instax Pal 2、連写10枚がパラパラ漫画の動画になる。87g・25,300円で10月9日発売

instax Pal 2、連写10枚がパラパラ漫画の動画になる。87g・25,300円で10月9日発売

3行でわかるこの記事

  • 何が起きた? 富士フイルムが手のひらサイズのカメラ「instax Pal 2」を2026年10月9日に発売しました。
  • 重要なポイント シャッターを長押しすると最大10枚を連写して、パラパラ漫画のような動画にしてくれます。
  • なぜ注目? 重さ約87gの小さな本体に、ファインダーやレバーなど本物のカメラらしい仕掛けが詰まっていて、市場想定価格は25,300円です。

はじめに

電源を入れると「カシャ」と、シャッターを切ったような音が鳴ります。切るときは「チャ」。手のひらに乗るくらいの小さなカメラなのに、触った瞬間から昔のフィルムカメラのような音がします。

本体の上にあるレバーを回すと、今度は「ジィ」という機械っぽい音がします。フィルムを1枚ずつ巻き上げていた時代のカメラを触っているような感覚で、ここからこのカメラのいちばんの遊びが始まります。

そのカメラが、富士フイルムの「instax Pal 2」です。2026年10月9日に発売され、もうお店で買えます。シャッター長押しの10枚がどうやって動画になるのか、そしてチェキの仲間なのに本体から写真が出てこないのはなぜなのか。気になるのはこの2つです。

ひとことで言うと

ボタンを長押しするだけで、ちょっとした動きを10コマのパラパラ漫画にできる、手のひらサイズのカメラです。プリントはスマホ用のプリンターなど別の機械に任せることで、ここまで小さくなりました。

シャッター長押しの10枚が、どうやってパラパラ漫画になるの?

使い方はとても短く言えます。天面の右にあるレバーをモニター側に回すと「instax Animation」モードに切り替わり、あとはシャッターボタンを長押しするだけです。押している間にカメラが最大10枚を続けて撮り、その10枚をつなげてパラパラ漫画のような動画にしてくれます。

10枚という数は、教科書の端に描くパラパラ漫画を思い浮かべると分かりやすいかもしれません。友達がジャンプする瞬間のような短い動きを、1コマずつ切り替わるカクカクした動画として残せます。ふつうの動画のなめらかさとは違う、手作りっぽい動きになります。

もうひとつ面白いのが、この動画を紙のチェキにできることです。作った動画はQRコードに変えられて、撮った写真と一緒にチェキプリントにできます。紙の写真をもらった人は、そのQRコードをスマホで読み取れば動画を見られます。

動画のデータは、専用のスマホアプリを通して写真と一緒にサーバーへ上げてから2年間保存されます。誕生日に渡したチェキなら、次の誕生日が来てもまだ動画を見返せる長さです。

初代instax Palから何が変わった? 天面モニター・ファインダー・画素数2倍

チェキは1998年に発売されてから、その時々の流行や新しい技術を取り入れてきたシリーズで、累計1億台以上売れています。その中で2023年10月5日に発売された初代「instax Pal」は、プリントをせず撮ることだけに絞ったカメラでした。instax Pal 2は、その後継モデルです。

見た目と大きさは大きく変わりました。初代は44×42×43mmで41gの、丸みのあるころんとした形でした。Pal 2は37×42×92.3mm(突起部を除く)で約87gの縦長です。いちばん長い辺は2倍ほどになり、重さもおよそ2倍になりましたが、87gは卵1個半くらいの重さなので、手のひらに収まる軽さはそのままです。

デザインも、シルバーのフレームとセミマット(少しだけツヤを抑えた)仕上げで、富士フイルムの昔からのカメラを思わせる形になりました。持つ部分にはローレット加工という細かいギザギザの溝が刻んであり、指が滑りにくくなっています。

いちばんの変化は、ファインダー、ダイヤル、レバーが新しく付いて、カメラらしく撮れるようになったことです。ファインダーは目を当ててのぞく小窓で、素通しのガラス窓なので、写る範囲を示す枠は出ません。写る範囲をきちんと見たいときは、本体の上にある1.30型(対角でおよそ3.3cm)のカラー液晶モニターを使います。

天面のモニターを使うと、カメラをおなかの前あたりに構えて上からのぞき込む撮り方になります。モニターの映りはおもちゃのカメラらしく少し粗いのですが、それがレトロに見えて、上からのぞくスタイルも今となってはかえって新鮮です。レバーやダイヤルをいじりながら撮っていると、スマホとも、一眼レフやコンパクトデジカメとも違う撮影の時間になります。

中身も強くなりました。光を受け取って写真に変える部品をセンサーといい、Pal 2は1/3.06型という大きさのセンサーを積んでいます。記録画素数は前のモデルの5MP(500万画素)から10MP(1000万画素)へ2倍になっています。画素は写真を作る小さな点のことで、点が2倍になればそれだけ細かいところまで写せます。レンズは35mm判に換算して28mm相当の広角で、スマホの標準カメラに近い広さを写せます。明るさはF2.2で、この数字は小さいほど光を多く取り込めます。

