LINEMOが9月1日から、圏外も海外も追加料金なし。衛星でLINE、海外は毎月7日間データ放題

LINEMOが9月1日から、圏外も海外も追加料金なし。衛星でLINE、海外は毎月7日間データ放題

3行でわかるこの記事

  • 何が起きた? ソフトバンクが2026年8月7日に発表し、LINEMOのベストプランとベストプランVで2026年9月1日から、衛星通信サービス「SoftBank Starlink Direct」が追加料金なしで使えるようになります。
  • 重要なポイント 通常は月額1,650円のオプションで、空が見える屋外なら地上の電波が届かない圏外でも、LINEやSMSで文字と位置情報を送れます。
  • なぜ注目? 同じ日から200以上の国・地域での海外データ通信も毎月最大7日間分(6,860円相当)が無料になり、圏外と海外という2つの通信の壁が同時に下がるからです。

はじめに

「山道で圏外になったら、もう連絡はあきらめるしかないよね」

そう思っている方は多いかもしれません。

実家へ向かう山道で「何時ごろ着く?」というLINEが届いて、返信を打ち終えた直後に画面の左上が圏外に変わる。送信の吹き出しには赤いマークが付いたまま、車は峠を越えていく。あの数分の気まずさは、山や海に出かける人ならたいてい覚えがあると思います。

でも2026年9月1日から、その数分の扱いが変わります。

この記事では、こんなことをお伝えします。

  • 9月1日からLINEMOで何が追加料金なしになるのか
  • 圏外の場所で、何が送れて何が送れないのか
  • 海外で毎月7日間無料になるのは、どんな条件なのか

聞き慣れない言葉も出てきますが、やさしくお伝えしますね。

ひとことで言うと

2026年9月1日から、LINEMOのベストプランとベストプランVでは、空が見える屋外なら圏外でもLINEで文字を送れるようになり、海外でも毎月最大7日間はデータ通信が無料で使えるようになります。ここからは、その中身を順番に見ていきましょう。

圏外になったとき、私たちは何をしている?

峠道でアンテナの表示が消えると、まず窓の外に腕を伸ばしてスマホをかざしてみる。それでも戻らなければ、道幅の広いところに車を停めて、電波が復活するまで待つ。山や海に出かける人が毎回やっている、ささやかな儀式です。

困るのは、たいてい急ぎの用件ではありません。「もうすぐ着く」「無事に登り切った」。伝えれば数秒で終わる一言が、電波がないというだけで手元に止まる。待っているほうも、返事が来ないから電話をかけてみて、それもつながらなくて、なんとなく落ち着かない時間を過ごすことになります。

9月1日から、LINEMOで何が変わる?

9月1日からは、その一言が圏外のまま送れるようになります。

ソフトバンクが2026年8月7日に発表した内容で、対象はLINEMOベストプランとLINEMOベストプランVの2つです。これから申し込む人だけの話ではなく、すでにこの2つのプランを使っている人にもそのまま適用されます。

使えるようになるのは「SoftBank Starlink Direct」という衛星通信サービスです。スペースXが提供する高速・低遅延の衛星通信サービス「Starlink」を利用して、地上に建てられたアンテナ(基地局)を経由せず、手元のスマホが空の衛星と直接やりとりします。電波の届かない山の上に鉄塔を1本ずつ建てていくかわりに、空のほうにアンテナを浮かべてしまった、と考えるとイメージしやすいと思います。

このサービスは通常、月額1,650円(税込)のオプションです。それが2026年冬まで全額割引になり、冬以降は申し込みそのものが不要になる予定です。冬までは割引で0円、冬からはプランに最初から付いてくる形になるので、どちらの期間も追加の支払いは発生しません。

同じ仕組みは決済アプリでも動き始めていて、PayPayが山小屋や海でも使えるようになった話を以前に取り上げました。

空が見えれば、山の上から何が送れる?

送れるのは、文字と位置情報です。

LINEのトークに「無事だよ」と打ち込めば、圏外のまま相手に届きます。電話番号あてに短い文字を送るSMSも使えます。言葉では説明しにくい場所にいるときは、地図の上に自分の居場所を示して渡すこともできます。

対象になるアプリは、LINEのほかにYahoo!天気、Yahoo!マップ、Yahoo!乗換案内、PayPay、My SoftBank、災害伝言板、Yahoo!防災速報などです。天気を確かめる、次のバスを調べる、家族に居場所を伝える。圏外の屋外でやりたいことは、だいたいこのあたりに収まります。

暮らしの場面に置き換えると、こんな具合です。帰省の山道で信号待ちのあいだに「もうすぐ着く」と返す。登った頂上から、写真のかわりに「登り切った」の一言を送る。海辺のキャンプ場で、午後の空模様を天気アプリで確かめてからテントを張る場所を決める。どれも派手な使い方ではありませんが、これまでは電波の届く場所まで戻らないとできなかったことです。

緊急地震速報や津波警報、災害・避難情報の一部(国民保護情報)も受け取れます。地上の電波が届かない場所にいるあいだも、知らせのほうが追いかけてきてくれます。

送れないものも、はっきりしています。LINEのスタンプや絵文字、画像・動画の送受信はできません。音声通話も使えず、緊急通報にも対応していません。通信速度は衛星通信の特性上、地上の4G/5Gと比べて低速になる場合があるので、動画を見るような大きなやりとりには向きません。

つまり、圏外でも普段どおりスマホが使えるようになるわけではありません。圏外でも、文字と居場所だけは届くようになる。写真を送れないのは少し物足りない気もしますが、待っている家族が本当に知りたいのは、たいてい写真ではなく無事かどうかの一言のほうです。連絡できない場所が、一言だけなら届く場所に変わる。この差はけっこう大きいと思います。

海外の空港で、通信をどう用意する?

