3行でわかるこの記事
- 何が起きた? AppleがiOS 27でSiriに複数のAIを接続できる「Extensions」機能を導入予定と報道されました
- 重要なポイント GeminiやClaudeなどのアプリをインストールして設定するだけで、Siriの「頭脳」として使えるようになります
- なぜ注目? これまでChatGPTしか使えなかったSiriのAI枠が解放され、iPhoneユーザーが自分に合ったAIを自由に選べる時代がやってくるからです
はじめに
2026年3月26日、Bloombergのマーク・ガーマン記者の報道がAppleファンの間で一気に拡散しました。iOS 27で、SiriがGeminiやClaudeなど複数のAIアシスタントと連携できる「Extensions」機能が搭載される見通しです。
これが実現すると、iPhoneとAIの関係が根本から変わるかもしれません。
この記事では、こんなことを解説していきます。
- Extensions機能って、何が変わるの?
- どうやってGeminiやClaudeをSiriで使えるようになるの?
- 私たちのスマホライフはどう変わっていくの?
ひとことで言うと
iOS 27では、SiriにGeminiやClaudeなど好きなAIを「頭脳」として接続できるようになります。ここからは、その仕組みと私たちへの影響を順番に見ていきましょう。
今のSiriとChatGPTの関係、知ってた?
SiriはAppleが作ったアシスタントですが、深い会話や複雑な質問への回答は、2024年12月のiOS 18.2からChatGPT(OpenAI)に任せてきました。
わかりやすく言うと、「Siriという窓口、中身はChatGPT」という構造です。
スマートスピーカーに例えると、スピーカー本体はAppleが作っているのに、声で答えてくれる中身はOpenAIが提供している、という感じです。この仕組みは便利でしたが、使えるAIがChatGPTだけという制約がありました。Geminiの検索力を使いたいシーンでも、Claudeの文章力が欲しいシーンでも、ChatGPTに頼るしかなかったのです。
Extensions機能で何が変わる?3つのポイント
iOS 27で登場する「Extensions」は、シンプルに言うとこういう仕組みです。
① App StoreからインストールしたアプリをそのままSiriに接続できる
GeminiアプリやClaudeアプリをiPhoneに入れて、設定の「Apple IntelligenceとSiri」セクションで有効にするだけです。
② タスクに合わせてAIを使い分けられる
「調べものはGemini、長文メールの下書きはClaude、日常の操作はSiriそのまま」という自分専用の設定が可能になります。
③ 今のサードパーティキーボードと同じ感覚で使える
iPhoneでGboardやATOKを使えるのと同じように、好きなAIを「思考エンジン」として差し込める。そのくらい自然な操作感になる見通しです。
ChatGPTの「独占」が終わる意味
SiriのAIがChatGPTに固定されていた状況は、キャリアが1社の通信会社に縛られているスマートフォンに似ていました。
Extensions機能は、それをSIMフリーにする変化です。
GeminiはGoogleのサービスや検索との連携が得意、ClaudeはAnthropicが開発した文章理解に強みがあるモデル、という具合に、それぞれのAIに「得意分野」があります。複数のAIを目的ごとに使い分けられる選択肢が生まれることで、iPhoneはもっと「自分のためのデバイス」になっていきます。
なお、AIエージェントを使ったスマートフォン連携はすでに各社で進んでおり、ドコモのSyncMe AIエージェントのような例も出てきています。こうした動きと組み合わさっていくと、スマートフォンの使い方はさらに変わっていきそうです。
Siriはこれだけじゃなく、もっと変わる
iOS 27のSiri刷新は、Extensions機能だけではありません。報道されている主な変化をまとめると、
- スタンドアロンアプリ化:SiriがChatGPTのような独立したアプリになり、会話履歴の保存・検索が可能に
- Dynamic Island統合:画面上部のDynamic IslandにSiriの応答が表示される新デザイン
- 「Write with Siri」:iPhoneのキーボード内に文章作成機能が直接追加される
- 画面の文脈理解:SiriがいまiPhoneの画面に何が表示されているかを読み取り、より的確な操作をサポート
これらはすべて、2026年6月8日のWWDCで正式に発表される予定です。あくまで現時点での報道内容であり、発表内容が変わる可能性もある点は頭に置いておくと良いかもしれません。
用語ミニ解説
- Extensions(拡張機能): 他のアプリの機能をSiriから呼び出せる仕組み。iPhoneでは今もキーボードアプリや写真編集アプリで同様の方式が使われている
- Apple Intelligence: iOSに搭載されたApple独自のAI機能群。プライバシーを守りながら端末内でAI処理を行う
- Dynamic Island: iPhone 14 Pro以降の画面上部にあるインタラクティブな表示エリア。通知や再生状況などをコンパクトに見せる
- WWDC: 毎年6月に開催されるAppleの開発者向けイベント。iOSやmacOSの新機能がここで正式発表される
Me-Moon編集後記 🌙
「SiriってChatGPTを使ってたの?」と初めて知った方も多いかもしれません。私もそのひとりでした。
Extensionsが実現すれば、AIは「特定のサービス」ではなく「自分で選べる道具」になります。スマートフォンの通信がSIMフリーになったとき、多くの人が「こんなに自由に使えるんだ」と驚いたのと似た感覚が、AI選びの世界にもやってくるかもしれません。
ChatGPTだけではない、AI選びの自由が始まる。そんな転換点にiOSがなっていくのを楽しみにしています。
あなたなら、SiriにどのAIを接続してみたいですか?🌙
参考リンク
- AppleがiOS 27でSiri統合拡大、ChatGPT以外のAIアシスタントを接続可能に — GIGAZINE, 2026年3月27日
- iOS 27: Apple will reportedly let Claude and other AI chatbot apps integrate with Siri — 9to5Mac, 2026年3月26日
- Apple Plans to Open Up Siri to Rival AI Assistants Beyond ChatGPT in iOS 27 — Bloomberg, 2026年3月26日
