3行でわかるこの記事
- 何が起きた? 周りのWi-Fi電波の様子からモンスターが生まれる、マッチ箱サイズのゲーム機「AIRバトラー」のモニター版が税込7,800円で出ています。
- 重要なポイント 画面のない本体を持って出かけるだけでモンスターが集まり、ほかのAIRバトラーとすれ違うと3体チームのバトルが自動で始まります。
- なぜ注目? GPSを使わず、ふだんはネットにもつながらないので、居場所を送ることも通信料がかかることもありません。
はじめに
人けのない郊外を歩けば荒野系のモンスター、にぎやかな街なかなら都市系のモンスターが生まれます。手もとにあるのは同じ小さな箱なのに、周りに飛んでいるWi-Fi電波の様子しだいで、出会う相手が変わります。
その箱には画面も音も振動もありません。モンスターを集めるためにやることは、箱といっしょに出かけることだけです。
この箱は、オトコロドットコム(くまひこ電子)が開発する収集型対戦ゲーム機「AIRバトラー」です。画面がないのに集めたモンスターをどうやって見るのか、街の電波を使うのに居場所は知られないのか、気になりませんか。
ひとことで言うと
ポケットに入れて歩くだけで近所の電波からモンスターが集まり、すれ違った人とは勝手に対戦してくれる小さなゲーム機です。
街のWi-Fi電波から、どうやってモンスターが生まれるの?
スマホのWi-Fi設定を開くと、近くに飛んでいるWi-Fiの名前がずらりと並びます。この一覧の顔ぶれは、静かな住宅街と人の多い駅前とではまるで違います。AIRバトラーはどこかのWi-Fiにつないでネットを使うわけではなく、周りに見えているWi-Fi電波を全体としてながめ、その様子からモンスターを生み出します。
出てくるモンスターの系統は、その場所の電波の顔ぶれで変わります。人けのない郊外では荒野系、静かな住まいでは隠れ家系、にぎやかな街なかでは都市系、開けた公共の場所では広場系が現れます。荒野系は風と砂の気配を読む身軽なモンスターたちで、大きな耳やコウモリのような飛ぶための膜、小さな角を持ち、しぶとい体力で粘って勝ちます。いつもの通学路や駅前が、それぞれ別のモンスターのすみかになっているわけです。
集め方は、電波を拾うとたまる「モンスター引換券」を開けて、モンスターと引き換える流れです。券は5枚までためられます。同じ場所にずっといると、1枚もらってから数時間は次の券がもらえません。
図鑑に載るモンスターは10系統・500体です。野生のモンスターのほかに、合成で生まれるもの、レジェンド、見つけるまで姿を見せない秘密のモンスターもいます。持ち歩きはじめて最初のひと山が集まると、数日で「駆け出しの観測者」という最初の称号が届きます。
画面がないのに、集めたモンスターはどこで動かすの?
集めたモンスターを見たり動かしたりするのは、手持ちのスマホです。専用のアプリは入れず、iPhoneでもAndroidでもブラウザから操作します。モンスターの確認、バトルに出す3体の編成、合成、ほかの人への譲渡、すれ違いバトルの設定まで、全部ブラウザの画面でできます。本体とスマホをつないでいる間は、モンスター集めとすれ違いバトルはお休みになります。1台の本体に登録できるスマホは8台までです。
合成は、手持ちの2体を材料にして新しい1体を作る遊びです。材料にした2体は消えて、元には戻せません。決まった組み合わせで決まったモンスターが生まれる「合成レシピ」が全部で50通りあり、たとえばミオワタリと嵐耳ガルドを合わせると渦巻激竜が生まれます。2体の選び方は124,750通りもあるので、でたらめに試してレシピに当たる確率はおよそ2,500分の1です。毎日1回ずつ試しても、当たるまで平均で7年近くかかる計算になります。
モンスターは、ほかのAIRバトラーへ1体ずつ渡すこともできます。コピーではなく引っ越しなので、渡したモンスターは自分の手もとからいなくなります。持てる数は128体までで、いっぱいのときは入りきらない分の引換券がそのまま残ります。
ほかのAIRバトラーとすれ違うと、何が起きるの?
