ビットコインが「2000万枚」に到達——残りたった100万枚、掘り終わるのは2140年?

3行でわかるこの記事

  • 何が起きた? 2026年3月9日、ビットコインの総供給量がついに2000万枚に到達しました
  • 重要なポイント ビットコインは最大2100万枚しか存在できない設計で、残りの約100万枚は今後約114年かけてゆっくり採掘されます
  • なぜ注目? 上限の約95.2%が掘り出されたことで、ビットコインの「希少性」が改めて意識され始めているからです

はじめに

「ビットコインって、無限に作れるんじゃないの?」

そう思っている方、実は多いかもしれません。
でも実は、ビットコインには生まれたときから「上限」が決まっているんです。その数は、2100万枚。1枚たりとも増やすことはできません。

そして2026年3月9日、ビットコインの総供給量がついに2000万枚に到達しました。上限まで、あとわずか約100万枚です。

この記事では、次の3つの疑問に答えていきます。

  • なぜビットコインには上限があるの?
  • 残りの100万枚はいつ掘り終わるの?
  • 私たちにどんな影響があるのか?

ひとことで言うと

ビットコインの総供給量が上限2100万枚の約95.2%にあたる2000万枚に到達。残りの約100万枚は今後114年かけて少しずつ採掘される設計で、ビットコインの「デジタルゴールド」としての希少性が改めて注目されています。

そもそも、なぜビットコインには「上限」があるの?

ビットコインが2009年に誕生したとき、その設計者であるサトシ・ナカモトは、ビットコインの総発行枚数を最大2100万枚と定めました。

「なぜわざわざ上限を設けたの?」と思いますよね。

その答えは、日本円やドルのような法定通貨との違いを考えるとわかりやすくなります。

法定通貨は、政府や中央銀行の判断で追加発行(いわゆる「お金の印刷」)ができます。たくさん発行しすぎると、お金の価値が下がってしまうことがあります。これがインフレです。

一方、ビットコインは「誰にも増やせない」ように設計されています。たとえるなら、地球上にある金(ゴールド)の総量が決まっているのと似た考え方です。金は新しく「作る」ことができないからこそ、何千年も価値を保ち続けてきました。ビットコインはそのコンセプトをデジタルの世界で再現しようとしているのです。

ブロック高939,999で歴史的瞬間

2026年3月9日、ビットコインネットワークのブロック高939,999で、この歴史的マイルストーンが達成されました。採掘を完了したのは、米国の大手マイニングプール「Foundry USA」です。

ブロック高とは、ビットコインの取引記録(ブロック)が何番目かを示す番号のことです。ビットコインが誕生した2009年1月のブロック高「0」から数えて、約17年でこのマイルストーンに到達しました。

この出来事は、ビットコインが着実に成熟し続けていることの証と言えるでしょう。

残りの100万枚、掘り終わるまであと「114年」

さて、ここで不思議に思いませんか?

「17年で2000万枚掘ったなら、残りの100万枚はすぐ終わるのでは?」

実は、そうはなりません。ビットコインには「半減期」という仕組みがあるからです。

半減期ってなに?

ビットコインは、「マイニング(採掘)」という作業を通じて新しく発行されます。マイナー(採掘者)がコンピュータで複雑な計算問題を解くと、報酬として新しいビットコインがもらえる仕組みです。

しかし、この報酬は約4年ごとに半分に減るよう設計されています。これが「半減期」です。

時期ブロック報酬
2009年(誕生時)50 BTC
2012年(第1回半減期)25 BTC
2016年(第2回)12.5 BTC
2020年(第3回)6.25 BTC
2024年(第4回)3.125 BTC

たとえるなら、蛇口から出る水の量が4年ごとに半分になるようなもの。最初はジャーッと勢いよく出ていた水が、だんだんポタポタとゆっくりになっていくイメージです。

この仕組みのおかげで、ビットコインの採掘ペースはどんどんゆっくりになっていきます。最後の1枚が採掘されるのは2140年頃と予測されています。今から約114年後の話です。

「デジタルゴールド」と呼ばれる理由

ビットコインが「デジタルゴールド」と呼ばれることがあるのは、金(ゴールド)との共通点が多いからです。

特徴金(ゴールド)ビットコイン
総量地球上に限りがある2100万枚が上限
新規供給採掘で少しずつ増えるマイニングで少しずつ増える
供給ペース採りやすい金は採り尽くされ、ペースが遅くなる半減期でペースが自動的に遅くなる
管理者いない(自然界の資源)いない(プログラムで管理)

2000万枚到達という節目は、ビットコインが「デジタルゴールド」としての性質をますます強めていることを示すマイルストーンと言えるかもしれません。

私たちの暮らしへの影響は?

