日本企業が世界第3位のビットコイン保有企業に。メタプラネットが4万BTCを突破した理由

3行でわかるこの記事

  • 何が起きた? 日本のメタプラネットが2026年4月2日、5,075BTCを追加購入し、世界第3位のビットコイン保有企業になりました
  • 重要なポイント 累計保有量は4万177BTC、購入総額は今四半期だけで約636億円に上ります
  • なぜ注目? 日本企業がビットコインを「使う資産」ではなく「持つ資産」として大規模に保有する動きが現実になったからです

はじめに

636億円——ある日本企業が、今年1月から3月の3ヶ月間だけでビットコインに投じた金額です。

その企業の名前は、メタプラネット。東京証券取引所(スタンダード市場)に上場する日本の会社です。

2026年4月2日、メタプラネットは5,075BTCを追加取得したと発表し、累計保有量が4万177BTCに達しました。これにより、世界のビットコイン保有企業ランキングで第3位に浮上しています。

この記事では、こんなことを解説していきます。

  • そもそも、なぜ企業がビットコインを大量に買うのか?
  • メタプラネットが「世界第3位」になった背景は?
  • 私たちの生活やお金とどんな関係がある?

ひとことで言うと

メタプラネットは「ビットコインを持ち続けることで会社の価値を高める」という戦略をとっており、今四半期に5,075BTCを約636億円で購入、累計保有量4万177BTCで世界第3位に躍り出ました。ここからは、その背景と仕組みを順番に見ていきましょう。

そもそも、なぜ企業がビットコインを買うのか

ビットコインは「デジタルゴールド」と呼ばれることがあります。金(ゴールド)のように、発行上限が2,100万BTCと決まっていて、世界中のどこでも取引でき、特定の国の政策に左右されにくい、という性質を持っています。

銀行に現金を預けておくと、インフレによって徐々に価値が目減りしていく、と考える人が増えてきました。それならビットコインを持っておこう、という発想は、個人だけでなく企業の財務担当者にも広がっています。

この戦略を先行して大規模に実践したのが、米国のMicroStrategy(現Strategy)です。同社は数百億ドル規模のビットコインを保有しており、世界1位の企業保有者です。メタプラネットはその日本版として注目されています。

メタプラネットが「世界第3位」になった3つの背景

一貫した大量購入戦略

メタプラネットは、ビットコインを「売買して利益を出す」のではなく、「買い続けて長期的に価値を高める」という方針をとっています。2024年4月に初回取得を始めてから約2年で、保有量は約98BTCから4万BTCに拡大しました。

積極的な資金調達

株式や社債の発行で調達した資金をビットコイン購入にあてる、という方法をとっています。今四半期の取得平均単価は1BTC当たり約1,254万円で、購入総額は約636億4,500万円でした。

2027年末に21万BTC目標

公式には2027年末に21万BTCの保有を目指していると発表しています。現在の4万BTCから5倍超に増やす計画です。これを達成すれば、世界1位のStrategyに近い水準になります。

モルガン・スタンレーがビットコインETFを自社投資家向けに提供し始めたように、機関投資家の間でビットコインを「正式な資産クラス」として扱う動きはここ1〜2年で急速に広がっています。メタプラネットの動きも、その流れの延長線上にあります。

この動きは、私たちにも関係がある?

「大企業の話でしょ?」と思うかもしれませんが、実はいくつかの形で身近な話でもあります。

まず、メタプラネットは日本の上場企業なので、株式投資をしている方にとっては注目銘柄のひとつになっています。ビットコインの価格が上昇すると、同社の株価にも影響が出やすい構造です。

次に、このような「日本企業がビットコインを大量保有する」という事例が増えると、暗号資産への制度的な整備や税制改革の議論が加速しやすくなります。個人が暗号資産を使いやすい環境が整っていく一因になりえます。

用語ミニ解説

  • ビットコイン(BTC): 世界初の暗号資産。発行上限が2,100万枚と決まっており、デジタルゴールドとも呼ばれます(金のように稀少で、世界中で通用するイメージ)
  • BTC保有企業: 自社の財務資産としてビットコインを保有している会社のこと。一般の会社が金を金庫に入れておくように、ビットコインを保有する企業が増えています
  • ステーブルコイン: 価値が安定したデジタル通貨。ビットコインと違って価格変動が少なく、実際の支払いに使われることが多いです

Me-Moon編集後記 🌙

「ビットコインを保有する」という行為が、個人の投資から企業の財務戦略に変わってきている。そんな転換点を見ている感覚があります。

金(ゴールド)も最初は「なぜ金属を持つのか」という疑問があったはずです。ビットコインも、10年後には「企業が持っていて当たり前」の資産になっているかもしれません。

「お金の形」がまた少し変わろうとしている。なかなか面白い時代です🌙

参考リンク

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※内容の真偽や広告内容についてはご自身でご判断ください。

監修者

小宮 滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。

また、AI・ブロックチェーン開発を強みとしたDXサービスを提供し、企業の成長を支援します。AI・ブロックチェーン技術との統合を通じて、DX体験をシームレスに実現し、ユーザーと企業の双方に新たな価値を創出することを目指して、開発支援やマーケティングを行っております。

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