LINEが山奥でも使える時代が来た!衛星モードで全キャリア対応、4月21日スタート

3行でわかるこの記事

  • 何が起きた? LINEヤフーがLINEを含む9つのアプリをStarlink衛星通信に対応させると発表しました。
  • 重要なポイント LINEには専用の「衛星モード」が4月21日から順次実装されます。
  • なぜ注目? 山奥や海上、災害時の圏外でも家族や友達とLINEで連絡が取れるようになるからです。

はじめに

「キャンプ場で圏外になって、集合時間の連絡ができなかった」

そんな経験、ありませんか。

山の中、海の上、トンネルを抜けた先の田舎道。スマホが圏外になると、急に世界から切り離された気持ちになりますよね。災害で基地局がダウンすれば、都市の真ん中でも同じことが起こります。

そんな「電波の壁」に、LINEヤフーが大きな風穴を開けようとしています。4月13日から順次、LINEやYahoo!防災速報など9つのアプリが、上空を飛ぶStarlinkの衛星とスマホを直接つなぐ「Starlink Direct」に対応していくのです。

この記事では、こんなことを解説していきます。

  • 9つのアプリが衛星通信で何ができるようになるのか
  • なぜ今、LINEに「衛星モード」という専用画面が必要なのか
  • ドコモ・au・ソフトバンクのどれを使っていれば恩恵を受けられるのか

難しそうに見えるかもしれませんが、できるだけわかりやすくお伝えしますね。

ひとことで言うと

LINEヤフーは、Starlinkの衛星を使ってスマホが直接インターネットにつながる環境でも、LINEとYahoo!系8アプリが使えるようにします。ここからは、その背景と仕組みを順番に見ていきましょう。

そもそも、Starlink Directって何?

Starlink Directは、地上の基地局を経由せずに、スマホが上空のStarlink衛星と直接通信する仕組みです。イメージとしては、アンテナの代わりに夜空の星が電波を拾ってくれる感じに近いかもしれません。

通常のスマホ通信は、街中に立つ基地局との間で電波をやり取りします。基地局の電波が届かない山奥や海の上では圏外になりますよね。Starlink Directは、地球の低軌道を飛ぶ衛星そのものが基地局の役割を果たしてくれるので、空さえ見えれば圏外になりにくいわけです。

日本では2026年4月現在、ソフトバンクが「SoftBank Starlink Direct」を先行して提供しており、KDDIも「au Starlink Direct」を展開しています。ドコモも「docomo Starlink Direct」を4月27日から提供予定で、これで国内主要3キャリアが出揃います。

今回、何が発表されたの?

LINEヤフーは2026年4月10日、LINEをはじめとする9つのアプリをStarlink衛星通信環境で使えるようにすると公式発表しました。対応するのはLINE、Yahoo! JAPAN、Yahoo!防災速報、Yahoo!天気、Yahoo!メール、Yahoo!マップ、Yahoo!乗換案内、Yahoo!カーナビ、Yahoo!ニュースの9つです。

ポイントは、ソフトバンクだけでなく、au、ドコモの衛星通信サービスでも使えることです。利用しているキャリアを問わず、Starlink Direct対応のスマホとプランがあれば、これらのアプリを圏外で使えるようになります。

提供開始は段階的です。Yahoo!防災速報・天気・マップ・乗換案内・カーナビは4月13日からスタート。Yahoo!メールはAndroid版が4月13日、iOS版が4月14日からです。Yahoo! JAPANはAndroid版が4月13日、iOS版が4月20日。そしてLINEとYahoo!ニュースは4月20日以降に順次提供されます。

LINEの「衛星モード」って何が違うの?

