3行でわかるこの記事
- 何が起きた? MetaのAIメガネに、黒いフレームとグレーのレンズの新しい「Meta Adventurer」が加わり、日本でも2026年10月23日に税込42,680円から発売されます。
- 重要なポイント 8月に日本で出たMeta Glassesの50,600円からより安く、その代わり付属の充電ケースにバッテリーが入っていません。
- なぜ注目? 話しかけるだけで翻訳やお店探しを手伝ってくれるメガネが、4万円台前半で手に入るようになるからです。
はじめに
Metaが2026年9月24日に発表したAIメガネの新しいラインナップの中に、クラシックな黒フレームにグレーのレンズを組み合わせた1本があります。かけているだけでは目立ちませんが、耳もとで音が鳴り、ボタンを押せばAIと話せるメガネです。
値段は日本で税込42,680円からです。新モデルを紹介した記事では、「AIグラス、気になってたけど手が出なかった」という人の最初の1本にちょうどよさそうだと書かれていました。5万円を切るなら、と思った人もいるかもしれません。
今回のニュースは、Metaの新しいAIメガネ「Meta Adventurer」の日本発売です。どうしてこれまでより安くできたのか、そして安くしたぶん何をあきらめたのか。この2つを中心に見ていきます。
ひとことで言うと
AIと話せるMetaのメガネに、充電ケースをシンプルにして値段を下げたモデルが出て、日本でも10月23日から4万円台前半で買えるようになります。
42,680円のMetaのAIメガネって、どんなモデル?
新しいMeta Adventurerは、黒いフレームとグレーのレンズの組み合わせです。安い新バージョンはこの1種類だけで、色やレンズを選ぶことはできません。そこに「プラグインケース」と呼ばれる、電源につないで使う充電ケースが付いてきます。アメリカでの値段は249ドルからです。
Meta Glassesというシリーズ自体が、まだ新しい商品です。2026年6月23日にアメリカなど17の国と地域で先に発売され、そのときは日本で売るかどうかも決まっていませんでした。日本ではそれより前の5月21日に、同じMetaのAIメガネであるRay-Ban MetaとOakley Metaが発売されていて、Meta Glassesは8月26日に日本でも販売が始まりました。出てから4か月ほどで、もう安いモデルが追加されたことになります。
今回の発表では、安いAdventurerのほかにも新しいメガネがまとめて出ています。猫の目のように目じりが上がったキャットアイ型の「Capri」と、丸みのあるフレームの「Nova」で、それぞれ6色と7色あります。歌手のLISAさんとデザインしたコレクションや、透明フレームに鏡のように光を反射するレンズを組み合わせた「Meta Fury」の限定版も加わりました。
音を聞くことだけに機能をしぼった「Ray-Ban Meta Audio」も発表されています。重さは43gで、1回の充電で最大12時間、付属の充電ケースを使えばさらに最大48時間使えます。アメリカでは10月13日に出荷が始まり、349ドルからですが、日本で出るのは2027年の予定です。
さらに「Mix & Match」という仕組みで、すべてのMeta Glassesを自分好みにカスタマイズできるようになりました。8月の日本発売のときにはサングラス、光の量で色が変わるTransitions、照り返しを抑える偏光、透明なクリアの各レンズと組み合わせて全26スタイルでしたが、Metaは年末までにRay-Ban、Oakley、Meta Glassesを合わせて100種類以上のメガネを用意する予定です。機能が大きく変わったというより、選べる幅が一気に広がった発表だと言えます。その中でAdventurerは、デザインを1つにしぼって値段を下げた入り口の1本という位置づけです。
日本ではいつ、どこで買える?
発売日は2026年10月23日で、この記事の2日後です。Metaは発表した9月24日からMeta.comで予約を受け付けていて、日本を含めMeta Glassesを売っているすべての国で、同じ10月23日に発売します。日本だけ遅れて出る、ということはありません。
Meta Glassesはふだんから、Meta.comとMetaの認定を受けたお店で買えます。売っている国も増えていて、今回の発表に合わせてシンガポール、韓国、メキシコ、アラブ首長国連邦で販売が始まり、ブラジルでも近く展開します。Ray-Ban Metaなども、トルコやポーランド、インドネシアなどへ販売国を広げます。
ふだんメガネをかけている人にとって気になるのは、度付きにできるかどうかかもしれません。Meta Glassesは度付きレンズに対応していて、総度数はマイナス12からプラス2.25までです。マイナスは近視、プラスは遠視や老眼のための度数なので、かなり強い近視の人まで入ります。買ったあとに好きな眼鏡店でレンズを替えても、保証は切れません。いつも通っているお店で度を入れてもらえるので、AIメガネを特別な道具ではなく、毎日かけるメガネとして使えます。
これまでのMetaのAIメガネより、どれくらい安い?
