Apple TVの新Siri Remote、なくしてもiPhoneの「探す」で音を鳴らせる。11月13日発売

Apple TVの新Siri Remote、なくしてもiPhoneの「探す」で音を鳴らせる。11月13日発売

3行でわかるこの記事

  • 何が起きた? Appleが2026年10月13日に新型Apple TV 4Kを発表し、付いてくる新しいSiri Remoteはスピーカー内蔵で、iPhoneの「探す」から音を鳴らせるようになりました。
  • 重要なポイント 音に加えて、iPhoneの画面に矢印と距離が出る「正確な場所を見つける」も使えますが、矢印が出るのはiPhone 17以降など一部の機種だけです。
  • なぜ注目? 新しいリモコンは単体でも売られ、2015年以降のApple TV HDとApple TV 4Kにつながるので、本体はそのままでリモコンだけ新しくする選び方もできます。

はじめに

テレビを見ようとしたら、リモコンがない。ソファのクッションをめくって、隙間に手を入れて探す。リモコンはソファの小さな隙間に滑り込みやすく、一度置き忘れると簡単には見つかりません。

Apple TVのリモコンも同じでした。2021年に新しいSiri Remoteが出たとき、ソファでなくしたときに音で知らせてくれる「ビーパー」のような仕組みは発表されませんでした。当時はリモコンを「探す」に登録しようとしても、Siriが「その種類のデバイスは登録できない」と答えていたほどです。

それが今回変わります。Appleが発表した新型Apple TV 4K(第4世代)に付く新しいSiri Remote(第4世代)は、中にスピーカーが入り、iPhoneの「探す」アプリから音を鳴らせるようになりました。音のほかにどんな探し方ができるのか。今使っているApple TVやiPhoneのままでも、その恩恵を受けられるのでしょうか。

ひとことで言うと

新しいApple TVのリモコンは、なくしてもiPhoneから音を鳴らして探せます。リモコンだけ買って、今のApple TVで使うこともできます。

なくした新しいSiri Remoteは、どうやって探すの?

リモコンが見当たらないときは、iPhoneの「探す」アプリからリモコンの音を鳴らします。ソファの隙間やクッションの下に入りこんでいても、音のするほうへ手を伸ばせば見つかります。iPhoneだけでなく、Apple Watchからも探せます。

うれしいのは、見た目も持った感じも前のリモコンと変わらないことです。大きさは高さ136mm、幅35mm、厚さ9.25mmで、第3世代とまったく同じです。厚さ9.25mmは、1円玉を6枚ほど重ねたくらいです。全体のデザインもボタンも、充電に使うUSB-Cの差し込み口も前と同じで、中にスピーカーが増えても、手に持った形は前のリモコンのままです。

操作のしかたも今までどおりです。タッチに対応したクリックパッドを指でなぞったり押したりしてApple TV 4Kを動かし、Siriボタンを押せばiPhoneと同じように話しかけて使えます。

音を鳴らす機能は、この最新のSiri Remoteだけのものです。古いリモコンでは音は鳴らせないので、音で探したい人は新しいリモコンを手に入れる必要があります。

音だけじゃない?「正確な場所を見つける」の矢印が出るiPhoneはどれ?

新しいSiri Remoteには、音に加えて「探す」アプリの「正確な場所を見つける」機能も加わりました。iPhoneの画面に矢印と距離が出て、リモコンがある方向を教えてくれる機能です。音が聞こえても、どのクッションの下かわからないことがありますよね。そんなときに、画面の矢印をたどって近づいていけます。

同じ名前の機能は、持ち物に付けて使うAirTagにもあります。AirTagの正確な場所探しは、iPhoneなどに入っている超広帯域という、近くの物の距離と向きを細かく測れる電波の技術を使います。2021年のSiri Remoteには、正確な位置を特定するのに必要なU1チップという部品が入っていないとされていました。リモコンが矢印で探せるようになったのは、大きな変化かもしれません。

ただし、矢印が出るiPhoneは限られます。Appleの注記では、「正確な場所を見つける」が使えるのは、最新のiOSを入れたiPhone Duo、iPhone Air、iPhone 17以降(iPhone 17eは除く)とペアリングしたSiri Remote(第4世代)です。iPhone 16以前では、新しいリモコンに替えても矢印は出ません。この機能は国や地域によって使えるかどうかも違います。音を鳴らすには新しいリモコン、矢印まで出すにはそれに加えて新しめのiPhoneが要る、と覚えておくと迷いません。

新型Apple TV 4Kはいつ、いくらで買える?

新型Apple TV 4Kは11月13日発売で、日本での価格は税込49,800円です。今は予約を受け付けていて、予約は10月13日にアメリカなど30の国と地域で始まりました。日本の直営店11店では、受け取りの日がどこも11月13日(金)と出ていました。アメリカでの価格は299ドルです。

前のモデルのApple TV 4K(第3世代)は2022年に出て、発売時は19,800円と23,800円の2種類でした。保存できる容量が64GBのWi-Fiモデルと、128GBで有線LANもつなげるモデルです。新型の49,800円は、前の安いほうのおよそ2.5倍になります。

値段が上がった本体は、リモコン以外に何が変わった?