LINEの衛星対応で特に面白いのが、通常のLINEとは別に「衛星モード」という専用の画面が用意されることです。

衛星通信は、地上の4Gや5Gに比べて速度が遅く、送受信できるデータ量にも限りがあります。そのため、衛星モードはメッセージの送受信を中心とした機能に特化した設計になっています。1対1トーク、グループトーク、Keepメモ、LINE公式アカウント、オープンチャットは使えますが、スタンプやリアクション、画像や動画の送受信は利用できません。

たとえるなら、高速道路が封鎖されたときの一般道のような存在です。スピードは出せないけれど、必要な場所までしっかり届ける。そんな割り切りが、衛星モードの発想です。この専用UIの提供は4月21日からで、対応キャリアのプランと端末を持っている人が順次使えるようになっていきます。

私たちの生活はどう変わる?

一番大きいのは、アウトドアと災害時の安心感です。

登山やキャンプで山奥に入ると、多くの場所ではスマホが圏外になります。家族に「無事に下山したよ」と連絡したくても、電波が入る場所まで戻ってこないと送れない。そんなシーンで衛星モードのLINEが使えれば、出発前の集合連絡や、緊急時の連絡手段として頼もしい存在になります。

海上でも同じです。フェリーや漁業、プレジャーボートなど、陸地から離れれば離れるほどキャリアの電波は届きにくくなります。Yahoo!天気やYahoo!マップが衛星経由で動けば、天候の変化や現在地の把握が、これまで以上に身近になりますね。

そして災害時です。大きな地震や豪雨で地上の基地局がダメージを受けると、都市部でも通信が止まります。Yahoo!防災速報が衛星通信でも動くことは、安否確認の最後の砦として機能しそうです。LINEで家族に「無事」と一言送れるだけで、救われる人は多いはず。スタンプが送れなくても、その一文に価値があります。

これから何が始まる?

2026年4月13日から段階的に提供が始まり、4月21日のLINE衛星モードで一旦の区切りを迎えます。発表のタイミングでは、動画や画像、スタンプの送受信には対応していませんが、今後のアップデートで機能が広がっていく可能性はあります。

国内のキャリア3社が揃って衛星通信サービスを展開する2026年は、「日本のスマホが空を見上げる年」と言えるかもしれません。LINEヤフーは、山間部でのキャンプや登山、海上業務、フェリー航行、災害時といったシーンで、通信環境に左右されにくいコミュニケーション基盤を提供したいとコメントしています。

電波のない場所でLINEが届く。ほんの数年前までは考えられなかった体験が、ついに手の届くところまで来ていますね。

用語ミニ解説

  • Starlink Direct: 地上の基地局を経由せず、スマホが上空のStarlink衛星と直接通信する仕組み。夜空の星が電波を届けてくれるイメージです。
  • 衛星モード: LINEがStarlink通信環境向けに用意した専用の画面。メッセージ送受信に機能を絞った「軽量版LINE」のようなものです。
  • 低軌道衛星: 地上から2,000km以下の軌道を周回する衛星。高度が低いぶん通信遅延が少なく、スマホとの直接通信に向いています。
  • 圏外: 基地局の電波が届かず、スマホが通信できない状態。山奥や海上、地下などで発生します。

Me-Moon編集後記 🌙

登山好きの友人が「山頂で家族にLINEできる日が来るとは思わなかった」と驚いていて、私も同じ気持ちになりました。電波という目に見えない安心が、空の高さまで広がっていく感覚は不思議ですね。

スタンプが送れないという割り切りも、逆にメッセージ一文の重みを増してくれる気がします。次のキャンプでは、あえて衛星モードのLINEだけで連絡を取ってみたくなりますね🌙

参考リンク

この掲載情報は各取得情報によって提供されています。

※内容の真偽や広告内容についてはご自身でご判断ください。

監修者

小宮 滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。

また、AI・ブロックチェーン開発を強みとしたDXサービスを提供し、企業の成長を支援します。AI・ブロックチェーン技術との統合を通じて、DX体験をシームレスに実現し、ユーザーと企業の双方に新たな価値を創出することを目指して、開発支援やマーケティングを行っております。

X (Twitter) →

一緒に記事を書いてみませんか?✍️

ライター登録はこちら →