「ビットコインを持っていないから関係ない」と思った方もいるかもしれません。でも実は、ビットコインの希少性が高まることは、暗号資産全体の市場や私たちの生活にもじわじわと影響を与える可能性があります。

影響① 暗号資産への注目が再び高まる
2000万枚到達のニュースは世界中で報じられており、改めてビットコインの仕組みや暗号資産全体に興味を持つ人が増えることが期待されます。

影響② 金融のデジタル化が加速
先日のMe-Moon記事でご紹介した日本銀行のブロックチェーン決済実験ソニー銀行×JPYCのステーブルコイン提携のように、日本でもブロックチェーン技術の活用が急速に広がっています。ビットコインの存在感が高まることは、こうした動きをさらに後押しするかもしれません。

影響③ 「お金とは何か」を考えるきっかけに
上限が決まっているデジタル通貨と、理論上は無限に発行できる法定通貨。その違いを知ることは、お金の未来を考える上で大切な視点になりそうです。

用語ミニ解説

  • ビットコイン(BTC): 2009年に誕生した世界初の暗号資産。中央銀行や政府が管理するのではなく、ブロックチェーン技術で分散管理されている(「誰にも管理されない、みんなで守るデジタルなお金」のイメージ)
  • マイニング(採掘): コンピュータで複雑な計算問題を解き、ビットコインの取引を承認する作業。報酬として新しいビットコインがもらえる(「デジタルの金鉱を掘る作業」のイメージ)
  • 半減期: 約4年ごとにマイニング報酬が半分になるビットコインの仕組み。新規発行ペースを自動的に減らし、希少性を高める(「蛇口の水が4年ごとに半分になる」イメージ)
  • ブロック高: ビットコインの取引記録(ブロック)の通し番号。ブロック高「0」が最初のブロックで、数字が大きいほど新しい(「ビットコインの歴史の何ページ目か」を示す番号のイメージ)
  • マイニングプール: 複数のマイナーが計算力を持ち寄って共同でマイニングするグループ。「Foundry USA」は米国最大規模(「金鉱を共同で掘る組合」のイメージ)

Me-Moon編集後記 🌙

2000万枚——この数字を初めて目にしたとき、思わず計算してしまいました。「残り100万枚で114年ってことは、1年で約8,770枚ずつ?」と。半減期の仕組みを知ると、なるほどと納得できるのですが、最初はとても不思議な感覚でした。

考えてみれば、私たちが当たり前のように使っている日本円やドルには「上限」がありません。必要に応じて増やすこともできます。でもビットコインは違う。プログラムによって「絶対に2100万枚を超えない」と定められている。この揺るぎないルールこそが、ビットコインの信頼の源泉なのかもしれません。

「デジタルゴールド」という呼び名は大げさに聞こえるかもしれませんが、2000万枚を超えた今、その言葉が意外としっくり来るように感じます。

Me-Moonでは、こうした「私たちの生活に関わるWeb3の動き」を
これからもわかりやすくお届けしていきます。

一緒に、新しい時代を楽しんでいきましょう🌙

参考リンク

この掲載情報は各取得情報によって提供されています。

※内容の真偽や広告内容についてはご自身でご判断ください。

監修者

小宮 滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。

また、AI・ブロックチェーン開発を強みとしたDXサービスを提供し、企業の成長を支援します。AI・ブロックチェーン技術との統合を通じて、DX体験をシームレスに実現し、ユーザーと企業の双方に新たな価値を創出することを目指して、開発支援やマーケティングを行っております。

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