終電後の広島駅を歩ける?JR西日本がVRChatに作ったバーチャル広島駅 2.u

3行でわかるこの記事

  • 何が起きた? JR西日本グループが、VRChatに「バーチャル広島駅 2.u」を公開しました。
  • 重要なポイント 終電後の誰もいない広島駅を、本物そっくりの構内ごと歩けます。
  • なぜ注目? スマホやパソコンから無料で入れて、現実では立ち入れない時間の駅を体験できるからです。

はじめに

「終電後の駅ってどんな感じなんだろう」

シャッターが降りて、改札のあかりも落ちて、誰もいない夜の駅。

誰もいない駅の構内を、独り占めしてみるのはどうでしょう。

2026年5月27日、JR西日本グループがその願いに近い場所を公開しました。本物の広島駅をそっくり再現した「終電後の広島駅」を、仮想空間の中に作ったのです。自宅のスマホやパソコンから、無料で入れます。

この記事では、こんなことを解説していきます。

  • バーチャル広島駅 2.u では何ができるのか
  • なぜ鉄道会社が、駅をまるごと作り直したのか
  • 私たちの暮らしや楽しみ方がどう広がるのか

聞き慣れない言葉も出てきますが、できるだけわかりやすくお伝えしますね。

ひとことで言うと

JR西日本グループが、現実の広島駅をそっくり再現した「終電後の駅」を仮想空間に作り、誰でも無料で歩き回れるようにしました。ここからは、何ができるのか、なぜ鉄道会社が駅を作り直したのかを順番に見ていきましょう。

「終電後の広島駅」では、何ができるの?

一番のポイントは、現実では絶対に立ち入れない時間の駅に入れることです。

今回公開された「バーチャル広島駅 2.u」のテーマは、終電後の、誰も知らない広島駅。体験は、誰も乗っていない静かな列車の中から始まります。そこから在来線のホームへ降り、広い通路へと歩いていけます。本物の駅の構造をベースにしながら、夜の駅らしい幻想的な見せ方が重ねられていて、見たことのない広島駅の表情に出会えます。

入るのにお金はかかりません。一部の品物を買うときを除いて無料で、しかもパソコンや専用のゴーグルだけでなく、手元のスマホからも入れます。スマホでは使えない機能も少しありますが、まず歩いてみるだけなら十分です。

夜、布団に入る前にスマホを開いて、誰もいない広島駅のホームに降り立つ。そんな静かな寄り道ができると思うと、ちょっと試してみたくなります。

なぜ鉄道会社が、駅をまるごと作り直したの?

理由は、駅を「通り過ぎる場所」から「滞在して楽しむ場所」へ広げたいからです。

JR西日本グループが仮想空間に駅を作る取り組みは、今回が初めてではありません。2022年に大阪駅の仮想版を公開したのが始まりで、改良を重ねてきました。プレスリリースによると、現在動いている「バーチャル大阪駅 3.0」は、公開からおよそ半年で延べ2000万人を超える人が訪れたとされています。

普段の駅は、電車に乗るために足早に通り抜ける場所です。立ち止まってゆっくり過ごす人は多くありません。一方で仮想空間の駅なら、開いている時間も天気も関係なく、好きなだけ滞在できます。人が集まって何かを見せ合ったり、交流したりする広場のような使い方ができるわけです。

今回は、その仮想の駅をVRChatという多くのクリエイターが集まる場所に作り直しました。なぜ「終電後」という静かな時間を選んだのか。にぎやかな昼間ではなく、人のいない夜の駅を舞台にしたところに、この企画のいちばん面白い狙いが見えてきます。

私たちは、そこで何を楽しめる?

楽しみ方は、ただ歩くだけにとどまりません。自分から発信する場としても使えます。

新幹線のりばへ続く広い通路は、訪れた人が作った作品を見せる場であり、品物を売り買いする場としても設計されています。絵やデザインを作るのが好きな人なら、自分の作品を駅の通路に並べて、通りかかった人に見てもらえます。誰もいない夜の駅が、いつのまにか小さな展示会場や市場に変わるイメージです。

たとえば、夜に一枚の絵を描き終えて、その絵を広島駅の通路に飾る。次の日に開いてみたら、知らない誰かが立ち止まって眺めていた。そんなやり取りが、現実の駅とよく似た景色の中で起こります。

見るだけの人も、何かを出してみたい人も、それぞれの居場所がある。終電後の静けさの中で、自分の好きなものをそっと置いていける駅。そう考えると、一度のぞいてみたくなります。

バーチャルで選ばれた絵が、リアルの広島駅に貼り出される?

この企画の面白いところは、仮想空間の出来事が現実の駅まで届くことです。

公開を記念して、人気のキャラクター「まめひなた」と組んだイラストコンテストが2026年6月6日から始まります。選ばれた作品は、仮想空間の広島駅だけでなく、本物の広島駅にもポスターとして貼り出される予定です。画面の中で描いた絵が、実際に電車を降りた人の目に触れる場所まで出ていくわけです。6月6日と7日には、クリエイターが登壇するトークイベントも予定されています。

同じ5月27日には、大阪駅の新しい仮想版「バーチャル大阪駅 4.u」も公開されました。広島と大阪、2つの駅が仮想空間に並んだことになります。

仮想空間で起きたことが現実の駅に出てきて、現実の駅の景色が仮想空間に再現される。両方を行き来できるようになると、駅はもっと自由な場所になっていきます。次に広島駅で電車を降りたとき、あの通路がいつもと少し違って見えるかもしれません。

用語ミニ解説

  • VRChat(ブイアールチャット): 世界中の人が自分の分身になって集まり、おしゃべりや作品づくりを楽しめる仮想空間のサービス。スマホやパソコンからも入れます。(みんなが自由に遊べる巨大な公園のイメージ)
  • メタバース: インターネット上に作られた、人が集まって過ごせる立体的な空間のこと。(ゲームの世界に住所ができて、そこへ遊びに行く感覚)
  • アバター: 仮想空間の中で動かす、自分の分身となるキャラクター。(自分の代わりに歩いてくれる人形)
  • バーチャル・ステーション: JR西日本グループが進める、本物の駅を仮想空間に再現する取り組みの名前。(現実の駅のもう一つの姿)

Me-Moon編集後記 🌙

終電後の駅は、現実ではまず入れない場所です。だからこそ、そこを歩けると聞くと一度のぞいてみたくなります。

ただ、駅に閉まる時間があるからこそ、人のいない夜の構内は特別に見えるのだとも思います。いつでも入れる仮想の駅と、時間が来れば閉まる現実の駅。どちらも残っているのが、なんだかいいですね。次に広島駅で電車を降りたら、あの静かな通路を思い出してみたくなりますね🌙

参考リンク

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監修者

小宮 滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。

また、AI・ブロックチェーン開発を強みとしたDXサービスを提供し、企業の成長を支援します。AI・ブロックチェーン技術との統合を通じて、DX体験をシームレスに実現し、ユーザーと企業の双方に新たな価値を創出することを目指して、開発支援やマーケティングを行っております。

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