「銀行専用ブロックチェーン」のコインが日本上陸?SBI VCトレードにCANTONとBERAが新登場した意味

3行でわかるこの記事

  • 何が起きた? SBI VCトレードが、国内で初めて「カントンコイン(CANTON)」と「ベラ(BERA)」の取扱いを2026年3月25日に開始しました
  • 重要なポイント CANTONは世界の大手金融機関が参加する「銀行専用ブロックチェーン」のコイン、BERAはユーザーの貢献をネットワーク安全性に直結させる独自設計のコインです
  • なぜ注目? これで取扱銘柄は全40種類となり、日本で買える暗号資産の選択肢がまた広がったからです

はじめに

年間40種類。これは、2026年3月時点でSBI VCトレードが取り扱っている暗号資産の数です。

「ビットコインとイーサリアムくらいしか知らないんだけど、40種類もあるの?」と思った方もいるかもしれません。

実は今、暗号資産の世界では「どんな目的のブロックチェーンか」によって、まったく異なるコインが次々と生まれています。今回日本に初上陸した「カントンコイン(CANTON)」と「ベラ(BERA)」もそのひとつ。

この記事では、こんなことを解説していきます。

  • CANTONとBERAはどんなコインなのか?
  • なぜSBI VCトレードが取扱いを始めたのか?
  • 私たちの暗号資産投資にどんな影響があるのか?

ひとことで言うと

CANTONは「金融機関のためのプライベートなブロックチェーン」のコイン、BERAは「使えば使うほどネットワークが安全になる」という独自設計のコインです。どちらも日本初上陸で、暗号資産の多様性がさらに広がりました。

知っておきたいCANTONの基本

カントンコイン(CANTON)は、Canton Networkというブロックチェーン上で発行されている暗号資産です。

Canton Networkの最大の特徴は、金融機関や機関投資家向けに設計されていること。一般的なブロックチェーンでは、すべての取引記録が誰でも見られる状態で公開されますが、Canton Networkでは取引のプライバシーが保護されています。

たとえるなら、普通のブロックチェーンが「誰でも入れるオープンなカフェ」だとすると、Canton Networkは「会員制のビジネスラウンジ」のようなもの。銀行や証券会社が安心して使えるように、セキュリティと規制対応が重視されています。

世界の大手金融機関がすでにCanton Networkに参加しており、デジタル証券の発行や決済などへの活用が進められています。

BERAが採用する「Proof of Liquidity」の正体

一方、ベラ(BERA)はBerachainというブロックチェーンのネイティブトークンです。

Berachainの独自性は、Proof of Liquidity(流動性の証明)という仕組みにあります。通常のブロックチェーンでは、コインを「預ける」ことでネットワークの安全性を保つ仕組み(ステーキング)が使われています。Berachainでは、預入れだけでなく取引の活発さもネットワークの安全性に直結するように設計されています。

これは家庭菜園にたとえるとわかりやすいかもしれません。普通の菜園では「種を植える(預ける)」だけで収穫できますが、Berachainの菜園では「水やりや草むしり(取引や利用)」を積極的にやればやるほど、畑全体が豊かになる仕組みです。

取扱銘柄40種類は多い?少ない?

SBI VCトレードは、今回のCANTONとBERAの追加で取扱銘柄が全40種類になりました。国内の暗号資産取引所としては、かなり多い部類に入ります。

取扱い開始を記念して、総額1,000万円相当のキャンペーンも実施中です。最大10万円相当のCANTONやBERAが当たるキャンペーンは、2026年4月30日まで続きます。

ただし、暗号資産への投資はリスクも伴います。新しいコインほど価格の変動が大きくなりやすいため、投資を検討する際は少額から始めるなど、慎重な判断が大切です。

日本の暗号資産市場で何が変わりつつあるのか?

CANTONとBERAの国内初取扱いからわかるのは、日本の暗号資産市場が「ビットコイン中心」から多様化しているという変化です。

CANTONのように金融機関向けに特化したコインが日本で取引できるようになったことは、ブロックチェーン技術が「投機の道具」から「金融インフラ」へと移り変わりつつあることの証拠とも言えます。

日本は暗号資産に対する規制が厳格な国として知られており、金融庁の審査を通過して上場するということは、一定の信頼性が担保されている証でもあります。

用語ミニ解説

  • 暗号資産: デジタル上で存在する通貨の一種。ビットコインやイーサリアムが有名。銀行を通さずに送金や決済ができます(デジタルの「お金」のイメージ)
  • ネイティブトークン: あるブロックチェーン上で最初から使われている「基本通貨」のこと。電車でいう「その路線専用のICカード」のようなものです
  • Proof of Liquidity: Berachain独自の仕組みで、ユーザーが資産を預けたり取引したりする「活動量」がネットワークの安全性に貢献する設計
  • 機関投資家: 年金基金、保険会社、銀行など、大量の資金を運用する組織のこと。個人投資家に対して「プロの投資家集団」のイメージです
  • ステーキング: 保有している暗号資産を一定期間預けることで、ネットワークの運営に貢献し報酬を得る仕組み。銀行の定期預金に近い考え方です

Me-Moon編集後記 🌙

ビットコインやイーサリアム以外にも、こんなに個性的なブロックチェーンがあることに驚いた方もいるかもしれません。「銀行のためのブロックチェーン」なんて、数年前には想像もできなかった世界です。

暗号資産と聞くと、どうしても「値上がりするかどうか」に注目しがちですが、その裏側にある技術の進化に目を向けると、また違った景色が見えてきます。Canton Networkが金融の仕組みをどう変えていくのか、Berachainの「使うほど安全になる」設計が本当に機能するのか。

答えはまだわかりませんが、見届ける価値は十分にありそうです🌙

参考リンク

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監修者

小宮 滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。

また、AI・ブロックチェーン開発を強みとしたDXサービスを提供し、企業の成長を支援します。AI・ブロックチェーン技術との統合を通じて、DX体験をシームレスに実現し、ユーザーと企業の双方に新たな価値を創出することを目指して、開発支援やマーケティングを行っております。

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