3行でわかるこの記事
- 何が起きた? SBI VCトレードが2026年3月11日、暗号資産「トンコイン(TON)」と「スイ(SUI)」の取り扱いを開始し、取扱銘柄が国内最多クラスの38銘柄に拡大しました
- 重要なポイント TONはメッセージアプリTelegramから生まれたコイン、SUIは元Meta(旧フェイスブック)の技術者が開発した高速ブロックチェーン——どちらもIT大手の”DNA”を持つ注目銘柄です
- なぜ注目? 日本の暗号資産取引所で買える銘柄が着実に増えており、ステーキング(預けるだけで報酬がもらえる仕組み)対象銘柄も国内最多の16銘柄になったからです
はじめに
「暗号資産って、ビットコインとイーサリアムだけじゃないの?名前も聞いたことないコインが増えて、正直よくわからない…」
そう感じている方も多いかもしれません。たしかに暗号資産の世界は銘柄の数が多く、初めての方には少しハードルが高く見えますよね。
でも2026年3月11日、日本の大手暗号資産取引所「SBI VCトレード」に加わった2つの新銘柄は、意外なほど身近なIT企業とつながりのあるコインでした。
この記事では、次の3つの疑問を解説していきます。
- TON(トンコイン)とSUI(スイ)って、どんな暗号資産?
- なぜ今、日本で買えるようになったの?
- 「ステーキング国内最多」って、何がうれしいの?
ひとことで言うと
SBI VCトレードが、Telegram発の「TON」と元Meta開発者が生んだ「SUI」を新たに取り扱い開始。取扱銘柄は38、ステーキング対象は国内最多の16銘柄に拡大しました。
Telegram生まれの「トンコイン(TON)」って何?
まず、1つ目の新銘柄「トンコイン(TON)」から見ていきましょう。
TONは、世界で約10億人が使うメッセージアプリ「Telegram(テレグラム)」の創業者兄弟が開発を主導したブロックチェーンのコインです。
日本ではLINEが圧倒的に普及していますが、海外ではTelegramのシェアが非常に大きく、特にヨーロッパや中東、東南アジアで広く使われています。
TONの最大の魅力は、Telegramアプリの中で暗号資産を送ったり受け取ったりできるという点。たとえるなら、LINEの中でそのまま送金ができるようなイメージです。
メッセージアプリという「毎日使うもの」とブロックチェーンが融合することで、暗号資産が「投資の道具」から「日常のコミュニケーションツールの一部」に変わる可能性を秘めています。
元Metaの技術者が作った「スイ(SUI)」の強みとは
2つ目の新銘柄「スイ(SUI)」は、元Meta社(旧フェイスブック社)でブロックチェーン開発に携わっていたメンバーが独立して作ったプロジェクトです。
SUIが注目される理由は、圧倒的な処理速度にあります。
一般的なブロックチェーンでは、取引が確定するまでに数秒から数十秒かかることがあります。でもSUI(Sui Network)は、独自の技術によって高速かつ低遅延で処理できる設計になっています。さらに、送金手数料も安価です。
たとえるなら、従来のブロックチェーンが「各駅停車」だとすると、SUIは「新幹線のように速い路線」を作ったイメージです。
NFTやゲーム分野など、大量の取引をさばく必要があるサービスとの相性が良く、海外では多くの開発者がSUI上でアプリを構築し始めています。
「ステーキング国内最多」が意味する3つのメリット
SBI VCトレードは今回の追加で、ステーキング対象銘柄が国内最多の16銘柄になりました。
「ステーキングって何?」という方のために、かんたんに説明しましょう。
ステーキングとは、保有している暗号資産を一定期間「預ける」ことで、報酬(利息のようなもの)がもらえる仕組みです。銀行の定期預金をイメージすると近いかもしれません。
ステーキング対象銘柄が多いと、こんなメリットがあります。
メリット① 選択肢が広がる。 異なるリスクとリターンの銘柄から選べるので、自分の方針に合わせた資産運用がしやすくなります。
メリット② 分散投資がしやすい。 1つの銘柄に集中するリスクを減らし、複数の銘柄に分散してステーキングできます。
メリット③ ただ保有するより効率的。 暗号資産を「持っているだけ」の状態から、「預けて増やす」状態にシフトできます。
先日ご紹介したEthereum Japanのデジタルアセッツ・ワーキング・グループ設立のように、日本でも暗号資産の活用がどんどん広がっています。SBI VCトレードのような大手取引所が銘柄を増やし続けていることも、その流れを後押ししているのかもしれません。
用語ミニ解説
- 暗号資産: ビットコインやイーサリアムに代表される、ブロックチェーン技術を使ったデジタルの資産。「仮想通貨」とも呼ばれるが、日本の法律では「暗号資産」が正式名称(「デジタルのお金」のイメージ)
- ステーキング: 保有する暗号資産をブロックチェーンネットワークに一定期間預けることで、ネットワーク維持に貢献した報酬を受け取れる仕組み(「暗号資産の定期預金」のイメージ)
- Telegram(テレグラム): 世界で約10億人が利用するメッセージアプリ。高いセキュリティとプライバシー保護が特徴で、海外ではLINEに匹敵する存在(「海外版LINE」のイメージ)
- Meta(メタ): 旧フェイスブック社。FacebookやInstagram、WhatsAppなどを運営する世界最大級のIT企業。メタバースやブロックチェーン分野にも積極投資している
- SBI VCトレード: SBIグループが運営する日本の暗号資産取引所。取扱銘柄数やステーキング対応銘柄数で国内トップクラスの規模を持つ
Me-Moon編集後記 🌙
Telegram生まれの「TON」と、Metaの元技術者が作った「SUI」。名前だけ聞くとピンとこないかもしれませんが、それぞれの「出自」を知ると、なるほどと思える部分が多いですよね。
特に興味深いのは、TONが「メッセージアプリの中で自然にお金が動く」世界を目指していること。LINEペイやPayPayがすっかり日常に溶け込んだように、暗号資産もまたひとつ、私たちの生活に近づいてきている気がします。
こういう小さな一歩の積み重ねが、気づけば「当たり前」を変えているのかもしれませんね🌙
参考リンク
- トンコイン(TON)、スイ(SUI)の取扱い開始のお知らせ(SBI VCトレード) — SBIホールディングス, 2026年3月11日
