3行でわかるこの記事
- 何が起きた? Appleが初めて出した折りたたみのiPhone「iPhone Duo」が、2026年10月23日に発売されました。
- 重要なポイント 開くと7.6インチでiPhone 18 Pro Maxより50%大きく、閉じると5.4インチのパスポートくらいの大きさに戻ります。
- なぜ注目? iPhoneで初めて2つのアプリを横に並べて使えるうえ、日本での値段は税込36万4800円からと、iPhoneでいちばん高いモデルになったからです。
はじめに
本を半分だけ開いたような形のiPhoneが、自分で立っています。上半分の画面ではNetflixの動画が流れていて、下半分には再生や停止のボタンが並んでいます。発表のあとに公開された実機の写真に写っていたのは、そんな姿でした。
発表前は「iPhone Ultra」という名前になると予想されていましたが、ついた名前は「iPhone Duo」でした。AppleのCEOジョン・ターナスは「初代以来、iPhoneでいちばん大きな変化」と語っています。
Appleが初めて出した折りたたみのiPhone「iPhone Duo」が、今日2026年10月23日に発売されました。開くと何ができるようになるのか、そして36万4800円からという値段をどこまで下げられるのかが気になるところです。
ひとことで言うと
iPhone Duoは、本のように開くと横幅がほぼ倍の大きな画面になり、閉じるといつものスマホに近い大きさに戻るiPhoneです。今日からお店で買えて、いちばん安いモデルは36万4800円です。
開くと、Pro Maxより50%大きい画面で何ができるの?
内側の画面は7.6インチで、iPhone 18 Pro Maxより50%大きくなります。ざっくり言えば1.5倍です。開いたときの幅は164.6mmで、閉じたときの84.1mmのほぼ2倍になります。高さはどちらも117.8mmのままなので、横にパタンと広がる形です。開いたときの厚さは5.2mmで、これまでのiPhoneの中でいちばん薄くなります。
いちばん大きな変化は、Split Viewという機能です。画面を左右に分けて、2つのアプリを横に並べて使えます。iPhoneでこれができるのは今回が初めてです。Appleの日本サイトでは、片側の写真ライブラリで画像を見つけて、もう片側のメールアプリへ指で引っぱっていく使い方を紹介しています。写真アプリとメールを行ったり来たりしなくても、1つの画面の中で済みます。
Siriも横に置いておけます。大きな内側の画面では、Siriをアプリの横に開いたままにして、いま画面に出ている内容について質問できます。紹介の写真でも、Siriとメールが左右に並んでいました。届いたメールを読みながら、そのメールについてすぐ聞ける形です。
ホーム画面も広さに合わせて変わりました。天気や予定を小さな窓で見せるウィジェットをより多く置けて、Macにあるような、よく使うアプリを並べておくDockも使えます。
折りたたみのスマホで気になるのは、真ん中の折り目です。iPhone Duoの画面の表面はマットな仕上げで、折り目が見えにくくなっています。折りたたむときは透明な接着剤で画面の層がなめらかに滑るので、よれが出にくくなります。開いた状態では折り目が目立たず、指で触ってもほとんどわからないと伝えられています。
画面はなめらかに動くProMotionと、画面を消しても時計などを出しておける常時表示に対応しています。屋外では最大3000ニトまで明るくなります。ニトは明るさの単位で、数字が大きいほど晴れた日の外でも画面が見やすくなります。内側の画面のFaceTimeカメラは画面の下に隠れているので、カメラの穴が広い画面のじゃまをしません。Apple Pencil(USB-C)にも2026年内に対応する予定で、大きな画面にペンで書けるようになります。
閉じると、どのくらい使いやすいの?