ブラウザで3体のチームを組み、すれ違いバトルをONにしたら、あとは持ち歩くだけです。街でほかのAIRバトラーとすれ違った瞬間、チーム同士のバトルが自動で始まります。その場で本体を取り出す必要はなく、結果はあとからスマホで再生して見られます。出かけて帰ってからスマホを開くと、どこかですれ違った知らない誰かと戦った記録が残っているわけです。戦績は最新の32件まで残り、古いものから消えていきます。
バトルは3体のリレー戦です。1番手同士が戦い、倒れた側だけが次のモンスターを出し、先に3体とも倒されたほうが負けになります。10の系統はバトルでは5つの「属性圏」にまとまり、たがいに有利・不利があるので、どの3体を組むかで勝ち負けが変わってくるかもしれません。
すれ違いが届く距離は、さえぎる物のない屋外なら最大100m程度で、100m走のコースくらいの長さです。ポケットやカバンの中、人ごみ、車内、建物の中では数mから10m程度まで縮みます。一度戦った相手とは、チームの顔ぶれか特技をひとつでも変えないと再戦しません。出かける前にチームを組み直すことも、遊びの一部になっています。
街の電波を使うけど、居場所や通信料は大丈夫?
電波を拾うと聞くと、自分がどこにいたかを記録されないか気になるかもしれません。AIRバトラーはGPSを使わず、居場所を記録することも、どこかへ送ることもありません。本体はふだんインターネットにつながらず、本体だけで完結して動きます。
拾った電波の中身も残しません。Wi-Fiの名前や、ルーター1台ずつに付いている番号といった元の情報は保存せず、必要な処理は本体の中だけで済ませて、元の情報はすぐに消します。
ネットにつながらないので、通信の契約も月々の通信料もかかりません。買ったあとに払い続けるお金がないのは、うれしいところです。
値段はいくらで、買ったらすぐ使えるの?
モニター版は、定価9,750円の20%引きで税込7,800円です。定価より1,950円安くなっています。2台セットは定価19,500円の30%引きで税込13,650円なので、1台あたり6,825円になります。モニター版には、買ってから2ヶ月以内なら最大2回まで無料で直してもらえる保証が付きます。
電池は1000mAhで、もち時間は「収穫」と「バトル」の2つのスイッチで変わります。モンスター集めだけなら約2日、すれ違いバトルもONにすると約10〜12時間で、だいたい半日もつ長さです。電源ボタンはなく、充電すると自動で動き出します。空から約4時間で満タンになり、充電も自動で止まります。
スマホとのつなぎ方は、本体のボタンを3回押し、スマホのWi-Fi一覧に出てくる「AIRBT-」で始まる本体の名前を選んで決まったパスワードを入れ、ブラウザで決まったアドレスを開く流れです。先に試したモニター10人は、本体を動かしてからブラウザで開くまで全員が30分以内、うち6人は10分以内で済みました。返品や交換の依頼は0件で、うまく動かなかった報告が3件ありましたが、3人ともそのまま使い続けています。
外側のケースは3Dプリンターで作られています。材料を薄く重ねて形にする作り方なので、表面に重ねた跡のすじや、わずかなゆがみが出ることがあります。
用語ミニ解説
- GPS: 空の人工衛星からの電波を使って、いま地球のどこにいるかを調べる仕組みです。スマホの地図アプリなどで使われています。
- ブラウザ: SafariやChromeのような、ホームページを見るためのアプリです。AIRバトラーはこの中で操作します。
- 属性圏: AIRバトラーのバトルで、10系統のモンスターを5つにまとめたグループです。グループ同士に有利・不利があります。
Me-Moon編集後記 🌙
画面のない箱なのに、いつもの道に飛んでいる電波がそのままモンスターの出どころになるのが面白いところです。
自分の家のまわりや通学路から何系のモンスターが出てくるのか、ちょっと知りたくなりますね🌙
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AIRバトラーのような、ちょっと変わった小さな端末を実際に触ってみたくなった人に向いています。
参考リンク
- AIRバトラー 公式ページ — くまひこ電子ショップ
- AIRバトラー 使い方ガイド — くまひこ電子ショップ
- 特技・称号・合成レシピ|AIRバトラー 参考情報 — くまひこ電子ショップ
- AIRバトラー 販売ページ — くまひこ電子ショップ BASE
