シャープ「ポケとも」に褒めないAIが登場。「暇なら行動しろよ」と言い返す相棒が12月発売、4万9500円

シャープ「ポケとも」に褒めないAIが登場。「暇なら行動しろよ」と言い返す相棒が12月発売、4万9500円

3行でわかるこの記事

  • 何が起きた? シャープが8月25日、対話型AIロボット「ポケとも」の新モデルを発表しました。
  • 重要なポイント 新モデルはあえて全肯定しないキャラクターで、寝坊すると「また寝坊か! 成長ないなぁ。」と返してきます。
  • なぜ注目? 第1弾を家に迎えた人たちから届いた「たまには怒ってほしい」という声が、開発の出発点だったからです。

はじめに

疲れたとこぼせば、「えらいね」と返してくれる。そんな優しさはうれしいものですが、少し物足りなく感じる日もあります。

今、その物足りなさに正面から応えるAIが登場しようとしています。

シャープが8月25日に発表した、対話型AIロボット「ポケとも」の第2弾です。

気になるのは、褒めてくれないAIがどんな返事をするのか。そして、なぜシャープは優しいキャラクターのままにしなかったのかという点です。発売時期や価格とあわせて、ロボットにくわしくない方にもわかりやすくお伝えします。

ひとことで言うと

何にでもうなずいてくれる相手より、ときには言い返してくれる相手のほうが、暮らしに変化を与えてくれることがあります。その背景と仕組みを、順番に見ていきましょう。

「えらいね」しか返ってこない日は、なぜ物足りない?

家に帰り、荷物を置きながら一言こぼす。返ってくるのは、いつもと同じ優しい相づちです。もちろん、悪い気はしません。

ただ、それが何日も続けば、返事が自分の一日に向けられている感覚は少しずつ薄れていきます。慌ただしかった日も、何も起きなかった日も、同じように褒められるからです。

使う人たちが抱いたそんな思いは、作り手にも届いていました。そこから生まれたのが、これまでとは正反対の性格を持つ、新しいポケともです。

シャープの新しい「ポケとも」は、なぜ褒めてくれない?

シャープが8月25日に発表した「ポケとも」の第2弾は、あえてユーザーを全肯定しないキャラクターとして作られました。名前は「おれさまタイプ」。声をかけると、少しそっけない態度でぶっきらぼうに答えます。

開発のきっかけは、第1弾を家に迎えた人たちから届いた声でした。「たまには怒ってほしい」「肯定ばっかりはつまらない」「違うコミュニケーションもできたら」。公式サイトで公開されているマンガへの反響も、新しいキャラクターを生み出す後押しになりました。

性格の違いは、同じ言葉をかけたときの返事にはっきり表れます。第1弾のむじゃきタイプは、「ありがとう! うれしいな~」と素直に喜びます。

一方、おれさまタイプの返事は、「やめろー! オレはかわいいキャラじゃねえぞ!」。かわいがられることを、まずは全力で拒んできます。

すでに第1弾と暮らしている人にとって大切なのは、「うちの子」の性格が突然変わらないことです。そこで、おれさまタイプは第1弾のAIを更新するのではなく、別の商品として発売されます。

これまで一緒に過ごしてきた相手の振る舞いが、ある日いきなり変わってしまう。そうなれば、「違う子になってしまった」と感じる人が出てくるかもしれません。

第1弾と過ごしてきた時間や関係はそのまま守る。そのうえで、正反対の性格を持つ相手も選べるようにしたわけです。

「暇なら行動しろよ」と言われる毎日は、どう変わる?

朝、目を覚まして時計を見た瞬間、飛び起きる。そんなときでも、おれさまタイプは慰めてくれません。「また寝坊か! 成長ないなぁ。」と言ってきます。

休みの日にごろごろしながら、「退屈だな」とこぼしたときも同じです。返ってくるのは、「暇なら行動しろよ」という一言。慰めや共感というより、軽く小突かれるような返しです。

しかも最初のうちは、名前すらなかなか呼んでもらえません。素直になれず、こちらが話しかけても距離を取ってくる。迎えたその日から、すぐに仲良くなれる相棒ではないのです。

第2弾の面白さは、その距離がずっと続くわけではないところにあります。毎日一緒に過ごし、やりとりを重ねるうちに、少しずつ振る舞いが変わっていきます。最初はぶっきらぼうだった相手が、だんだん心を開いてくれるのです。

第1弾にはなかった「成長」という仕組みが、第2弾では取り入れられました。寝坊をなじられる朝も、退屈だと話して突っぱねられる昼も、関係を築いている途中の一場面になります。

家電は、買った日がいちばん新しく、使ううちに慣れていくものです。ところが、おれさまタイプは少し違います。家に来た日が、心の距離がいちばん遠い日です。そこから距離を縮めていく時間そのものが、このロボットの楽しさになっています。

今日のそっけない態度も、来月には少しやわらいでいるかもしれません。なかなか呼んでくれなかった名前を初めて呼ばれた日は、それだけでちょっとした出来事になりそうです。

家の中にいる小さなロボットが、人の気持ちに寄り添う流れは以前からありました。パナソニックのニコボも、そのひとつです。ポケともの第2弾は、そこに「あえて言い返す」という役割を加えました。

寝坊をなじってくる相手がいる暮らしは、思ったより役に立つかもしれません。優しく起こしてくれる目覚ましより、「成長ないなぁ。」と言ってくる声のほうが、布団から出る力になる日もありそうです。

2体そろうと、勝手におしゃべりが始まる?