8月に日本で発売されたとき、Meta Glassesは税込50,600円からでした。新しいAdventurerは42,680円からなので、差は7,920円です。割合にすると約16%安く、5万円台から4万円台前半まで下がりました。
ドイツでは新しいAdventurerが259ユーロで、数か月前に出た今までのAdventurerより50ユーロ安くなっています。309ユーロだったものが259ユーロになった計算で、割合にすると約16%と、日本での差とほぼ同じ下がり方です。
ほかのMetaのAIメガネと並べると、安さがもっとはっきりします。同じ日に日本で売り出されたRay-Ban Meta (Gen 3)は税込78,980円からで、Adventurerはその半分を少し超えるくらいの値段です。Gen 3はバッテリーが最大9時間とGen 2より1時間長く、新しい6つのマイクで周りの雑音を90%以上カットします。
Kylie Jennerさんのモデルに出た新色Ivoryは日本で税込68,200円から、ドイツでは419ユーロからです。Ray-Ban Aviatorの90周年を記念した限定版は、ミルクのようなベージュのフレームに、光で色が変わるブラウンのレンズを組み合わせたもので、Ray-Ban.comや一部のRay-Ban店舗、Meta.comなど限られた売り場で、税別103,180円から期間限定で売られます。
10万円を超えるものもある中で、4万円台前半は思い切った値段です。Ray-Ban Metaと比べるとかなり手頃だと紹介されたのも、この差を見ればうなずけます。ただ、安くなった代わりに機能が1つ削られています。それが次の充電ケースの話です。
なぜ安い? ケースにバッテリーが無いと外で困らない?
答えは充電ケースにあります。これまでのMeta Glassesは、メガネ本体のバッテリーで8時間以上動き、折りたたみ式の充電ケースに入れると最大40時間ぶんを足せました。ケースそのものにバッテリーが入っていて、ワイヤレスイヤホンのケースと同じように、しまっておくだけで外でも充電できたわけです。
新しいAdventurerに付くケースには、そのバッテリーが入っていません。メガネを充電するときは、ケースをコンセントなどの電源につなぐ必要があります。ケースはメガネを置いて電気を流すための台のような役目になり、ケースだけで電気をためておくことはできません。安くなった理由は、ここにあります。
それなら外で電池が切れたら終わりかというと、そうでもありません。モバイルバッテリーにつなげば、新しいケースでも外で充電できます。スマホ用のモバイルバッテリーをふだんから持ち歩いている人なら、荷物を増やさずに済みます。
生活に当てはめてみると、夜に家でケースを電源につないでメガネを置いておき、朝それをかけて出かける、という使い方になります。長い外出の日だけモバイルバッテリーを一緒に持っていけば、困る場面はあまりないかもしれません。逆に、外ではケースにしまっておくだけで充電を済ませたい人には、これまでのケースが付くモデルのほうが向いています。7,920円の差を、ケースのバッテリーと引きかえにするかどうかで決められます。
ボタンひとつで何ができる?
Meta Glassesには、アクションボタンが付いています。このボタンを押すと、MetaのAIアシスタント「Meta AI」を呼び出せます。スマホを取り出して画面を開かなくても、メガネをかけたまま話しかけるだけで答えが返ってきます。
たとえば外を歩きながら、スポーツの試合のスコアを聞いたり、近くのレストランのおすすめを聞いたりできます。いちばん使ってみたくなるのは、会話のライブ翻訳かもしれません。外国の人と話している会話を、その場で訳してもらえます。旅行先でお店の人の言葉に困ったときにも、スマホを出さずに頼れます。
音は、耳をふさがないオープンイヤースピーカーから聞こえます。イヤホンのように耳の穴に入れないので、周りの音を聞きながら通話や音楽を楽しめます。複数のマイクが風の音を抑えるので、外での通話にも向いています。
写真や動画も、手を使わずに撮れます。目の前の景色をそのまま残せるのは、メガネならではの使い方です。撮影中はメガネの前にあるLEDが点滅して、周りの人に撮っていることを知らせます。このライトはオフにできないので、こっそり撮ることはできない作りになっています。
これからの楽しみもあります。2026年の後半には、MetaのAIメガネでDolby Atmosという立体的な音の形式で動画を撮ったり見たりできるようになり、ぐるりと360度から音が聞こえる動画を残せるようになります。一方で、人に代わって用事をこなすタイプのAIであるMuseとの連携は、今のところアメリカだけです。
用語ミニ解説
- Meta AI: Metaが作ったAIアシスタントです。Meta Glassesではアクションボタンを押して話しかけると、質問に答えたり翻訳したりしてくれます。
- プラグインケース: 新しいMeta Adventurerに付く充電ケースです。中にバッテリーが無く、コンセントやモバイルバッテリーにつないでいるときだけメガネを充電できます。
Me-Moon編集後記 🌙
AIと話せるメガネが4万円台前半まで来たのは、ちょっとうれしいニュースでした。ケースにバッテリーが無いと聞くと不安になりますが、家で充電して外はモバイルバッテリー、と決めてしまえば十分使えそうです。
10月23日に届いたら、まずはボタンを押して「近くのおすすめのお店は?」と聞いてみたくなりますね🌙
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目の前のものをAIに聞く使い方を、スマホのカメラで試せる記事です。
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参考リンク
- Ray-Ban、Oakley、Meta GlassesのAIグラスに新ラインナップが追加 — Meta(公式ニュースルーム), 2026-09-24
- Meta Glasses: Neue Version kommt mit frischen Designs und Farben — Notebookcheck(ドイツ語版)
- AIグラス「Meta Glasses」日本で販売開始 — MoguLive
- Meta Glassesの新モデル — ギズモード・ジャパン