閉じたときの外側の画面は5.4インチで、iPhone 18 Proの画面の面積の90%があります。1割小さいだけなので、閉じたままでもいつものiPhoneに近い感覚で使えるかもしれません。大きさはパスポートくらいで、厚さは11.3mmです。開いたときの5.2mmを2つ重ねた10.4mmより、少し厚くなります。
閉じると、よく使うボタン類が横に寄って、指が届きやすくなります。ゲームの途中で閉じても、ゲーム画面が外側の画面の大きさに合わせて切り替わります。座っているときは開いて大きく遊び、立ったら閉じて続けるといった使い分けができそうです。
ロックの解除は指紋です。近年のiPhoneとしては珍しく、顔で解除するFace IDは入っていません。代わりにサイドボタンにTouch IDが入っていて、閉じていても開いていても、同じボタンに指を当てるだけで解除できます。Apple Watchを着けていれば、そちらで解除することもできます。Touch IDでApple Payの支払いができるほか、Suica、PASMO、ICOCAで電車に乗ったりお店で払ったりもできます。
36万4800円から、2TBは57万4800円。負担はどこまで下げられる?
日本での値段は税込で、容量ごとに256GBが36万4800円、512GBが39万9800円、1TBが46万9800円、2TBが57万4800円です。いちばん安い256GBと2TBの差は21万円あります。アメリカでの値段は1,999ドルからで、iPhoneの歴史の中でいちばん高いモデルになりました。
ほかの折りたたみスマホと256GB同士で比べると、SamsungのGalaxy Z Fold8より9万4920円、上位のFold8 Ultraより6万8020円高くなります。
そのまま払うと大きな金額ですが、下げる方法はあります。Appleでいま使っているスマホを下取りに出すと、実質で毎月7,355円を36回、つまり3年かけて払う形から買えます。
携帯会社の返却プログラムという買い方もあります。24回払いの最後の1回に、2年後に下取りに出したときの見込みの値段(残価)をまとめておき、端末を返せばその最後の支払いがいらなくなる仕組みです。ドコモで256GBを買うと、支払いの総額は43万6370円で、1〜23回目は毎月10,421円、24回目が196,680円です。ここで「いつでもカエドキプログラム」を使って23カ月目に返し、「ドコモで買替えおトク割」も使うと、払う額は23万9690円まで下がります。Appleでの値段より12万5110円少なくなりますが、そのぶん2年たたずに端末を返すことになります。
iPhone Duoを買った新規の人や条件を満たす再加入の人は、Appleの有料サービスをまとめた「Apple One」が3か月無料になります。
物理SIMは使えない、重さは254g。お店で触る前に知っておきたいことは?
まずSIMです。iPhone Duoは本体に組み込まれたeSIM専用で、物理SIMカードは使えません。いまSIMカードでスマホを使っている人は、契約している会社でeSIMへの切り替えが必要になります。eSIMは2つ同時に使えて、8つ以上保存しておけます。日本向けのモデルは5G(sub-6)とギガビットLTEに対応していて、5Gミリ波には対応していません。ミリ波はとても速い代わりに届く範囲がせまい5Gの電波で、使える場所はまだ限られています。Wi-FiとBluetoothは、Appleが自分で設計したN1というチップが受け持ち、新しい規格のWi-Fi 7とBluetooth 6に対応しています。
次に重さです。iPhone Duoは254gで、開いても閉じても変わりません。Galaxy Z Fold8は201gで、iPhone Duoより53g軽くなっています。閉じたときの厚さも、Galaxy Z Fold8 Ultraが8.9mm、Galaxy Z Fold8が9.7mmで、iPhone Duoの11.3mmより薄くなっています。ポケットに入れたときの重さや厚さは、手で持って確かめたいところです。
丈夫さの面では、本体はグレード5のチタニウムでできていて、開け閉めの要になるヒンジ(ちょうつがい)は100個以上の部品で動きを細かく制御します。IP68の防水・防じんに対応しているので、水しぶきやほこりにも強いつくりです。前面のCeramic Shield 2は、前の世代より3倍傷がつきにくくなりました。本体全体の35%には再生素材が使われていて、バッテリーのコバルトは100%再生素材です。
中身のチップはA20 Proです。頭脳にあたる6コアのCPUは前のA19 Proより最大20%速く、映像を描く7コアのGPUは最大40%速くなって、電気の使い方も上手になっています。
電池の持ちは使い方で変わります。内側の画面で動画を見ると最大31時間、外側の画面なら最大44時間再生でき、2つの画面を同じくらい使うと1回の充電で最大24時間使えます。60W以上のアダプタとUSB-Cケーブルなら約20分で50%まで充電できます。MagSafeとQi2のワイヤレス充電は最大25Wで、35W以上のアダプタとMagSafe充電器を使えば約30分で50%までたまります。箱にはUSB-C充電ケーブル(1m)が入っています。
今日から、どこで実物に触れられる?
