3行でわかるこの記事
- 何が起きた? 眼鏡チェーンのOWNDAYSが、度付きレンズ込みで16,000円のオーディオグラス「OWNDAYS CONNECT」を2026年1月に発売しました
- 重要なポイント 同カテゴリの競合(HUAWEI EYEWEAR 2:32,800円〜、Ray-Ban Meta:5万円台)と比べ、半額以下の価格を実現しています
- なぜ注目? Bluetooth 5.3・8時間再生・Gemini呼び出しに対応しており、「試しやすい価格でAIメガネの入門」として注目されています
はじめに
朝の通勤電車、ドアが開くたびに車内アナウンスが流れる。イヤホンをしていたら聞こえない。でも音楽はやめたくない。
この小さなジレンマを解消するのが、耳をふさがないオーディオグラスです。フレームのつる部分にスピーカーを内蔵し、音楽を流しながら周囲の音も自然に聞こえる。
その市場に、いよいよ「1.6万円」という価格帯が登場しました。
国内最大手の眼鏡チェーン・OWNDAYSが2026年1月に発売した「OWNDAYS CONNECT」。度付きレンズ代込みで税込16,000円という価格は、これまで3万〜5万円台が当たり前だったオーディオグラス市場に、ひとつの転換点をもたらすかもしれません。
OWNDAYS CONNECTとは何か
OWNDAYS CONNECTは、フレームのテンプル(つる)部分にスピーカーとマイクを内蔵したオーディオグラスです。普通のメガネと同じように使いながら、スマートフォンと連携して音楽再生・通話・動画視聴ができます。
主なスペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 価格 | 16,000円(度付き薄型非球面レンズ代込み、税込) |
| Bluetooth | 5.3 |
| 連続再生 | 約8時間 |
| 充電時間 | 約2時間 |
| 充電方式 | マグネット式 |
| 対応アシスタント | Gemini(Googleアシスタント経由) |
| フレーム形状 | スクエア型・ウェリントン型の2種 |
| カラー | ブラック・グレーの各2色 |
操作はフレーム左右のツルに配置されたスマートボタン1つで完結します。電源オン/オフ、音楽再生・停止、音量調整、通話応答がすべてこのボタンで操作可能です。
バッテリー残量が20%を下回ると音とLEDで通知されます。充電切れで困る前に気づける設計は、日常使いを想定した細かな配慮です。
なぜ1.6万円が「画期的」なのか
オーディオグラスの価格帯を並べると、この製品の異質さがわかります。
| 製品名 | 価格(度付きレンズ込み参考) |
|---|---|
| OWNDAYS CONNECT | 16,000円 |
| OWNDAYS × HUAWEI EYEWEAR 2 | 37,800円〜 |
| Bose Audio Glasses | 約35,000円 |
| Ray-Ban Meta | 50,000円台〜 |
Ray-Ban Metaは2026年4月に日本でも発売され話題になりましたが、価格は5万円を超えます。OWNDAYS CONNECTはその3分の1以下です。
なぜここまで安くできたのか。OWNDAYSは国内約270店舗・世界13カ国に600店舗以上を展開する眼鏡チェーンで、レンズ加工と量産に強みを持ちます。「度付きレンズ込みで1万円台のメガネ」をすでに大量に販売しているノウハウを、オーディオグラスに転用したかたちです。
スペックを突き詰めた高級品ではなく、「基本性能を普及価格で提供する」という設計判断が、この価格を実現しています。
実際に使うと、こんな場面で役立つ
1. 通勤・外出中の「ながら聴き」
耳をふさがないオープン構造なので、駅の案内放送や自転車のベルが聞こえます。完全密閉型イヤホンに比べて安全性が高く、特に自転車通勤や徒歩での外出に向いています。
2. テレワーク・ビデオ会議
マイクが内蔵されているので、イヤホンなしでビデオ会議に参加できます。長時間の会議で耳が痛くなる問題からも解放されます。メガネをかけているだけで「会議の準備ができている状態」になるのは、地味に便利です。
3. AI音声アシスタントの呼び出し
Geminiに対応しているため、ボタン操作でAIアシスタントを呼び出せます。スマートフォンを取り出さずに「今日の天気は?」「○○へのルートを調べて」と話しかけられます。
現時点ではGemini経由での対応ですが、AIアシスタント連携はこれからのスマートグラスにとって標準機能になっていく流れです。
正直に伝える、3つの注意点
1. マルチポイント非対応
スマートフォンとパソコンを同時に接続できません。PCで作業中にスマートフォンに電話がかかってきた場合、手動で接続先を切り替える必要があります。複数デバイスを使う人にとっては少々手間です。
2. 装着感がやや強め
フレームのホールド感は強く、「落ちない安心感」がある一方で、頭が大きめの方には締め付けを感じる可能性があります。店頭での試着を強くおすすめします。OWNDAYSは全国に店舗があるので、実際にかけてみてから購入を判断できます。
3. 都度の電源操作が必要
HUAWEI EYEWEAR 2はケースから出すと自動で電源が入りますが、OWNDAYS CONNECTは手動でのオン/オフが必要です。ただしこれは「映画館やミーティング中に誤作動しない」というメリットでもあります。
AIメガネはどこへ向かうのか
2025年から2026年にかけて、スマートグラス市場は急速に価格が下がっています。
数年前は「カメラ内蔵・AI対応・AR表示」の3点セットを目指した高価な製品が中心でした。しかし現在のトレンドは「機能を絞って価格を下げる」方向に移っています。OWNDAYS CONNECTはカメラを省き、音声に機能を集中させることで16,000円を実現しました。
この価格破壊の流れは続くと見られています。国内外のメーカーが参入を加速しており、2026年中には「1万円以下のオーディオグラス」が登場する可能性も出てきました。
一方でRay-Ban MetaやXiaomiのAI Glassesのように、カメラでリアルタイムに周囲を認識し、AIが状況を解説する「高機能路線」も着実に進化しています。
低価格で機能を絞る製品と、高価格で機能を詰め込む製品——2つの流れが同時に進む中で、「自分に本当に必要な機能は何か」を考えて選ぶ時代になってきました。
Me-Moon編集後記
「メガネをかけるだけ」という体験の価値は、想像以上に大きいと思います。
AirPodsを耳に差す、スマートウォッチを腕に巻く——ウェアラブルの歴史はいつも「装着の手間をなくす」ことで普及してきました。すでに眼鏡を使っている人にとって、OWNDAYS CONNECTはゼロコストで「音楽再生デバイス」が加わる体験です。
まずはOWNDAYS店頭でかけてみるところから始めてみませんか🌙
