Googleマップの新機能「マップに相談」、5億人のクチコミから今夜の行き先を選ぶ

Googleマップの新機能「マップに相談」、5億人のクチコミから今夜の行き先を選ぶ

3行でわかるこの記事

  • 何が起きた? Googleマップに話しかけて行き先を相談できる新機能「マップに相談」が、8月7日から日本語で使えるようになりました。
  • 重要なポイント 店名も検索ワードも思いつかないまま、頭にある条件をそのまま話しかけるだけで、行き先の候補が返ってきます。
  • なぜ注目? その答えのもとになっているのが、5億人以上の投稿者が書いたクチコミと3億以上の場所の情報だからです。

はじめに

「電源があって、並ばずに座れて……あのお店、名前が出てこない」

知らない駅の改札を出たところを思い浮かべてください。スマホの充電は残りわずかで、連れは疲れて座りたがっている。座れて、充電できて、できれば並ばずに入れるところがいい。条件は頭の中にはっきりあるのに、検索窓に打ち込む言葉だけが出てこない。とりあえず「カフェ」と入れて、並んだお店を上から1軒ずつクチコミで確かめ始める。

その回り道をなくす機能が、8月7日から日本語で使えるようになりました。Googleマップの「マップに相談」です。

この記事では、こんなことを解説していきます。

  • 「マップに相談」は、いつもの地図検索と何が違うのか
  • 今夜の行き先は、どんなふうに聞けばいいのか
  • なぜ条件を話すだけで答えが返ってくるのか
  • Gmailとつなぐと何が変わり、初期設定はどうなっているのか

やさしくお伝えしますね。

ひとことで言うと

店名が分からなくても、頭にある条件をそのまま話せば行き先が返ってくるようになりました。ここからは、その中身と使い方を順番に見ていきましょう。

そもそも「マップに相談」は、いつもの検索と何が違う?

違うのは、探し方の向きです。

これまでの地図検索は、こちらが正しい単語を用意して渡す形でした。「カフェ」「電源」のように、欲しい答えを検索窓に入る言葉へ変換しておかないと、結果が返ってきません。言葉に直せない条件は、検索窓の前で置き去りになります。

「マップに相談」は反対です。マップに相談のアイコンをタップして、あとは人に話しかけるように相談するだけ。店名も、うまい検索ワードも要りません。条件が2つ3つ重なっていてもかまいません。GoogleはGeminiというAIを組み込んだことで、これまで難しかった複雑な疑問にも答えられるようになったと説明しています。

ひとつ、知っておくと慌てずにすむことがあります。日本での提供は全員同時ではなく、8月7日から数週間かけて順番に広がっていきます。今日アプリを開いてアイコンが見当たらなくても、壊れているわけではありません。順番を待てば届きます。

今夜の行き先は、どう聞けばいい?

コツはひとつだけです。検索用の単語に直さず、人に頼むときの言い方のまま、条件を並べて話すこと。

公式が示した聞き方の例を、そのまま見てみます。

「スマートフォンの充電が切れそう。長い列に並ばずにコーヒーが買えて、充電ができる場所を教えて」。改札を出たところの困りごとが、そのまま1文になっています。

「今夜使える照明付きの公営テニスコートを探して」。ここには時間帯と設備が同時に入っています。今夜、照明付き、公営。3つの条件を1文で渡せます。

旅先なら、目的地ではなく移動の途中を前提にした相談もできます。グランドキャニオンへ向かう道中でおすすめのスポットを聞く例や、「明日のフライトまで、ホテルの近くで数時間過ごすためのアイデアを教えて」のように空いた時間の使い道を丸ごと投げる例が挙がっています。

行き先が決まっていなくてもかまいません。「行きたい飲食店がなくて、近所にコーヒー店があればいい」という、決まっていない状態からの相談も例に入っています。決めてから探すのではなく、決まっていないから相談する。今夜どこで食べるかを、迷っている言い方のまま渡せます。お店探しをAIに任せる流れは、ぐるなびのAIアプリ「UMAME!」のように迎える飲食店の側からも始まっています。

