貯まったポイント、初めて値動きする1000円分に替えられる。オリコポイントに暗号資産が登場

3行でわかるこの記事

  • 何が起きた? オリコポイントの交換商品に、2026年7月31日からビットコイン・イーサリアム・XRPが加わりました。
  • 重要なポイント 1,200ポイントで暗号資産1,000円分と交換でき、これはPayPayポイント1,000円分とまったく同じ必要ポイント数です。
  • なぜ注目? オリコポイントの交換商品に暗号資産が登場するのは今回が初めてで、替えたあとに金額が動く選択肢がポイント交換のページに並んだからです。

はじめに

「ポイントって、ギフト券に替えて使い切るものですよね」

月末、たまったオリコポイントの交換ページを開いて、いつもの並びを上から下へ流し見る。Amazonギフトカード500円分が600ポイント、QUOカードPay500円分が600ポイント、PayPayポイント1,000円分が1,200ポイント。今月もこのどれかを押して終わり、と思いながらスクロールしていくと、同じ1,200ポイントのところに見慣れない行が増えています。ビットコイン1,000円分。

2026年7月31日、オリコポイントの交換商品に暗号資産が加わりました。SBI VCトレードの発表によれば、オリコポイントの交換商品に暗号資産が登場するのは今回が初めてです。

この記事では、こんなことをお伝えします。

  • 1,200ポイントで何が、どれだけ手に入るのか
  • 同じ1,200ポイントのPayPayポイントと、どこが決定的に違うのか
  • 「1,000円分」の値段は、いつどうやって決まるのか
  • 始める前に用意しておくものは何か

暗号資産と聞くと構えてしまうかもしれませんが、できるだけわかりやすくお伝えしますね。

ひとことで言うと

たまったポイントの交換先に、初めて「あとから金額が動くもの」が並びました。しかもその値段は、ボタンを押した日には決まりません。ここからは、その中身と仕組みを順番に見ていきましょう。

オリコポイントで暗号資産、何が手に入る?

月末の交換ページで、いつもならAmazonギフトカードを押していた指を、1行だけ下へ滑らせる。そこにあるのがビットコイン1,000円分です。

交換の単位はシンプルです。オリコポイント1,200ポイントを1口として、ビットコイン、イーサリアム、XRPのいずれかの暗号資産1,000円分に交換できます。3種類のうちどれを受け取るかは自分で選びます。

いつものギフト券と違うのは、届く場所です。交換した暗号資産は、SBI VCトレードのVCTRADEサービスに開設した本人名義の口座へ入ります。同じSBI VCトレードでもBITPOINTサービスは対象外なので、受け取り先はVCTRADEの口座だと覚えておけば大丈夫です。

組んだのは、暗号資産交換業者のSBI VCトレードと、クレジットカードのオリエントコーポレーションの2社です。カード会社と暗号資産の会社が手を組んで、ポイントの出口を1本増やした形になります。

同じ1,200ポイントのPayPayポイントと、何が違う?

オリコポイントの交換一覧を見ると、PayPayポイント1,000円分が1,200ポイント、dポイント1,000ポイントが1,200ポイントで、今回加わった暗号資産1,000円分と必要なポイント数がぴったり同じです。交換ページの上では、この3つは同じ値札で並んでいます。

にもかかわらず、手に入るものの性質はまったく違います。

PayPayポイント1,000円分は、受け取った瞬間から最後まで1,000円分です。来週使っても来月使っても1,000円分の買い物ができます。Amazonギフトカード500円分が600ポイント、Apple Gift Card500円分が600ポイント、QUOカードPay500円分が600ポイントというのも同じで、これまでのオリコポイントの交換先は、金額が動かないものばかりでした。ポイントを金券に替えるという行為は、要するに金額を固定する行為だったわけです。

だから今回が初めてなのです。金額を固定しない交換先が1つも無かったところへ、1行だけ入りました。1,000円分として受け取ったビットコインは、そのあと増えることも減ることもあります。プレスリリースにも「取得した暗号資産の売買については、全てお客さまの自己判断」と書かれていて、価格変動について会社は責任を負わないと明記されています。

同じ1,200ポイントで、確定した1,000円を取るか、動く1,000円を取るか。ポイント交換のページに、その二択が生まれました。

替えたあと、値段はいつ決まる?

