お店でビットコインが使えるようになった?SquareがBTC決済を米国で本格展開

3行でわかるこの記事

  • 何が起きた? ジャック・ドーシー率いるSquareが米国加盟店向けにBTC決済を2026年3月31日から展開開始
  • 重要なポイント 2026年末まで手数料0%、1回600ドルまで対応。お店はBTCを保有せずUSDで受け取れる
  • なぜ注目? 米国の数百万規模の加盟店が対象で、「ビットコインで日常の買い物」が現実的な選択肢になりつつある

はじめに

2026年3月31日、ジャック・ドーシーが率いるBlock社のSquareが、米国の対象加盟店向けにビットコイン決済の提供を正式に開始しました。これは「暗号資産での支払いは一部の人だけのもの」という常識が変わりつつある出来事かもしれません。

この記事では、こんなことを解説していきます。

  • Squareのビットコイン決済、具体的にどう使うのか
  • お店とお客さん、それぞれにとって何がいいのか
  • ビットコインが「使うもの」になる日は近いのか

ひとことで言うと

Squareが米国加盟店向けにビットコイン決済を自動有効化し、手数料0%(2026年末まで)・1回上限600ドルで提供を開始しました。お店側はビットコインを保有せず、売上はドルで受け取れます。その仕組みと背景を見ていきましょう。

BTC決済の実際の仕組みとは

「ビットコインで払える」と聞くと複雑そうに感じるかもしれませんが、仕組みはシンプルです。

お客さんがCash AppなどのLightning Network対応ウォレットを開き、お店のQRコードを読み取るとビットコインでの支払いが完了します。その瞬間、SquareがビットコインをUSD(ドル)に自動換算して加盟店に届けます。つまり、お店がビットコインを受け取って保管する必要はありません。

1回あたりの決済上限は600ドル(約9.5万円)で、手数料は2026年末まで0%、2027年以降は一律1%です。ニューヨーク州所在の加盟店は対象外となっています。

お店にとって「導入しやすい」3つのポイント

ビットコイン決済が今まで広まらなかった理由のひとつは「価格変動が怖い」という点でした。今日100ドルで受け取ったBTCが明日80ドルになるかもしれない。

Squareの仕組みはこの不安を解消します。お店は最初からドルで受け取るため、価格変動リスクはゼロです。

2つ目の安心点は、既存のSquare加盟店には自動で有効化される点です。新しい機材の導入や複雑な申請も不要で、使い始めるハードルがほぼありません。

3つ目は手数料の安さです。2026年末まで0%という設定は、一般的なクレジットカード手数料(2〜3%程度)と比べると破格と言えます。返金対応はSquareギフトカードで行う形になります。

ジャック・ドーシーがBTCにこだわる理由

Squareの親会社Blockは以前からビットコインへの投資・開発を積極的に進めてきました。共同創業者のジャック・ドーシーは「ビットコインは世界の統一通貨になる」という持論を公言していることでも知られています。

今回の取り組みは単なる新機能追加ではなく、「日常的な決済インフラとしてのBTC」を実証する試みといえます。Squareの米国加盟店数は数百万規模であり、そこにビットコイン決済が自動展開されることのスケールは小さくありません。

先日のモルガン・スタンレーによるビットコインETFの NYSE上場と合わせると、ビットコインが「投資するもの」から「使うもの」へと少しずつ変わっていく流れが見えてきます。

日本ではいつ?ビットコイン決済の現在地

日本でもビットコインを決済手段として使えるお店は少数ながら存在します。ただし、主流にはなっていません。暗号資産の規制環境や消費税の扱いなど、日本独自の課題が残っているためです。

今回のSquareの動きが日本にいつ波及するかは未確定です。ただし、米国での実績が積み重なれば、日本市場への展開を検討するタイミングは近づいてくるでしょう。

「ビットコインで買い物する」という体験が、米国から少しずつ日常に染み込んでいっている。その変化を追い続けたいと思います。

用語ミニ解説

  • Lightning Network(ライトニングネットワーク): ビットコインをほぼリアルタイムで決済できるようにする技術。通常のBTC送金は確認に数分かかるが、Lightning Networkを使えば数秒で完了する。お店のレジ前での支払いにも対応できる速度
  • ステーブルコイン: 価格が1ドル=1枚のように安定している暗号資産。BTCの価格変動リスクへの別解として注目される。Coinbaseのサービスでもその活用が進んでいる
  • Web3: ブロックチェーン技術を基盤にした次世代インターネットの概念。今回のBTC決済もWeb3的な金融インフラの普及の一歩として位置づけられる

Me-Moon編集後記 🌙

FOMAやiモードの終了と同じ日に、ビットコインが「日常のお店で使える決済手段」として一歩前進したのは、なかなか印象的な巡り合わせです。

手数料0%で、お店はリスクなしで受け取れる。この設計は、ビットコインの普及を阻んできた現実的な障壁をひとつ取り除いています。

「お金の形」が静かに広がっている。その現場を少しずつ追っていきたいと思います🌙

参考リンク

この掲載情報は各取得情報によって提供されています。

※内容の真偽や広告内容についてはご自身でご判断ください。

監修者

小宮 滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。

また、AI・ブロックチェーン開発を強みとしたDXサービスを提供し、企業の成長を支援します。AI・ブロックチェーン技術との統合を通じて、DX体験をシームレスに実現し、ユーザーと企業の双方に新たな価値を創出することを目指して、開発支援やマーケティングを行っております。

X (Twitter) →

一緒に記事を書いてみませんか?✍️

ライター登録はこちら →