メルカリでギガが売り買いされる?1GB約60円、余った通信量の新しい行き先

3行でわかるこの記事

  • 何が起きた? 月末に余ったギガが何もしないまま消えていたスマホの契約に、余りを売り買いする仕組みが広がりました。
  • 重要なポイント 同じ回線を使っている人どうしでギガを出品でき、2026年5月1日から31日の平均取引価格は1GBあたり約60円でした。
  • なぜ注目? メルカリが7月30日、データ通信だけを使う新しい回線でもギガを売り買いできるようにしたからです。

はじめに

「フリマアプリに出すのって、服とか本ですよね。」

そう思っていた方も多いと思います。でも今、メルカリのアプリの中にスマホの通信量の売り場ができています。

月末の夜、スマホの設定画面を開くと、今月のギガがごっそり残ったままになっている。明日になれば全部消えるんだよな、と思いながら画面を閉じる。

この記事では、こんなことをお伝えします。

  • ギガの売り買いって、そもそもどういう仕組み?
  • 余ったギガは、いくらで売れる?
  • 足りない月に、買う側へまわるには?

できるだけわかりやすくお伝えしますね。

ひとことで言うと

メルカリの格安回線を使っている人どうしのあいだで、月末に消えるだけだった通信量が1GBあたり約60円の相場で売り買いされています。ここからは、その仕組みと値段の決まり方を順番に見ていきましょう。

そもそも、スマホの「ギガ」が売り買いされるってどういうこと?

まず、メルカリが携帯電話の回線を出していることをご存じでしょうか。「メルカリモバイル」は2025年3月4日に始まったメルカリの格安回線で、ドコモの回線を借りて提供されています。始まったときから、余ったギガを200円から売り買いできることを目玉にしてきました。

そのメルカリモバイルに、2026年7月30日、データ通信専用のeSIMという新しい選択肢が加わりました。公式発表では、日本初の機能としてギガを「メルカリ」のように出品・購入できます、と説明されています。通話をしない2枚目の回線やタブレット用の回線でも、ギガの売り買いに参加できるようになったわけです。

ここで大事な前提を1つ。売り買いの相手は、同じメルカリモバイルを使っている人です。服や本が並ぶあのフリマの商品一覧に通信量が混ざるのではなく、契約者だけが出入りする専用の売り場でやりとりします。

出品の入口は思ったより静かな場所にあります。メルカリアプリの「マイページ」にある「モバイルのギガ残量」からメルカリモバイルのホーム画面を開き、容量グラフの下にある「売る」をタップする。これで自分の残りギガが売り場に並びます。

相手は必ず自分以外の誰かです。メルカリモバイルで2つ以上の回線を持っている場合でも、同じアカウントの中でギガを売り買いしたり移し替えたりすることはできません。自分の余りを自分の別の回線に回す使い方ではなく、顔も知らない誰かとのやりとりとして作られています。

ちなみに、この回線で通信しているとき、画面の上の電波表示のところには「mercari」と出ます。フリマアプリの名前が電波のとなりに並ぶ光景は、しばらく見慣れないかもしれません。

余ったギガは、いくらで売れる?

いちばん気になるのは相場だと思います。公式発表によると、2026年5月1日から31日のあいだの平均取引価格は1GBあたり約60円でした。この数字は、すでに1年以上動いているメルカリモバイルのギガ売買の実績です。ただし価格相場は取引量などによって変動します。

一方で、自分が値段を付けるときのルールは決まっています。出品価格は1GBあたり200円から500円の範囲で設定し、1取引は200円からです。下限が200円なのに、なぜ平均が約60円まで下がるのでしょうか。

からくりは、まとめて出したときの決まりにあります。2GB以上を出品する場合でも、最低出品価格は200円のままです。つまり、たくさん余った月にまとめて出すほど、1GBあたりの単価は下げられます。月末に大量に残った人ほど安く手放し、その結果として全体の平均が押し下げられている、という構図です。ギガを高く売って稼ぐ話ではなく、捨てるくらいなら誰かに使ってもらう、という感覚に近いと考えたほうが実態に合っています。

売れたときの取り分も見ておきましょう。販売手数料は10%で、売れたギガの販売利益は「メルペイ残高」に反映されます。現金として振り込まれるのではなく、メルカリでの買い物や支払いに使えるお金として戻ってくる形です。

出品できるギガには条件があります。出せるのは月額プランに付属するギガだけで、追加購入したギガは出品できません。1GB未満のギガも出品できず、いったん出品したギガ数はあとから変更できません。そして期限があります。ギガ出品の有効期限は当月末までで、月末時点で売れなかったギガは期限切れになります。出したから必ず売れる、という保証はないわけです。

足りない月は、買う側にまわれる?

