3行でわかるこの記事
- 何が起きた? シャープがテレビ「AQUOS」向けの新サービス「AQUOS AI」を、2026年5月23日から始めます。
- 重要なポイント 画面に登場するAIキャラ「大輝」と「あゆみ」と会話しながら、番組のおすすめや操作の相談ができます。
- なぜ注目? 動くキャラと話せる生成AIをテレビに載せたのは、国内市販テレビとして業界初だからです。
はじめに
「気づいたら10分くらいテレビのリモコンを触ってる…」
そんな夜、ありませんか。
番組表を見ても決まらない、配信サービスを開いても探し疲れる。
そんなテレビ前の時間が、声をかけるだけで少しやわらかくなりそうな話題が届きました。
この記事では、こんなことを解説していきます。
- AQUOS AIって、結局なにができるサービスなの?
- AIキャラ「大輝」と「あゆみ」とは、どんな存在なのか?
- 私たちの夜のテレビ時間は、どう変わっていきそうか?
少し未来の家電の話に見えるかもしれませんが、できるだけわかりやすくお伝えしますね。
ひとことで言うと
シャープが「テレビと話せる」生活を家庭に持ち込みました。ここからは、その中身と背景を順番に見ていきましょう。
そもそも、AQUOS AIって何?
AQUOS AIは、シャープがテレビ「AQUOS」向けに5月23日から始める新しいサービスです。
画面の中にAIキャラクターが表示され、音声で話しかけながら番組を選んだり、雑談したり、テレビの操作を相談したりできます。
シャープは公式サイトで「テレビが、家族の新しい一員になる。」と書いていて、サービスの温度感が伝わってきます。
仕組みとしては、シャープが独自に開発した生成AI技術を使っています。
利用には、シャープの会員サービス「COCORO MEMBERS」への登録が必要です。
対応するのは、新しい4Kテレビの「AQUOS XLED」シリーズと「AQUOS OLED」シリーズで、X9A、X7A、S9A、S7Aの各ラインから順次広がっていく予定です。
公式の発表によると、国内で市販されているテレビに、動くキャラクターと会話できる生成AI技術を載せたサービスは業界初とされています。
家電が話してくれる時代は前からありましたが、テレビの大画面に表情を持ったキャラが座って応答してくれる形は、たしかに新鮮です。
キャラクターは「大輝」と「あゆみ」、何ができる?
AIキャラは「大輝(だいき)」と「あゆみ」の2人から選べます。
ユーザーは好きな方を選んで会話したり、両方を呼び出したりできます。
細かい性格や口調は公式には詳しく出ていませんが、表情豊かなキャラだとシャープは紹介しています。
AQUOS AIで使える機能は、大きく3つに分かれています。
1つ目が「トーク」です。
日々のできごとやふと思ったことを話しかけると、相手が応答してくれます。
過去のやり取りを踏まえた返事もできるため、毎日少しずつ会話が積み重なる関係になっていきそうです。
2つ目が「番組おすすめ」です。
「ちょっと笑いたい気分」「静かに見たい」など、その時の気持ちを伝えると、それに合わせた番組やコンテンツを提案してくれます。
チャンネルを上から下へめくっていく作業から、気分を言葉にする作業へと、選び方が変わるイメージです。
3つ目が「使い方ヘルプ」です。
画面の設定や操作のやり方を、声で質問して教えてもらえます。
分厚い説明書を引っ張り出さなくてよくなる、というのは家族の誰かにとって地味にありがたい変化です。
シャープによると、AQUOS AIの中心には2つの考え方があります。
気持ちに寄り添う「共感知性」と、意図をくみ取る「探索知性」です。
やや堅い言葉ですが、ざっくり言えば、ユーザーの気分を受け止めながら、本当に欲しい答えを探してくれる仕組みということになります。
料金はどうなっている?