なぜ答えが返ってくる? 5億人以上の投稿者のクチコミと3億以上の場所

条件を並べただけの文に答えが返るのは、Googleマップの手元に読むべき材料があるからです。クチコミを書いている投稿者が5億人以上、情報のある場所が3億以上。Geminiがまず場所を探し、そのクチコミを読んだうえで答えを作ります。

つまり返ってくる候補は、条件に合う店名を機械的に絞り込んだ一覧ではありません。誰かが実際に足を運んで書いた文章を読んだうえでの答えです。席にコンセントがあった、昼どきは並ぶけれど夕方は空いていた。星の数には表れないその一文を、これまでは自分で1軒ずつ拾っていました。その読む作業を、代わりに引き受けてくれます。

受け取れるのは場所の名前だけでもありません。ルート案内や到着予定時刻に加えて、隠れたハイキングコースや無料入場チケットの入手方法といった、ほかの人が書き残したヒントまで返ってきます。同じ質問でも、返ってくるプランは人によって変わります。今夜の行き先を選ぶという同じ相談でも、渡される候補は自分用に組み直されたものになります。

Gmailとつなぐのは不安? 初期設定はどうなっている

便利そうだけれど、メールまで読ませるのは気が進まない。そう感じた方もいると思います。

「マップに相談」はGmailと安全に連携させることができます。つなぐと、Gmailに届いているフライトのスケジュールやディナーの予約情報を計算に入れてくれます。夜にお店の予約が入っているなら、その時間に間に合う範囲で候補が返ってくる形です。

大事なのは初期設定です。Gmailとの連携は最初からオフになっていて、つなぐかどうかは自分で自由に選べる、とGoogleは明記しています。何もしなければ、メールは読まれません。しばらく使ってみて必要だと感じたときに、自分でオンにすればいい形です。今後はGoogleカレンダーなど他のアプリにも対応する予定ですが、選ぶのが自分の側という点は変わりません。

お店を探していた時間が浮いたら、誰と何をする?

「マップに相談」で変わるのは、検索の精度だけではありません。出かける前後の時間の使い道も変わります。

休日にどこへ行くか決めるまでの間、スマホの画面をのぞき込んでいたのは自分ひとりでした。候補を何軒も開いて、クチコミを読み比べて、地図と行き来して、決まる頃には少し疲れている。目の前に一緒に出かける相手がいるのに、その人と話す代わりに画面と話していた時間です。

条件を1文で渡せるようになると、その時間が短くなります。改札を出て、歩きながら条件をそのまま話しかけて、返ってきた候補を2人で見て決める。決める行為は残りますが、探す行為が減ります。

浮いた時間に何をするかまでは、Googleマップは決めてくれません。テニスコートを押さえたあとの時間をどう過ごすか、お店の予約までの空いた時間に誰と何を話すか。そこは自分たちで決められます。

用語ミニ解説

  • マップに相談: Googleマップに話しかけて行き先を相談できる新機能。8月7日から日本語に対応しました。
  • Gemini: Googleが開発しているAI。文章の意味をくみ取って答えるのが得意で、「マップに相談」の頭脳にあたります。
  • クチコミ: 実際に訪れた人がお店や場所について書いた感想。星の数だけでなく、その文章にも探す手がかりが入っています。
  • Gmail連携: 「マップに相談」がGmailの予約情報を参考にできるようにする設定。最初はオフになっています。

Me-Moon編集後記 🌙

お店を決めるとき、これまでは知らない誰かの感想を自分で読み解く係でした。その係を代わってくれる相手が、ポケットの中にいます。

これから伸びるのは、うまく検索する力ではなく、うまく相談する力かもしれません。今夜どこへ行きたいか、まず自分の言葉にしてみたいですね🌙

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あわせて読みたい

– 同じGeminiが家の中でどう動くか。話しかけて操作する感覚を先に味わえます

– お店探しをAIに任せる流れを、迎える飲食店の側から見た記事です

参考リンク

この掲載情報は各取得情報によって提供されています。

※内容の真偽や広告内容についてはご自身でご判断ください。

小宮 滉

監修者

小宮 滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。

また、AI・ブロックチェーン開発を強みとしたDXサービスを提供し、企業の成長を支援します。AI・ブロックチェーン技術との統合を通じて、DX体験をシームレスに実現し、ユーザーと企業の双方に新たな価値を創出することを目指して、開発支援やマーケティングを行っております。

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