旅行に出た月、動画をたくさん見た月、外で地図を開き続けた月。月末を待たずに速度が落ちて、読み込み中のぐるぐるを眺める時間が増える。そういう月は、買う側にまわれます。

買い方も3ステップです。購入画面を開く、購入したいギガを選ぶ、購入を確定する。売り場に並んでいる出品の中から自分で選ぶので、必要な量と値段を見比べて決められます。

買ったギガは、容量グラフに「追加ギガ」として青色で表示されます。もとから契約しているギガとは別の色で並ぶので、いま自分がどちらを使っているのかが一目でわかります。買ったギガにも期限があって、購入したギガの利用期限は購入月の月末までです。安いときに買いだめして半年後に使う、という持ち方はできません。

そして、買ったギガを売り直すことはできません。出品できるのは月額プランに付属するギガだけ、というルールが、そのまま転売の連鎖を止めています。安く仕入れて高く売る場ではなく、余った人から足りない人へ一方向に流れる場として設計されています。

先月は売る側だった人が、今月は買う側にいる。その入れ替わりが毎月起きます。

始めるのに、いくらかかる?

通話は今の番号のまま、余りがちなタブレットや2枚目の回線だけをこちらに持ってくる。データ通信専用のeSIMが向いているのは、そういう使い方です。

月額料金は4GBが770円、10GBが1,510円、20GBが2,170円、40GBが3,480円の4種類です。加えて、初期費用として契約開始時に3,300円の登録手数料がかかります。最初のひと月だけは、月額に3,300円が乗ると考えておくとよさそうです。

手続きはかなり軽くなっています。本人確認が不要で、申し込みから開通までオンラインで完結します。書類の写真を送ったり、店舗に出向いて順番を待ったりする工程がありません。使える端末はiPhone、Android、タブレットで、外国籍の人も利用できます。

できないこともはっきりしています。データ通信専用のため、音声通話とショートメッセージ(SMS)には対応しません。今使っている電話番号をこちらに移して1本にまとめる使い方はできないので、2枚目として足すのが現実的です。差し込むカードは届かず、手続きは全部スマホの画面の中で終わるため、この方式に対応していない古い端末では使えません。

ギガがどんどん増える時代。余った分はどこへ行く?

同じ7月30日に、もうひとつ関係の深い発表がありました。ドコモが2026年8月1日からahamoのギガを増やし、通常の30GBに10GBが追加されて40GBになります。月額2,970円は変わらず、対象プランの契約者であれば個別の申し込みも不要で、自動的に適用されます。

うれしい話ではあるのですが、同時にこうも言えます。もらえるギガが増えるほど、使い切れずに余るギガも増えていきます。

これまで、余ったギガの行き先は消えるだけでした。そこに、誰かの手に渡るという道が加わりました。金額にすれば1GBあたり約60円で、大きなお金ではありません。でも、自分が使い切れなかったものが、今月ぎりぎりで足りなくなった誰かの動画を最後まで再生させている。そう考えると、月末に残量画面を開く数秒の意味が少し変わってきます。

用語ミニ解説

  • eSIM: スマホの中に組み込まれた電子的なSIMのこと。カードを差し替えずに、オンラインの手続きだけで回線を使い始められます。
  • ギガ: スマホでインターネットを使った量の呼び方。動画や地図をたくさん使うほど早く減り、契約した分を使い切ると通信の速度が落ちます。
  • データ通信専用: インターネットの通信だけができる契約のこと。電話番号での通話やショートメッセージは使えません。
  • メルペイ残高: メルカリのアプリで使えるお金のこと。ギガが売れた利益はここに入り、買い物や支払いに使えます。
  • ahamo: ドコモが提供している料金プランのひとつ。手続きをオンラインに絞ることで、料金を抑えています。

Me-Moon編集後記 🌙

余ったギガに値段が付いた話よりも、余らせる人と足りない人が同じ月にいたという事実のほうが印象に残りました。ずっと隣にいたのに、つながる道がなかっただけなんですね。

金額としては、お小遣いにもならないくらいです。それでも捨てるしかなかったものに行き先ができたのなら、今月はどっち側か考えるのが少し楽しみになりますね🌙

Me-Moonコミュニティのご案内

Me-Moon Mediaは、AIやWeb3をやさしく楽しむコミュニティ「Me-Moon」が運営しています。 記事の感想や気になるニュースの話は、LINEオープンチャットでお待ちしています。

あわせて読みたい

参考リンク

この掲載情報は各取得情報によって提供されています。

※内容の真偽や広告内容についてはご自身でご判断ください。

監修者

小宮 滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。

また、AI・ブロックチェーン開発を強みとしたDXサービスを提供し、企業の成長を支援します。AI・ブロックチェーン技術との統合を通じて、DX体験をシームレスに実現し、ユーザーと企業の双方に新たな価値を創出することを目指して、開発支援やマーケティングを行っております。

X (Twitter) →

一緒に記事を書いてみませんか?✍️

ライター登録はこちら →