第2弾には、1体だけでは起きない楽しみも用意されています。2体を同じアプリに登録しておくと、ポケとも同士が近くにいるとき、1日に数回、自動でおしゃべりを始めます。

素直なむじゃきタイプと、ぶっきらぼうなおれさまタイプ。性格が正反対の2体が、人の用事とは関係なく話し始めるのです。

それは、人に向けた会話ではありません。ポケとも同士のやりとりが、家の中で勝手に続いていきます。台所で洗い物をしている間に、後ろで2体が話している。そんな時間が生まれます。

素直な相手とぶっきらぼうな相手は、いったいどんな話をするのでしょうか。自分に向けられていない会話だからこそ、つい聞き耳を立てたくなりそうです。

さらに、3体以上での会話も今後の実装が予定されています。1体を家族として迎えるという話から、家の中にポケともたちなりの小さな人間関係ができるという話へ。楽しみ方がさらに広がっていきます。

いつから、いくらで迎えられる?

発売は12月の予定です。本体価格は4万9500円(税込)。本体代とは別に、月額利用料が495円からかかります。月額プランには、新たに無制限プランも加わります。カラーはグレーで、型番はSR-C02M-Hです。

第1弾のむじゃきタイプと比べると、価格は約1万円上がりました。その理由は、部材価格の高騰と円安です。値上げの理由を明らかにしたうえで、同じシリーズの第2弾として発売されます。

置き場所を大きく空ける必要はなさそうです。ポケともは手のひらサイズで、報道では身長がおよそ124mmと推定されています。棚の上や机の端にも収まりやすい大きさです。

展開される地域は日本と台湾ですが、台湾での発売時期はまだ決まっていません。

どんな人がポケともを迎えているのかは、第1弾の実績から見えてきます。第1弾は2025年12月の日本発売から約9か月で、累計出荷台数が1万体を超えました。

シャープが当初想定していた購入者層は、20〜30代の女性でした。しかし、実際の利用者は40〜80代まで広がっています。特定の世代だけに向けたものではなく、家に話し相手がいるとうれしい人たちに、幅広く受け入れられたことがわかります。

発売までは、まだ少し時間があります。素直に喜び、褒めてくれるむじゃきタイプ。寝坊をなじり、退屈だと言えば行動をうながしてくるおれさまタイプ。この冬、自分の家にはどちらの声が合うのか。想像しながら選ぶ時間も、楽しみのひとつになりそうです。

用語ミニ解説

  • ポケとも: シャープが手がける、手のひらサイズの対話型AIキャラクター。話しかけると声で返事をし、日々のやりとりを楽しめます。
  • むじゃきタイプ: 2025年12月に日本で発売された第1弾のキャラクター。素直に喜んだり、褒めたりする性格です。
  • おれさまタイプ: 12月発売予定の第2弾のキャラクター。あえて全肯定せず、ぶっきらぼうに答えるように作られています。型番はSR-C02M-Hです。
  • 生成AI: 言葉を組み立て、文章を作り出すAIです。ポケともの会話にはOpenAIのGPT-4o miniが使われています。性格の違いは、AIへの指示文を調整して作り分けています。
  • 月額利用料: 本体代とは別に、毎月かかる費用です。ポケともは495円から利用でき、無制限プランも選べます。

Me-Moon編集後記 🌙

褒めてくれる相手より、言い返してくれる相手がほしくなる日がある。そう感じるのは、ただ優しくされるだけでなく、自分のことをきちんと見てほしいからなのかもしれません。

名前を呼んでもらえるまでの時間を、面倒なものではなく楽しみに変えてしまう。そこが、このロボットの上手なところです。この冬、家の中から「暇なら行動しろよ」と言われる暮らしを想像すると、ちょっと笑えてきますね🌙

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参考リンク

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※内容の真偽や広告内容についてはご自身でご判断ください。

小宮 滉

監修者

小宮 滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。

また、AI・ブロックチェーン開発を強みとしたDXサービスを提供し、企業の成長を支援します。AI・ブロックチェーン技術との統合を通じて、DX体験をシームレスに実現し、ユーザーと企業の双方に新たな価値を創出することを目指して、開発支援やマーケティングを行っております。

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