気をつけたいのは、ボタンを押した日の値段では買えない、という点です。

金額のほうは動きません。1,200ポイントは暗号資産1,000円分で、そこは固定です。決まっていないのは、その1,000円でビットコインが何枚分になるのか。この換算に使うレートは、交換を申し込んだ月の翌月25日午前6時59分時点の、VCTRADEサービス販売所の販売価格に基づいて算出されます。そして暗号資産が口座に届くのは、交換申込月の翌月27日までです。

8月中に申し込んだ場合なら、9月25日の朝に何枚分になるかが決まって、9月27日までに口座へ入ります。押した日から値段が決まる日までのあいだにも、相場は動きます。プレスリリースでも、ポイント交換時の換算レートは市場の状況により変動すると案内されています。そして口座に届いたあとは、その残高そのものが動き始めます。

なお、交換商品の進呈がエラーになった場合は、オリコがポイントを返却すると案内されています。手続きの途中で失敗してポイントだけ消える、という形にはなっていません。

始める前に、何を用意しておけばいい?

やってみようかなと思ったときに実際につまずくのは、相場の話ではなく手続きの話です。先に外しておきましょう。

まず、受け取り先としてSBI VCトレードのVCTRADEサービスの口座が必要です。持っていない場合は開設からになりますが、口座開設の申し込みから完了までには、審査等を含めて最長10日程度を要する場合があると案内されています。思い立ったその日に替えられるとは限りません。

次に、オリコ側は「eオリコ」の利用登録が必要です。そのうえで、eオリコの登録メールアドレスとSBI VCトレードに登録しているメールアドレスが同一である必要があります。異なる場合は、eオリコの登録メールアドレスをSBI VCトレード側に合わせて変更してください、と案内されています。ここは見落としやすいところで、口座を持っていても、メールアドレスが古いままだと交換に進めません。

そして、この交換の対象は個人の顧客です。1,200ポイントを1口として、という単位なので、まずは1口だけ試すこともできます。いつもならギフト券に替えていた分の一部を、別の出口に流してみる。その程度の規模から始められます。

ポイントの出口が増えると、私たちの暮らしはどう変わる?

同じ週には、別の場所でも似た動きがありました。前日の2026年7月30日、社会貢献アプリ「モアクト」でためたポイントを、日本円に連動するステーブルコインのJPYCに交換する機能の提供が始まっています。モアクトはミッションを達成するとポイントがたまる社会貢献促進サービスで、ためたポイントは様々なギフトと交換できます。そこにもう1本、デジタル資産としての出口が増えました。

クレジットカードのポイントと、社会貢献アプリのポイント。まったく別の場所でたまるものが、ほぼ同じタイミングで同じ方向に扉を開きました。ポイントは「期限が来る前に使い切るもの」でしたが、これからは「持ち方を選ぶもの」に少しずつ寄っていくのかもしれません。

そして選ぶのは、交換ページの前に立っている私たちです。どちらが正解ということはありません。ただ、選んだあとに自分の残高をどれくらい見に行くかで、自分がお金とどう関わりたい人なのかが見えてきます。

来月のポイント交換ページは、これまでと同じ画面のはずなのに、少し違って見えるかもしれません。

用語ミニ解説

  • オリコポイント: クレジットカード会社のオリエントコーポレーションが提供するポイント。ギフト券や他社ポイントなどの交換商品と引き換えできます。
  • 暗号資産: ブロックチェーンという記録の仕組みの上でやり取りされるデジタルの資産。価格は市場で変動します。今回の対象はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、エックスアールピー(XRP)の3種類です。
  • VCTRADE: SBI VCトレードが提供する暗号資産の取引サービス。交換した暗号資産は、ここに開いた本人名義の口座へ届きます。BITPOINTは同社の別サービスで、今回は対象外です。
  • eオリコ: オリコの会員向けオンラインサービス。今回のポイント交換には、この利用登録が必要です。
  • 販売所: 利用者が事業者を相手に暗号資産を売り買いする場所。今回のレートは、この販売所の販売価格をもとに算出されます。
  • ステーブルコイン: 円やドルなどの価格に連動するよう設計されたデジタル通貨。日本円に連動するものにJPYCがあります。

Me-Moon編集後記 🌙

ポイント交換のページって、毎回同じ場所を同じ順番で見てしまう場所です。そこに1行だけ性質の違うものが並んだ、というのが今回の面白さだと思いました。

1,200ポイントは、失敗しても笑って済ませられる大きさです。自分がどっち派なのか、来月の交換ページで確かめてみるのも良さそうですね🌙

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参考リンク

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監修者

小宮 滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。

また、AI・ブロックチェーン開発を強みとしたDXサービスを提供し、企業の成長を支援します。AI・ブロックチェーン技術との統合を通じて、DX体験をシームレスに実現し、ユーザーと企業の双方に新たな価値を創出することを目指して、開発支援やマーケティングを行っております。

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