写真の形は、チェキの白いフチが付いた「ミニ」「スクエア」「ワイド」に、新しく加わった「フレームなし」を合わせた4種類から選べます。色の雰囲気を変えるカラーエフェクトは全30種類あり、本体のダイヤルを回して切り替えます。

エフェクトにはテーマがあって、自然な色合いの「Modern」や、昔のコンデジや映画フィルムの質感をイメージした「Y2K」などがあります。専用アプリでテーマを選ぶと、そのテーマの6種類が本体に入ります。30種類の中から好きな6種類を自分で選んで組み合わせることもできるので、自分だけのダイヤルが作れます。

本体だけではチェキが出てこないって本当? スマホへの送り方とプリントの方法

本当です。ほかのチェキと違って、Pal 2には印刷する仕組みが付いていません。プリントの機能を本体から切り離したからこそ、手のひらサイズまで小さくできました。チェキにしたいときは、手持ちのスマホプリンター「instax Link」シリーズなどを使います。

撮った写真をスマホに送る方法は2つあります。1つ目は、本体のUSB Type-C端子をスマホに直接挿す方法です。1枚あたり約0.7秒(仕様表では約0.75秒)で専用アプリに送れます。実機で100枚を送った例では約83秒で終わっていて、1分半もかからずに100枚が移る速さです。使えるのは、端子がUSB Type-CのiPhone(iOS 16以降)と、Android(12以降)です。

2つ目はBluetoothでの無線転送で、こちらは1枚あたり約15秒かかります。100枚なら約25分なので、USBで送る場合のおよそ20倍の時間です。初代にもアプリへ画像を自動で送る機能がありましたが、まとめて送るならケーブルを挿すほうがずっと早く済みます。

送った写真は、アプリで明るさやコントラスト(明るいところと暗いところの差)を直してから、スマホのカメラロールに保存したりSNSで共有したりできます。アプリを使えば、本体をスマホから操作するリモートシャッターにもなります。カメラを棚などに置いて、少し離れたところから集合写真を撮るときに便利です。

本体の内蔵メモリーに保存できる枚数は、前のモデルの50枚から100枚に増えました。アプリにつながずに撮れるのも100枚までです。別売のmicroSDカードを入れればカードの容量いっぱいまで保存でき、使えるカードは最大2TBまでなので、枚数を気にせず撮れます。

25,300円で買う前に知っておきたいことは?

値段はオープン価格で、市場想定価格は25,300円です。初代の店頭予想価格は1万4,300円前後だったので、およそ1万1,000円上がりました。ファインダーやレバーが付き、画素数が2倍になった分の差と考えると、納得できる人もいるかもしれません。色はブラックとホワイトの2色で、ストラップと、角度を変えられるアクセサリーが付いてきます。専用のカメラケースは2026年11月下旬に発売で、市場想定価格は4,180円です。

電池は、実機を試したレビューで、1回の充電で撮れるのは約100〜150枚程度とされています。内蔵メモリーの100枚と同じくらいの量です。充電には約2〜3時間かかるので、一日出かける日は前の晩に充電しておくと安心かもしれません。

実機では、ピントがなかなか合わなかったり、逆に合っていないのに撮れてしまったりすることもありました。もうひとつ注意したいのが転送です。気づかずにBluetoothで画像を送ってしまうと、元のJPEG画像(写真の元データ)を失うことがあります。大事な写真は、USBで送る流れにしておくと安心です。

フラッシュが届くのは約60cmから1.5mまでです。近づきすぎて光らせると白くとんだ写真になりますが、それも使い切りカメラ「写ルンです」でフラッシュを焚いた写真のような味になります。セルフタイマーは約10秒と約2秒の2つから選べます。

そのレビューの書き手も、手頃な値段で楽しめるお楽しみカメラとしておすすめしていました。富士フイルムは国内向けに「このカメラが 私らしい」という合言葉を付けていて、日常の何気ない瞬間を自分らしく残す楽しみ方を込めています。レバーやダイヤルをいじる時間ごと楽しむカメラと言えそうです。

用語ミニ解説

  • instax Animationモード: Pal 2の、シャッター長押しで最大10枚を連写してパラパラ漫画のような動画にする撮影モードです。天面右のレバーをモニター側に回すと切り替わります。
  • instax Link: 富士フイルムのスマホプリンターのシリーズです。スマホの写真をチェキのフィルムに印刷できます。

Me-Moon編集後記 🌙

本体から写真が出てこないチェキと聞くと最初は不思議ですが、動画をQRコードにして紙に載せられるのは、むしろチェキの新しい遊び方に見えます。

次の休みに持ち出して、ちょっとした動きを10コマのパラパラ漫画にしてみたくなりますね🌙

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小宮 滉

監修者

小宮 滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。

また、AI・ブロックチェーン開発を強みとしたDXサービスを提供し、企業の成長を支援します。AI・ブロックチェーン技術との統合を通じて、DX体験をシームレスに実現し、ユーザーと企業の双方に新たな価値を創出することを目指して、開発支援やマーケティングを行っております。

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