お店でステーブルコインが使える時代へ?手数料0.98%の「Stablecoin Pay」が日本初で始動

3行でわかるこの記事

  • 何が起きた? ステーブルコイン決済サービス「Stablecoin Pay」が本格始動しました。
  • 重要なポイント 3種類のデジタルなお金を1つのQRで、手数料0.98%で使えます。
  • なぜ注目? 複数のコインをまとめて導入できるのは日本初だからです。

はじめに

「デジタルなお金でお店の買い物なんて、まだ先の話だと思っていませんか。」

そう感じている方も多いと思います。ニュースで見かけるデジタルなお金は、投資や送金の話が中心で、近所のお店で使う姿はなかなか想像しにくいものです。でも実は今、値段が円やドルに合わせて安定するデジタルなお金で、街のお店の支払いができる仕組みが始まっています。

この記事では、こんなことを解説していきます。

  • ステーブルコインって何?
  • Stablecoin Payで何が変わるのか?
  • 私たちの買い物にどんな影響があるのか?

言葉は難しく見えるかもしれませんが、できるだけやさしくお伝えしますね。

ひとことで言うと

Stablecoin Payは、値段が安定したデジタルなお金を、お店が1つのQRコードでまとめて受け取れるサービスです。ここからは、その背景と仕組みを順番に見ていきましょう。

そもそも、ステーブルコインって何?

ステーブルコインは、値段が円やドルなどに合わせて安定するように作られたデジタルなお金です。

暗号資産と聞くと、値段が大きく上がったり下がったりするイメージがあるかもしれません。ステーブルコインはそこを抑えて、1枚がだいたい1ドルや1円に近い形を保ちます。プリペイドカードにチャージした金額が、使うまで目減りしないのと近い感覚です。値動きを気にせず、財布の中身のように使えるお金、と考えるとしっくりきます。

今回のサービスで使えるのは、ドルに連動する2種類と、円に連動する日本のもので、合わせて3種類です。それぞれ発行しているところは違いますが、どれも「値段が安定したデジタルなお金」という点では同じ仲間だと考えてください。

「Stablecoin Pay」で何が変わるの?

Stablecoin Payは、決済サービス会社のネットスターズが2026年7月13日から本格的に始めたサービスです。

これまでお店がこうしたデジタルなお金を受け取ろうとすると、種類ごとにバラバラの準備が必要でした。1つのコインに対応するだけでも手続きや設定が必要で、3種類ぜんぶとなると、それだけで腰が重くなります。Stablecoin Payは、そこを1回の申し込みでまとめられるようにしています。3つの引き出しを別々に開けていたのを、1つの窓口にそろえたイメージです。

しかも、お店側は特別な機械を買い足す必要がありません。今あるQRコード決済と同じような使い方で受け取れて、売上は円で管理できます。公式発表によると、複数のデジタルなお金を1回の申し込みで導入できるサービスは日本初だといいます。導入のハードルを下げたことが、今回いちばんの意味だと言えます。

お店にうれしい3つのポイント

Stablecoin Payが注目されている理由を、3つにまとめます。

1つ目は、手数料が0.98%と低めなことです。カード決済の手数料は数%かかることが多いので、お店にとっては負担が軽くなる可能性があります。手数料が1%変わるだけでも、たくさんの取引を積み重ねるお店には効いてきます。小さなカフェや個人商店ほど、この差はありがたいはずです。売上の中から決済のたびに引かれる分が減れば、その分を仕入れやサービスに回せます。

2つ目は、導入がかんたんなことです。新しい端末を用意せず、いつものQRコード決済に近い形で使えます。慣れた操作のまま始められるので、レジに立つ人が新しく覚え直す負担も小さくてすみます。

3つ目は、複数のコインをまとめて扱えることです。お客さんが持っているのがどの種類でも、お店は1つの窓口で受け取れます。どのコインに対応するか一つずつ悩まなくていいので、お店側の判断もシンプルになります。売上は円で見られるので、お店側が値動きに振り回される心配も抑えられます。受け取ったあとに円で確認できる安心感は、現場にとって地味に大きいところです。

私たちの買い物はどう変わる?

こうした仕組みが広がると、支払い方法の選択肢が静かに増えていきます。

たとえば海外から来た人が、自分の国で使っているデジタルなお金のまま、日本のお店で買い物できるようになるかもしれません。円に両替する手間や、両替のたびにかかる費用が減れば、旅行者にとってもお店にとっても楽になります。空港で慌てて両替しなくても、スマホひとつで支払える。そんな景色が近づいてきます。

私たち自身の暮らしから見ても、支払い方法が1つ増えるというのは、財布に新しいカードが入るのに似ています。ふだんはこれまで通り現金やカードを使い、場面によってデジタルなお金を選ぶ。無理に切り替えるのではなく、選択肢がそっと増えていくイメージです。

もちろん、今日からどこでも使えるわけではありません。まずは対応するお店から少しずつ広がっていく段階です。それでも「デジタルなお金で普通に買い物する」という景色が、実験ではなく日常の一部として現実に近づいてきています。次にどのお店が導入するのか、街を歩きながら探すのも面白そうです。

用語ミニ解説

  • ステーブルコイン: 値段が円やドルに合わせて安定するように作られたデジタルなお金。(チャージ額が目減りしないプリペイドのイメージ)
  • 暗号資産: インターネット上でやり取りするデジタルなお金や資産のこと。(値動きがあるものが多い)
  • QRコード決済: 四角い模様を読み取って支払う方法。(スマホでピッと払う、あの仕組み)
  • 手数料: お店が決済のたびに支払う費用のこと。(決済サービスに払う場所代のようなもの)

Me-Moon編集後記 🌙

支払いの裏側が変わる話は、地味に見えて暮らしに近いところにあります。手数料が軽くなればお店が助かり、両替の手間が減れば旅行者も助かります。

派手なニュースではないですが、こういう仕組みが1つずつ整っていくのが面白いところです。お金の使い方が、静かに新しい形へ動き始めているのを感じますね🌙

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参考リンク

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監修者

小宮 滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。

また、AI・ブロックチェーン開発を強みとしたDXサービスを提供し、企業の成長を支援します。AI・ブロックチェーン技術との統合を通じて、DX体験をシームレスに実現し、ユーザーと企業の双方に新たな価値を創出することを目指して、開発支援やマーケティングを行っております。

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