2026年3月13日に発売しました
  • 重要なポイント 従来のリチウムイオン電池で懸念されていた発熱・膨張・液漏れのリスクを大幅に低減しながら、10000mAhの大容量と最大22.5Wの急速充電を実現しています
  • なぜ注目? 「モバイルバッテリーの発火事故」が社会問題になるなか、バッテリーの素材そのものを変える新技術が、ついに手の届く価格で登場したからです

はじめに

朝の満員電車。カバンの中でスマートフォンを充電しようと、モバイルバッテリーに手を伸ばします。ふと思い出すのは、数日前にニュースで見た「モバイルバッテリーが発火して乗客が避難」という記事。気にはなるけど、充電しないわけにもいかないし。そんな小さな不安を抱えたまま、画面を見つめる毎日。

この「小さな不安」を根本から解消するかもしれないモバイルバッテリーが、2026年3月に登場しました。

ソースネクストのデジタル製品ブランド「DIGI+(デジプラス)」から発売された「準固体電池モバイルバッテリー」。バッテリーの中身に使われる素材そのものを変えることで、発熱・膨張・液漏れのリスクを大幅に減らした製品です。

この記事では、次の3つを解説していきます。

  • 「準固体電池」って何がすごいの?
  • 従来のモバイルバッテリーとどう違う?
  • バッテリー技術のこれからはどうなる?

ひとことで言うと

DIGI+の準固体電池モバイルバッテリーは、従来のリチウムイオン電池の「液体電解質」を「ゲル状の電解質」に置き換えることで安全性を飛躍的に高めた、新世代のモバイルバッテリーです。

知っておきたい「準固体電池」の基本

従来のバッテリーが抱えるリスク

私たちが普段使っているスマートフォンやモバイルバッテリーの多くには「リチウムイオン電池」が使われています。とても優秀な電池ですが、弱点が1つあります。内部に液体の電解質が使われていることです。

この液体の電解質は、外部からの強い衝撃や過度な充電、極端な温度変化にさらされると、発熱・膨張・液漏れを起こすリスクがあります。最悪の場合、発火につながることも。ニュースで「モバイルバッテリーが燃えた」という報道を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

「準固体」は何が違う?

準固体電池では、この液体の電解質をゲル状(ジェル状)の固体に近い素材に置き換えています。

たとえるなら、従来の電池が「水の入ったコップ」だとすれば、準固体電池は「ゼリーが入ったコップ」。ゼリーは倒しても簡単にはこぼれませんよね。同じように、準固体電池は衝撃や温度変化に対する耐性が高く、液漏れのリスクが格段に低いのです。

ちなみに、「全固体電池」と「準固体電池」は似ていますが少し違います。全固体電池は電解質を完全に固体にしたもので、まだコストが高く量産が難しい状態。準固体電池は、全固体電池に近い安全性を持ちながら今の技術で量産でき、手頃な価格で製品化できるという「ちょうどいい技術」と言えます。

DIGI+モバイルバッテリーの4つの特徴

特徴① 発熱・膨張・液漏れリスクを大幅低減

DIGI+の最大のアピールポイントは、やはり安全性です。準固体電池を採用することで、従来のリチウムイオン電池で起こりうる発熱・膨張・液漏れのリスクが大幅に抑えられています。

夏の車内のような高温環境や、冬場の低温環境でも安定して動作するため、アウトドアや災害時の備えとしても安心して使えます。

特徴② 10000mAhの大容量で急速充電対応

バッテリー容量は10000mAh。一般的なスマートフォンを約2〜3回フル充電できる容量です。USB PDに対応し、最大22.5Wの急速充電が可能。「安全な電池にしたら性能が落ちた」ということがないのがうれしいポイントです。

特徴③ 薄型・軽量で持ち運びやすい

本体サイズは約66×16×141mm、重量は約220g。同じ10000mAhのリチウムイオン電池モデルと比較してスリムかつ軽量に設計されています。カバンのポケットにすっと収まるサイズ感です。

特徴④ 手の届く価格設定

価格は4,980円(税込)。準固体電池という新しい技術を搭載しながら、一般的なモバイルバッテリーと大きく変わらない価格帯を実現しています。カラーはホワイトとブラックの2色展開です。

ほかにも広がる「次世代バッテリー」の波

DIGI+の発売は、モバイルバッテリー業界全体で「次世代バッテリー技術」への移行が始まっていることを象徴しています。

メーカー製品名バッテリー技術
ソースネクストDIGI+準固体電池
Bigblue TechPFシリーズ全固体電池
Nyle4&Cell(アンドセル)全固体セル
ZensQi2.2モバイルバッテリー準固体電池

2026年3月だけでも、これだけのメーカーが「固体系バッテリー」を搭載した製品を発表、または予告しています。モバイルバッテリーの主流が「液体→固体(準固体)」へと切り替わる転換点が、まさに今来ているのかもしれません。

先日のMe-Moon記事でご紹介したESR MagMouseのように、「地味だけど毎日使うものの進化」がテクノロジーの面白さ。バッテリーの中身が変わるという見えない部分の進化が、私たちの「安心して充電できる」という日常の体験を根本から変えてくれるのです。

あなたの「充電ライフ」はどう変わる?

準固体電池のモバイルバッテリーが普及すると、私たちの生活にはこんな変化がやってくるかもしれません。

変化① 飛行機への持ち込みがもっと安心に。 モバイルバッテリーの機内持ち込みには容量制限がありますが、安全性の高い準固体電池であれば、将来的に規制が緩和される可能性も考えられます。

変化② 災害時の備えとして長期保管できる。 準固体電池は温度変化に強いため、防災リュックに入れたまま数年間保管しても劣化しにくいという利点があります。

変化③ 子どもにも安心して持たせられる。 発火リスクが低いバッテリーであれば、お子さんの通学カバンに入れておく使い方も、より安心できます。

用語ミニ解説

  • 準固体電池: 従来のリチウムイオン電池の液体電解質を、ゲル状の固体に近い素材に置き換えた電池。全固体電池に近い安全性を持ちつつ、量産しやすいのが特徴(「ゼリー入りのバッテリー」のイメージ)
  • 全固体電池: 電解質を完全に固体にした電池。安全性と性能が最も高いが、まだコストが高く量産が進行中の段階(「究極のバッテリー」のイメージ)
  • リチウムイオン電池: スマートフォン、ノートPC、電気自動車などに広く使われている充電可能な電池。高いエネルギー密度が特徴(「今のバッテリーの主役」のイメージ)
  • USB PD(Power Delivery): USBを使った急速充電の規格。対応する機器同士であれば、従来よりも短い時間で充電が完了する(「充電の高速道路」のイメージ)

Me-Moon編集後記 🌙

「バッテリーの中身が変わった」と言われても、見た目は普通のモバイルバッテリーと変わりません。でも、その「見えない進化」こそが、実は一番大切な進化なのかもしれません。

AIやブロックチェーンのように派手なテクノロジーが注目される中で、「充電するたびに感じる小さな不安」を消してくれる技術が4,980円で手に入る。こういう地味だけど確実に暮らしを良くしてくれる進化の積み重ねが、気づけば私たちの日常を変えているのかもしれませんね🌙

参考リンク

この掲載情報は各取得情報によって提供されています。

※内容の真偽や広告内容についてはご自身でご判断ください。

監修者

小宮 滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。

また、AI・ブロックチェーン開発を強みとしたDXサービスを提供し、企業の成長を支援します。AI・ブロックチェーン技術との統合を通じて、DX体験をシームレスに実現し、ユーザーと企業の双方に新たな価値を創出することを目指して、開発支援やマーケティングを行っております。

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