3行でわかるこの記事
- 何が起きた? Googleが9月1日に公開した「Android Drop」で、持ち物を置いた場所をGeminiに覚えてもらえるFind Hubの新しい機能が発表されました。
- 重要なポイント 「パスポートを寝室の引き出しに入れた」と話しかけると置き場所が保存され、あとはGeminiに聞くか「記憶済みのアイテム」タブを開けば分かります。
- なぜ注目? 紛失防止タグを付けていない物にも使えて、Android 16以降の端末には9月中旬から順に届き始めています。
はじめに
スマホやイヤホンを探すGoogleのアプリ「Find Hub」を更新すると、「デバイス」と「ユーザー」の並びに見慣れないタブが1つ増えます。アイコンはブックマークの形で、GoogleのAI「Gemini」のきらめきが付いています。右下のボタンから「Gemini に相談」を選ぶとGeminiアプリが開き、「パスポートを一番上の引き出しに入れたことを覚えておいて」と話しかけるだけで、その中身がそのまま保存されます。
この機能が入った2026年9月の「Android Drop」を、Googleは9月1日に公開しました。Android Dropは3か月に1度まとめて届く機能更新のお知らせで、今回は持ち物の置き場所をGeminiに覚えてもらうFind Hubの新機能のほか、助手席でスマホを見ても乗り物酔いしにくくする「Motion Assist」、GoogleメッセージとGoogle Keepがつながる更新など5つが先に挙げられています。ページ全体では17の新機能が並び、動いているところを見せる動画も合わせて公開されました。
発表記事の見出しは「置いた場所を思い出す」から始まっていて、書いたのはAndroidの土台を担当するエンジニアリング副社長のErik Kayさんです。17もある中で見出しの先頭に置いたのですから、今回の目玉のひとつなのかもしれません。話しかけた置き場所はどうやって取り出せるのでしょうか。そして、自分のスマホでもう使えるのでしょうか。
ひとことで言うと
紛失防止タグを付けていない持ち物の置き場所を、声で言っておくだけでスマホが覚えてくれて、忘れたころに聞き返せるようになりました。
「パスポートは寝室の引き出し」と言うと、スマホは何を覚えてくれる?
覚えてもらえるのは、置いた場所そのものです。大事な物をどこに置いたかをGeminiに伝えると、その場所がFind Hubに保存されて、あとから見つけられるようになります。
言い方はふだんの言葉のままで構いません。「OK Google、パスポートを寝室の引き出しに入れたとFind Hubに覚えておいて」のように話しかけると、Geminiが場所を保存します。写真を一緒に添えることもできますが、なくても保存は通ります。
想定されているのは、紛失防止タグを付けていない物です。紛失防止タグは、鍵や財布に付けておくとスマホから場所を探せる小さな道具ですが、パスポートや予備の鍵のように、タグを付けるほどでもないのに、いざ必要なときに限って見つからない物があります。アプリの中の案内文も、普段使いの持ち物を置いた場所を覚えてもらおう、という書き方になっていて、特別な物に限らず日常の物を想定しているのが分かります。
置いた物はどうやって探す? Geminiに聞くか「記憶済みのアイテム」タブを見る
探し方は2つあります。Geminiに場所を聞くか、Find Hubの「記憶済みのアイテム」タブを開くかです。
声で聞く場合は、Geminiアプリからでも、画面に重ねて出てくる小さなGeminiからでも構いません。登録した中身はGeminiと共有されているので、置き場所をたずねるだけで返ってきます。手がふさがっていても使えるのが、この機能のいちばん楽なところかもしれません。
登録した物は「記憶済みのアイテム」タブに一覧で並びます。Geminiから保存したときは、返事の中にFind Hubへのリンクが出るので、「Find Hub で表示」をタップすれば、何がどう保存されたかをその場で確かめられます。
Geminiに話しかけるのが苦手なら? 名前と保管場所だけの手入力でも登録できる
声を出さない道もあります。「記憶済みのアイテム」タブの右下にある[+]を押すと、「Gemini に相談」と「手動で入力する」の2つから選べます。前者はGeminiアプリを開いて話しかける道で、後者は自分で打ち込む道です。
手で入れる場合に必要なのは、名前と保管場所の2つだけです。「パスポート」と「寝室の引き出し」のように埋めれば、それで登録は終わります。
写真や、自宅かどうかといった場所の区分、メモは、あとから足せます。最初に全部そろえなくていいので、思い出したときに書き足す使い方ができます。
自分の端末にもう出ている? Android 16以降とFind Hub v3.1.732-02の確かめ方
9月1日の発表の時点では、この機能は「近日提供」の予定でした。ところが翌週には、「記憶済みのアイテム」のタブを足すアプリ更新の配信が始まります。
9月8日の時点では、バージョン3.1.732-02は配信が始まったばかりで、まだ多くの人には届いていませんでした。それが9月11日にはPlayストア経由で広く行き渡り、9月12日には、GoogleのスマホPixel 11 Proで実際にタブが出ているという報告も出ています。
確かめ方は単純です。PlayストアでFind Hubを最新にして、アプリを開き、「デバイス」「ユーザー」の並びにもう1つタブが増えているかを見ます。増えていれば使えます。使えるのはAndroid 16以降の端末で、GeminiとFind Hubの両方が使える国に限られます。タブの英語名は「Remembered」です。
持ち物を自動で追いかけてくれる機能なの? 期待していいことと、できないこと
これは、持ち物の今いる場所をリアルタイムで追いかける機能ではありません。タグを付けるわけではないので、スマホが勝手に位置をつかんでくれるわけではないのです。
保存される場所が正しいかどうかは、入力した内容しだいです。「寝室の引き出し」と言って実際は居間の棚だったなら、Geminiもそのまま「寝室の引き出し」と答えます。覚えているのはGeminiでも、覚えさせるのは自分です。
それでも、置いた瞬間のひとことだけで済むのは楽です。あとで引き出しを片っ端から開けて回らなくてよくなるかもしれません。
用語ミニ解説
- Find Hub: Googleのアプリで、スマホやイヤホンなど自分の持ち物の場所を探せます。今回そこに、タグのない物を登録できるタブが加わりました。
- Gemini: Googleの対話型AIです。スマホに話しかけて頼みごとをしたり、質問に答えてもらったりできます。
- Android Drop: Androidの新機能を3か月に1度まとめて届けるお知らせのことです。
Me-Moon編集後記 🌙
探し物にかけた時間は、見つかっても何も残らないのがつらいところでした。置いたときのひとことを預けておけるなら、その時間はだいぶ減りそうです。
まずはパスポートと予備の鍵あたりから、「覚えておいて」と言ってみるのが良さそうですね🌙
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あわせて読みたい
同じ9月のAndroid Dropで紹介された、Geminiの目を使う機能の話です。
普段使いのGoogleアプリにGeminiが入ると何が変わるのか、もう1つの例として読めます。
参考リンク
- September Android Drop: Remember where you put things, ease motion sickness, and more — Google(公式ブログ), 2026-09-01
- Googleが2026年9月の「Android Drop」を公開 — マイナビニュース, 2026-09-02
- Find Hubの「記憶済みのアイテム」の使い方 — HelenTech, 2026-09-12
- Find Hub rolling out “Remembered” tab — 9to5Google, 2026-09-11
- September 2026 Android Drop — 9to5Google, 2026-09-01