予約は2026年10月16日(金)に始まり、発売は10月23日(金)です。予約開始の直後にApple Storeアプリで約2秒で注文を終えた人もいて、その人が選んだスターホワイトの512GBは発売日の10月23日に届く見込みになりました。色はスターホワイトとナイトスカイの2色です。
買える場所はapple.comのほか、特定の携帯会社やパートナーのお店で、今日10月23日から買えます。Apple Storeはすべての店舗で実物を見て買えます。世界では70以上の国と地域で買えます。
お店ではカメラも試せます。メインカメラは48MP Fusionで26mm・F1.6、超広角カメラも48MPで13mm・F2.2、視野は120°あります。デジタルズームは最大10倍です。メインカメラでは4K・120fpsのDolby Vision動画を撮れます。1秒に120コマなので、あとからゆっくり再生しても動きがなめらかです。集合写真では、全員の準備ができたのをiPhone Duoが見分けて、自動で写真を撮ってくれます。カメラをすぐ起動できるカメラコントロールも付いています。
置いて使う形も見どころです。置くとスタンバイになって、ベッドサイドの時計や写真、ウィジェットを表示できます。純正のFolioケースにはスタンドが付いていて、読む、動画を見る、FaceTimeで話すといった用途に合わせて角度を変えられます。
用語ミニ解説
- Split View: 1つの画面を左右に分けて、2つのアプリを同時に表示して使える機能です。iPhone DuoでiPhoneとして初めて使えるようになりました。
- eSIM: 携帯会社の契約情報を、カードを挿す代わりに本体の中へデータで書き込む仕組みです。iPhone DuoはeSIMだけに対応しています。
- Touch ID: 指紋でロックを解除したり支払いをしたりできるAppleの機能です。iPhone Duoではサイドボタンに入っています。
Me-Moon編集後記 🌙
36万4800円からという値段には身構えますが、2つのアプリを横に並べられる大きな画面は、使ってみないとわからない楽しさがありそうです。
今日からApple Storeの全店で、iPhone Duoを開いたり閉じたりできます。買うかどうかは置いておいて、スマホが本のように開く感じを、一度自分の手で確かめてみたくなりますね🌙
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iPhone Duoのカメラで撮った写真をどう楽しめるか、iPhoneの新しい写真機能もあわせて知っておけます。
買う前にまず実物を触ってみたい人に向けた、もう1つの「触れる場所」の話です。
参考リンク
- Apple unveils iPhone Duo — Apple Newsroom
- Open up to new possibilities with iPhone Duo — Apple Newsroom
- Apple unveils iPhone Duo(マレーシア版) — Apple Newsroom(マレーシア版)
- iPhone Duo — Apple(日本)
- iPhone Duo 技術仕様 — Apple(日本)
- iPhone Duoの価格とSIM — CNET Japan(Yahoo!ニュース)
- iPhone Duoの価格・仕様 — Impress Watch
- ドコモのiPhone Duo価格 — ゴリミー
- iPhone DuoとGalaxy Z Fold8の比較 — スマートウォッチライフ
- Appleが折りたたみ「iPhone Duo」を発表 — ライフハッカー・ジャパン
- iPhone Duoの実機写真 — GIGAZINE, 2026-09-10
- iPhone Duoの予約と配送見込み — iPhone Mania
