3行でわかるこの記事
- 何が起きた? NTTドコモのFOMA(3G)とiモードが2026年3月31日をもってサービス終了
- 重要なポイント 1999年開始のiモードは2003年時点で4000万人超が利用した日本最大のモバイルインターネットサービス
- なぜ注目? スマートフォン前夜に日本人の「ネットを持ち歩く」文化を作り上げた歴史的なサービスの幕引き
はじめに
「iモードなんて、もう古い話でしょ」
そう思っていた方も多いかもしれません。でも、2026年3月31日の今日まで、iモードは現役で動いていました。そして今日、静かに幕を下ろしました。
この記事では、こんなことを解説していきます。
- iモード・FOMAとはどんなサービスだったか
- どんな役割を果たして、なぜ終わりを迎えたのか
- この終わりが示す、テクノロジーの歩み
ひとことで言うと
1999年2月に始まったiモード、2001年10月に始まったFOMAが、2026年3月31日にサービスを終了しました。この歩みを振り返ることは、日本のスマートフォン文化のルーツを知ることでもあります。その背景と歴史を見ていきましょう。
iモードが果たした3つの役割
iモードが日本のモバイル文化に果たした役割は、大きく3つに整理できます。
1. 「インターネットをポケットに入れた」
iモードがスタートした1999年2月、インターネットにアクセスするには自宅のパソコンが必要でした。iモードはその「インターネット」を携帯電話の小さな画面で見られるようにした、初めての大衆的サービスです。最初の対応端末はF501i(富士通製)で、その小さな画面に文字が表示された瞬間を「感動的だった」と担当者が振り返っています。
2. 「ケータイをエンタメとライフラインに変えた」
銀行、ショッピング、ゲーム、ニュース。iモードはこれらのサービスを携帯電話に集約しました。2003年には契約者数が4000万人を超え、当時の日本の人口の約3分の1がiモードユーザーになっていた計算です。「ケータイでニュースを読む」「移動中にゲームをする」という習慣は、iモードが日本人に定着させた文化です。
3. 「世界に先駆けた3G体験」
2001年10月に始まったFOMAは、通信速度384kbpsの3Gサービスでした。当時の2Gの最速は28.8kbpsでしたから、約13倍の高速化です。テレビ電話も搭載されており、「スマートフォン以前の多機能端末」として世界的に見ても先進的なサービスでした。サービス開始当初、東京都内の基地局はわずか約200局からのスタートでした。
26年の旅が終わった、今日という日
iモードは2019年に終了の告知が行われ、7年の移行期間を経て今日、正式にサービスを終えました。
終了の主な背景は5G・4G(LTE)への移行集中です。スマートフォンが普及した現在、3Gのネットワークを維持するコストと、周波数帯を次世代通信に振り向けることを天秤にかけると、終了は自然な流れといえます。
ドコモのFOMA基地局開発を担当した担当者は、このサービス終了について「各世代ごとに必ず壁にぶち当たって、それを乗り越えてというのを繰り返している」と述べています。iモード・FOMAで培われた経験が、その後のスマートフォン対応や5G開発にも引き継がれているという意味合いが込められた言葉です。
ケータイ文化の遺産は、今どこに生きているか
iモードが終わっても、その遺産は形を変えてスマートフォンの中に生き続けています。
「移動しながらネットを使う」「決済をスマホで済ませる」「ゲームや動画をスキマ時間に楽しむ」。これらは今のスマートフォン文化の当たり前ですが、そのすべてにiモード世代の原型があります。
今日の音楽生成AIやAIエージェントに代表される新しい技術も、いつか「昔の話」になる日が来るかもしれません。でも、それは間違いなく「次の当たり前」を作っていく旅の一部です。
用語ミニ解説
- FOMA(フォーマ): Freedom Of Mobile multimedia Access の略。NTTドコモの3G携帯電話サービスの名称。2001年10月1日にサービスを開始し、本日2026年3月31日に終了した
- iモード: NTTドコモが1999年2月22日に開始したモバイルインターネットサービス。専用の「iモードメニュー」から銀行・ショッピング・ゲーム等にアクセスでき、ケータイを「通話機器」から「情報端末」に変えたサービス
- 3G / 4G(LTE)/ 5G: 通信規格の世代を表す言葉。3GはFOMAが該当する第3世代。4G(LTE)はスマートフォン普及期の主流規格。5Gは現在展開中の最新規格。3Gの終了はこれらへの集中移行が目的
Me-Moon編集後記 🌙
FOMAやiモードが終わったというニュースを見て、「懐かしい」と感じた方は多いはずです。
振り返れば、「ケータイでネットを見る」ことは最初は特別なことでした。それが今、スマートフォンでAIと話し、音楽を生成し、ビットコインで支払いをする時代になっています。
こういう時代の転換が積み重なって、気づけば暮らしがまるごと変わっていく。次の転換も、もうどこかで静かに始まっているのかもしれませんね🌙
参考リンク
- ドコモの3G「FOMA」と「iモード」が本日31日終了――歴史に残るサービスはどう始まったのか — ケータイ Watch, 2026-03-31
- ドコモの3G「FOMA」「iモード」きょう終了 「ガラケーには個性があった」「パケ死をして絶望した」──当時の記憶ネットに — ITmedia Mobile, 2026-03-31
- ドコモの「FOMA」「iモード」終了まであと1年、注意すべき点は? — ケータイ Watch, 2025-04-01
