ChatGPTにお願いして暗号資産を送れる?コインベースのBaseが新機能Base MCPを公開

3行でわかるこの記事

  • 何が起きた? コインベースが支えるブロックチェーン「Base」が、AIに暗号資産の操作を頼める新機能「Base MCP」を公開しました。
  • 重要なポイント ChatGPTやClaudeに話しかけて、送金や通貨の交換をお願いできるようになります。
  • なぜ注目? 操作には必ず本人の承認が必要で、勝手にお金が動かない仕組みだからです。

はじめに

「暗号資産の操作って、難しそうで手が出ないな」

アプリの画面は見慣れないボタンや英語の用語が並び、一つ押し間違えたらお金が消えそうな不安があります。

その操作を、ChatGPTに話しかけてお願いしてみるのはどうでしょう。

2026年5月26日、コインベースが支えるブロックチェーン「Base」が、それを可能にする新しい仕組み「Base MCP」を発表しました。「この通貨を別の通貨に替えて」と言葉で頼める入り口です。

この記事では、こんなことを解説していきます。

  • 「Base MCP」でAIに何を頼めるのか
  • なぜ「AIにお願いする」形にしたのか
  • 勝手にお金が動かないための安全のしくみ

聞き慣れない言葉も出てきますが、できるだけわかりやすくお伝えしますね。

ひとことで言うと

コインベースが支えるブロックチェーン「Base」が、AIに話しかけて暗号資産を動かせる仕組み「Base MCP」を公開しました。ここからは、何ができて、どう安全を守るのかを見ていきます。

「Base MCP」で、AIに何を頼めるの?

できることは、思ったより身近です。お金まわりの操作を、AIへの言葉でお願いできます。

たとえば、誰かに通貨を送る送金、ある通貨を別の通貨に交換すること、今いくら持っているかの残高確認、これまでの取引の履歴を見ること。こうした作業を、ChatGPTやClaudeといったAIに頼めます。交換のときは、ユニスワップのような有名なサービスとつないで処理されます。

これまでは、自分で画面を開き、項目を一つずつ選んで操作するのが当たり前でした。Base MCPを使うと、その手間を「やってほしいことを言葉で伝える」形に置き換えられます。家電を自分で操作する代わりに、声をかけて動かす感覚に近いかもしれません。

具体的な場面を思い浮かべてみてください。友人に少し立て替えてもらったお金を返したいとき、これまでなら専用のアプリを開き、宛先を貼り付け、金額を入れ、何度も確認画面を進む必要がありました。Base MCPなら、いつも使っているAIに「友達にいくら送って」と伝えるだけで、必要な準備をまとめてくれます。やり取りの入り口が、操作画面からふだんの会話に変わるわけです。

なぜ「AIにお願いする」形にしたの?

理由は、暗号資産の操作が、初心者にとってまだまだ難しいからです。

専門用語の多い画面は、慣れていない人ほど身構えてしまいます。途中で不安になって、結局あきらめてしまう人も少なくありません。そこを、ふだんの言葉でやり取りできるAIが橋渡しします。「いくら送りたい」「この通貨を替えたい」と伝えれば、AIが必要な手順を組み立ててくれるわけです。

最近は、AIが人の代わりに調べものや予約を進めてくれる場面が増えてきました。お金まわりの操作も、その流れの中で「AIにお願いする」形へ近づいています。難しい画面の前で固まっていた人が、会話の入り口から一歩を踏み出せる。そこにこの仕組みの狙いがあります。

勝手にお金が動いたりしないの?

ここが、いちばん気になるところですよね。本人が承認しない限り、お金は動かない設計になっています。

AIが「こういう取引をします」と提案すると、その内容が確認用のページとして表示されます。中身を読んで、自分で承認するかキャンセルするかを選べます。少しでも引っかかるところがあれば、そこで止めれば大丈夫です。AIが勝手に送金や交換を実行してしまうことはなく、最後の判断はいつも人の側に残ります。

しかも、お金を動かすための大事なカギにあたる情報を、この仕組みの側が預かったり読み取ったりしない作りになっています。にせのサイトにだまし取られるような被害を防ぎやすい点も、説明されています。便利でも、最後に「うん」とうなずくのは自分。その一手間こそが、安心の支えになっています。

会話でお金を動かす暮らしは、すぐ来る?

今のところ、使い始めるには少し準備がいります。Baseのアカウントを用意し、対応するAIにこの機能をつなぐ手順が必要です。誰でも今日からスマホで気軽に、という段階ではまだありません。まずは新しいものが好きな人たちが試しながら、使い勝手が少しずつ磨かれていくところです。

それに、操作を言葉で頼めるようになっても、暗号資産そのものの値動きや管理の責任が変わるわけではありません。手軽さと一緒に、この基本は頭の片隅に置いておきたいところです。

それでも、向かっている方向ははっきりしています。難しい画面と向き合う操作から、言葉でお願いする操作へ。お金のやり取りが、もっと多くの人に開かれていきます。次にChatGPTを開いたとき、できることがまた一つ増えているかもしれません。

用語ミニ解説

  • 暗号資産: インターネット上でやり取りされるデジタルのお金。円やドルのような国の通貨とは別の仕組みで動きます。(ネットの世界で使える、新しい種類のお金)
  • ブロックチェーン: 取引の記録を、みんなで分担して保管し、書き換えにくくする技術。(大勢で同じ帳簿を見張る仕組み)
  • Base(ベース): コインベースという大手企業が支えるブロックチェーンの一つ。手数料を抑えて速く使えるよう工夫されています。(混雑を避けるために用意された、もう一本の道)
  • スワップ: ある通貨を別の通貨に交換すること。(両替所でお金を替えるイメージ)
  • ウォレット: 暗号資産を出し入れするための、自分専用の財布にあたるもの。(スマホの中に持つお財布)

Me-Moon編集後記 🌙

暗号資産は「難しい」「怖い」で止まってしまいがちです。その入り口を、ふだんの言葉に置き換えようとしているのが、今回の面白いところだと思います。

便利になるほど、最後に確認するのは自分だ、という基本は変わりません。その一手間を残しているところに、むしろ安心を感じますね。あなたなら、AIに最初の一言で何を頼んでみたいですか🌙

参考リンク

この掲載情報は各取得情報によって提供されています。

※内容の真偽や広告内容についてはご自身でご判断ください。

監修者

小宮 滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。

また、AI・ブロックチェーン開発を強みとしたDXサービスを提供し、企業の成長を支援します。AI・ブロックチェーン技術との統合を通じて、DX体験をシームレスに実現し、ユーザーと企業の双方に新たな価値を創出することを目指して、開発支援やマーケティングを行っております。

X (Twitter) →

一緒に記事を書いてみませんか?✍️

ライター登録はこちら →