同じ9月1日から、海外での通信も変わります。

LINEMOには「海外あんしん定額」という仕組みがあります。海外でデータ通信を使う日数ぶんの料金を払う形で、1日間なら980円、7日間なら6,860円(それぞれ免税)。使う日数に応じて、1日間から31日間のプランを選べます。

9月1日からは、この利用料金から毎月最大7日間分にあたる6,860円が割引になります。7日間までなら、海外でデータ通信を使っても支払いはゼロという計算です。対象は200以上の国・地域(2026年8月7日時点)で、期間中のデータ通信は無制限。ただし単位期間内のデータ量が10GBを超えた場合は、次の単位期間が始まるまで通信速度が送受信時最大4.5Mbpsに制限されます。

海外に着いてから最初にやることを思い出してみてください。空港のロビーで通信手段を用意して、それから地図アプリを開いて宿までの行き方を調べる。到着直後のあの一手間から、料金を気にする部分が抜けます。1週間以内の旅行や出張なら、滞在中ずっと割引の枠に収まります。割引は毎月つくので、来月また出かけるときも同じように使えます。

ひとつだけ手順があります。海外あんしん定額を使うには、専用ウェブサイトにアクセスして利用開始の手続きが必要です。出発前にやり方を見ておけば、着いてから慌てずにすみます。

自分のスマホは対象?使えない場所はある?

料金は今のままです。LINEMOベストプランは月額990円からの段階制、LINEMOベストプランVは月額2,970円で、そこに衛星通信のぶんが上乗せされることはありません。今のうちに何か手続きをしておかないと乗り遅れる、という種類の話でもありません。

手元のスマホが対応しているかどうかは、確かめておくといいと思います。iPhone 13以降の全モデル、Pixel 9シリーズ、Galaxy Z Fold7とZ Flip7、AQUOS sense9以降など、多くの機種が対応しています。ここ数年のうちに買い替えた端末なら、対応している可能性は高そうです。

使える場所には条件があります。空が見えて、衛星との間に遮へい物がない屋外であること。建物の中、地下、トンネル内では使えません。樹木の密集地など、衛星との見通しが確保できない場所も同じです。そもそも国内の屋外で、地上の4G/5Gの電波が届かない圏外エリアやWi-Fiの範囲外で使うサービスなので、街なかで急に切り替わるようなものでもありません。

裏を返せば、必要なのは空の見える場所に立つことだけです。専用のアンテナも、大きな機械も要りません。峠の駐車帯でも、山頂でも、砂浜でも、空さえ見えていればスマホはつながる先を持っている。今年の秋の予定に山や海や実家を入れるとき、電波のことを心配する行数がひとつ減ります。

用語ミニ解説

  • SoftBank Starlink Direct: ソフトバンクの衛星通信サービス。地上の電波が届かない屋外で、スマホが空の衛星と直接つながります。SMSのほか、RCSと国際SMSにも対応しています。
  • Starlink: スペースX(Space Exploration Technologies)が提供している高速・低遅延の衛星通信サービスです。SoftBank Starlink Directは、このStarlinkを利用してスマホと衛星を直接つなぎます。
  • 海外あんしん定額: 海外でデータ通信を使う日数ぶんの料金を払う仕組み。1日間から31日間のプランがあり、利用には専用ウェブサイトでの手続きが要ります。
  • 圏外: 地上の基地局から届く電波が受け取れず、通話もデータ通信もできない状態のことです。
  • SMS: 電話番号あてに短い文字を送る仕組み。専用のアプリを入れなくても使えます。

Me-Moon編集後記 🌙

圏外という言葉には、そこから先は自分でなんとかするしかない、という響きがありました。それが「空が見えているかどうか」という、顔を上げれば確かめられる条件になりました。

これまで電波を理由に外していた行き先が、少しずつ戻ってくる気がします。今年の秋は、電波の心配を後ろに置いて行き先を決めてみたいですね🌙

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参考リンク

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※内容の真偽や広告内容についてはご自身でご判断ください。

小宮 滉

監修者

小宮 滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。

また、AI・ブロックチェーン開発を強みとしたDXサービスを提供し、企業の成長を支援します。AI・ブロックチェーン技術との統合を通じて、DX体験をシームレスに実現し、ユーザーと企業の双方に新たな価値を創出することを目指して、開発支援やマーケティングを行っております。

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