中身は大きく変わりました。チップはiPhone 17シリーズと同じ世代のA19になり、前のモデルはA15 Bionicでした。一世代前と比べて、計算を受け持つCPUは最大50%、映像やゲームの絵を描くGPUは最大2倍速くなっています。動画を小さくまとめる形式のひとつであるAV1を専用に読み解く部品も入っていて、少ない通信量でもきれいな映像で配信を見られます。テレビとつなぐ端子はHDMI 2.1で、有線LANと最新のWi-Fi 7も内蔵しています。映像はドルビービジョンとHDR10+に対応した4Kで、明るいところと暗いところの差まであざやかに映ります。

音の面でいちばんの新機能は、HomePodを4台使ったサラウンドです。HomePod mini 2かHomePod(第2世代)を4台そろえると、映画の音がまわりから聞こえて、シーンの中にいるような立体的な音になります。それぞれのHomePodの置き場所を認識して、音が届くタイミングと音量を自動で合わせてくれます。話し声を聞き取りやすくする「対話を強調」もあり、小さなセリフもはっきり聞こえます。ひとりで見るなら、AirPodsをつなげば空間オーディオを自分だけで楽しめます。

家の中の役目も増えます。Apple TV 4Kは家の家電をまとめるスマートホームハブになり、Wi-FiとThreadという家電向けの通信を内蔵しているので、外出先からでも家電を操作できます。メーカーをまたいで家電をつなぐ共通規格のMatterにも対応しています。対応するドアベルがあれば、来客の通知がテレビに直接出ます。

テレビの大きな画面ならではの使い方もあります。連係カメラの機能を使えば、FaceTimeの通話を大画面でできます。iCloud共有写真ライブラリを使えば、家族それぞれが撮った写真をテレビで一緒に見られます。Apple Music SingではiPhoneをマイク代わりにして、テレビから自分の声を響かせながら歌えます。PlayStationやXboxのコントローラもそのまま使えるのでゲームもできますし、スクリーンセーバーにはスヌーピーとウッドストックのアニメーションも用意されています。

今のApple TVのままでも使える?リモコンだけ買うと何が増える?

新しいリモコンは単体でも売られます。2015年以降に出たApple TV HDとApple TV 4Kすべてに対応していて、第1世代から第4世代までのApple TV 4Kで使えます。日本のApple Storeでの価格は9,980円とされています。アメリカでは59ドルで、オンラインストアで注文すると11月13日に届きます。ただ、黒い初代リモコンが付いてくるApple TV HDと初代Apple TV 4Kで新しい探し方が使えるのかは、Appleがまだ書いていません。

手元のリモコンの世代は、見た目でわかります。黒いアルミにガラスのタッチ面が付いたものが第1世代、シルバーのアルミにクリックパッドが付いたものが第2世代以降です。「探す」に対応しているのは、この第2世代以降のリモコンです。

シルバーのリモコンを2021年か2022年のApple TV 4K(第2・第3世代)と組んで使っているなら、実は今のままでもiPhoneで探せます。2023年のiOS 17とtvOS 17から使えるようになった機能で、iOS 17以降のiPhoneが要ります。

やり方は、iPhoneのコントロールセンターを編集して「Apple TV Remote」を追加し、Apple TVの名前の右にある「探す」ボタンをタップします。探している間は画面に「離れています」「近いです」といったメッセージが出て、リモコンの約1m以内まで近づくと画面が青くなります。iPhoneがリモコンに触れるくらいまで近づくと「ここ」と表示されます。音も矢印もありませんが、近いか遠いかをたよりに探せます。

そう考えると、リモコンだけ買って増えるものは、持っているiPhoneで変わります。シルバーのリモコンを使っていて、iPhoneが17より前なら、9,980円で増えるのは「音」だけです。iPhone 17以降などを持っていれば、音に加えて矢印でも探せるようになります。今の組み合わせで近いか遠いかの探し方が使えるなら、9,980円を払う前に一度試してみると、音が要るかどうかを決めやすくなります。

用語ミニ解説

  • Siri Remote: Apple TVに付いてくるリモコンの名前です。今回の新しいものは第4世代で、スピーカーが入りました。
  • 「探す」アプリ: iPhoneに入っている、なくしたiPhoneやAirTagを付けた持ち物の場所を探すためのアプリです。
  • HomePod: Appleのスピーカーです。4台そろえるとApple TVの映画の音をまわりから鳴らせます。

Me-Moon編集後記 🌙

2021年には「探す」に登録すらできなかったリモコンが、5年たって自分から音を出すようになりました。手に持った形はまったく同じなのに、中身だけ変わっているのがちょっとうれしいところです。

手元のリモコンの色とiPhoneの機種を見れば、リモコンだけ替えるか本体ごと替えるかを決められそうですね🌙

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小宮 滉

監修者

小宮 滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。

また、AI・ブロックチェーン開発を強みとしたDXサービスを提供し、企業の成長を支援します。AI・ブロックチェーン技術との統合を通じて、DX体験をシームレスに実現し、ユーザーと企業の双方に新たな価値を創出することを目指して、開発支援やマーケティングを行っております。

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