AQUOS AIは基本的に無料で使えますが、「トーク」機能だけ回数の上限が決まっています。
無料の「フリー」プランは月50回まで話せます。
もっと話したい方には、月400回まで利用できる「ノーマル」が月額495円、月1,600回まで使える「ゴールド」が月額1,980円という有料プランが用意されています。
ここでの1回は、こちらが話しかけてキャラが応答するまでの「1往復」を指します。
番組のおすすめ機能と使い方ヘルプは、どのプランでも回数の制限なく使える形です。
ノーマルとゴールドの間に少し差はありますが、まずは無料で50回、「ちょっと話してみる」から始められる設計になっています。
会話が足りなければ追加で買い足すこともでき、最大で165円分を追加して100回分を増やせるオプションも用意されています。
スマホアプリの月額課金とは少し違って、「テレビと話す回数を買う」という感覚は、これまでの家電の使い方にはなかった発想です。
テレビ前の夜は、どう変わっていく?
AQUOS AIで一番気になるのは、料金や機能の話よりも、「これがある暮らしはどんな景色か」というところです。
たとえば仕事から帰ってきて、ソファに座って一息ついた瞬間。
今までならリモコンを手に取り、地上波と配信サービスを行ったり来たりして、結局なにも決まらないまま時間が過ぎていく方が多いと思います。
ここに「ちょっと笑いたい気分」と声をかけられる相手がいると、選ぶ作業が会話に置き換わります。
ひとり暮らしの夜なら、テレビの前で「今日疲れたな」と言うだけで、軽い返事が返ってくる。
家族で過ごす夜なら、子どもと一緒に「大輝」や「あゆみ」を呼んで、今夜なにを見るかみんなで決める。
リビングのテレビが、押すための機械から、声をかけたくなる存在に近づいていきます。
すごく便利になる、というよりも、ちょっと面白い時間が増える感覚に近そうです。
試したくなる方も、家電がうるさくなるのは嫌だなと感じる方もいると思いますが、選択肢が増えること自体は前向きな変化です。
家電がしゃべる時代は、ここからどう進む?
AQUOS AIは、家電がただ動くだけの存在から、話せる存在へと変わっていく流れのひとつです。
スマートスピーカーが家に置かれるようになり、スマホで天気や予定をAIに聞くのが当たり前になり、今度はリビングのテレビが応答するようになります。
ここからは、エアコンや冷蔵庫、車のナビなど、大きな画面や音声を持つ家電にも同じような会話のしくみが入ってくる可能性が高そうです。
シャープがAQUOS AIで強調しているのは、性能の高さではなく「家族の一員になる」というやさしい立ち位置です。
新しい技術を売り込むときに、便利さよりも親しみを前に出す姿勢は、生活に根づく家電としての覚悟を感じます。
5月23日からは対応機種で順次使えるようになり、その後も対応モデルは広がる予定です。
今すぐ買い替えるかどうかは別として、お店の店頭でAQUOS AIに話しかけてみる体験は、近いうちに気軽にできるようになりそうです。
用語ミニ解説
- AQUOS(アクオス): シャープが販売しているテレビのブランドです。(家電量販店のテレビコーナーで青いロゴをよく見るあのシリーズ)
- 生成AI: 質問や指示に対して、その場で文章や応答を作って返してくれるAIです。(自動応答の自販機が、考えて答えてくれるイメージ)
- 共感知性 / 探索知性: シャープがAQUOS AIで使っている考え方で、気持ちを受け止めながら本当に欲しい答えを探してくれる仕組みです。(話を聞きながら一緒に考えてくれる相談相手のイメージ)
- COCORO MEMBERS: シャープが運営している会員サービスで、家電のサービス利用や登録の窓口になります。(家電メーカー版の会員カードのような存在)
Me-Moon編集後記 🌙
スマホやパソコンの中だけだったAIが、ついに家電のテレビまで来たかという感じがします。
リモコンを手探りしなくても、声でチャンネルを選べるのはシンプルに便利そうですね。
これから冷蔵庫やエアコンにもAIが入っていく流れの中で、大手のシャープがテレビに踏み出したのは大きな一歩だと感じます。
家電がしゃべる毎日が、思ったより早く当たり前になっていきそうですね🌙
参考リンク
- シャープ、テレビにAIキャラ搭載 会話やおすすめ番組の相談 — Impress Watch, 2026-05-15
- テレビ向け「AQUOS AI」サービスの提供を開始 — シャープ公式ニュースリリース, 2026-05-14
- シャープ、テレビでAIキャラと会話できる「AQUOS AI」開始 — ITmedia AI+, 2026-05-14
