インスタのリールの自動翻訳はオフにできる。点3つのメニューで元の声に戻す方法

インスタのリールの自動翻訳はオフにできる。点3つのメニューで元の声に戻す方法

3行でわかるこの記事

  • 何が起きた? Instagramのリールで、外国語の動画をAIが日本語に吹き替えて流すようになりました。2026年7月に、リールのAI翻訳が日本語に対応したためです。
  • 重要なポイント 見る側は、点3つのメニューの「音声と言語」から翻訳を止めて、投稿した人の元の声に戻せます。また翻訳で見たくなったら、オンにし直すこともできます。
  • なぜ注目? 吹き替えの声は本人らしさを残しているので、耳だけでは翻訳だと気づきにくいことがあります。投稿する側は、一度翻訳をオフにすると同じ動画では戻せない点に気をつける必要があります。

はじめに

リールを流し見していたら、海外のクリエイターが急に日本語で話しはじめた。しかも別人の声ではなく、本人の声の感じやトーンが残っている。画面の下を見ると、AIで翻訳されたことを知らせる表示が出ている。そんな場面に出会った人もいるかもしれません。

こうしたAIの吹き替え動画を、FacebookとInstagramでは毎週5億人以上が見ています。2026年の1月から3月の時点の数字です。日本の人口がおよそ1億2千万人なので、その4倍を超える人数が、毎週AIの吹き替えを聞いていることになります。

Instagramは2026年7月14日(米国時間)、リールを見るときに使えるAI翻訳が日本語に対応したと発表しました。便利な一方で、本人の生の声で聞きたい場面もありそうです。元の声に戻すにはどこを押せばいいのか。そもそも、なぜ頼んでもいないのに日本語になるのか。

ひとことで言うと

リールの日本語吹き替えは、点3つのメニューから止めれば、投稿した人の元の声に戻せます。見る側はいつでも切り替えられるので、また翻訳で見たくなったらオンにし直せます。

勝手に日本語になったリールを、元の声に戻すには?

やり方は短いです。翻訳されているリールを開いたまま、点3つのアイコンを押して設定メニューを出します。その中の「音声と言語」の項目で、翻訳しないという選択肢を選ぶと、吹き替えが止まって元の言語の声に戻ります。英語の画面では、この選択肢は「Don't translate」という名前です。

画面に出ている翻訳の表示を直接タップして、元の言語を選ぶ方法もあります。点3つのメニューの中も、項目の名前が「翻訳」だったり「音声と言語」だったりと、呼び方に少し幅があります。メニューの名前はアプリのバージョンで変わることがあるので、見当たらないときは翻訳や言語という言葉が入った項目を探すと見つかるかもしれません。

一度止めたら終わり、ではありません。見る側はAI翻訳のオンとオフをいつでも切り替えられますし、元の言語を含むほかの言語を選んで見ることもできます。吹き替えで内容をつかんでから、本人の声で聞き直すこともできます。

止め方は、全部まとめてオフにするだけではありません。特定の言語から訳されたリールだけ見たくないときは、設定メニューでその言語の翻訳を止められます。さらに、声の翻訳と、画面に出る文字の翻訳も、それぞれ別にオン・オフできます。文字の翻訳には「Translate text on Reels」という選択肢が用意される予定です。

なぜ外国のリールが日本語でしゃべるの?

この機能は、リールの音声をMeta AIで別の言語に訳して、吹き替えまで済ませます。Meta AIは、InstagramやFacebookを運営するMetaが作っているAIです。字幕を付けるのではなく、声そのものが日本語に入れ替わります。

何語に訳すかは、見る人のアプリの言語設定で決まります。スマホのInstagramを日本語で使っていれば、アプリに出てくるリールが日本語に訳されて流れてきます。言語設定の細かいことは、Instagramのヘルプセンターにまとまっています。

ただし、外国のリールが何でも訳されるわけではありません。翻訳が起きるのは、投稿した人がこの機能を有効にしたリールだけです。リールを普通に投稿しただけで、ほかの言語の版が自動で公開されることはありません。日本語で聞こえてきたリールは、投稿した人が自分でスイッチを入れた動画です。投稿する側は、Meta AIが使える国のInstagramの公開アカウントなら、誰でも無料でこの機能を使えます。

日本語に届くまでには、少し時間がかかりました。リールの声の自動翻訳は、2024年のMeta Connectという発表イベントで、試験導入として発表されたのが始まりです。同じ発表では、Meta AIにジュディ・デンチさんやジョン・シナさんといった有名人の声が加わる話と並んで、口の動きまで合わせる翻訳が紹介されました。最初はInstagramとFacebookでの小さなテストからでした。

世界で使えるようになったのは2025年8月で、そのときは英語からスペイン語、スペイン語から英語の翻訳だけでした。2025年10月にヒンディー語とポルトガル語が加わり、2026年1月にはベンガル語やタミル語などへの対応が始まりました。日本語の前から対応していたのは、英語、スペイン語、ポルトガル語に、ヒンディー語やベンガル語などインドで話される6つの言語を合わせた9つです。2026年7月の更新で日本語、韓国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語の5つが加わり、合わせて14の言語になりました。Facebookのほうでも、2026年6月にアラビア語やインドネシア語、タイ語などへ広げる予定が発表されています。

対応言語の半分近くがインドの言葉です。Metaインドのアンキット・リハルさんは、AI翻訳で表現の舞台がインドだけでなく世界になったと話しています。ベンガル人の親友の家のお祭りに行ったとき、親友のお母さんに向けてベンガル語で動画を作ると喜ばれる、という身近な例も挙げていました。言葉が違う相手にも、自分の声のまま動画を届けられるようになったわけです。

吹き替えかどうかは、どこを見ればわかる?

AI翻訳は投稿した人の声質やトーンをまねるので、別の言語になっても本人らしい声のまま聞こえます。耳だけで判断しようとすると、迷うことがあるかもしれません。

そこで頼りになるのが表示です。翻訳されたリールにはすべて「AIで翻訳」と表示されるので、表示があれば翻訳版だと見分けられます。英語の画面では「Translated with Meta AI」という文言です。AIが訳した声だということを、見る人が一目でわかるようにするための目印です。

見分けにくさをさらに増やすのが、リップシンクです。投稿した人がリップシンクを有効にすると、訳した音声に合わせて口元の動きもそろいます。日本語の声に合わせて口が動いていると、映像だけでは吹き替えだと気づきにくくなります。声も口も自然なときほど、画面の表示を見るのがいちばん確かです。

自分のリールを翻訳した人が、オフにする前に知っておくことは?

まず、翻訳の付け方です。リールを投稿する前に「リール動画を翻訳」のボタンをタップしてオンにします。ボタンが見当たらないときは「その他のオプション」から開けます。2025年8月の時点では、このボタンは「Translate your voice with Meta AI」という英語の名前でした。

「翻訳設定」では、リップシンクを付けるかどうかと、どの言語に訳すかを選べます。「翻訳を承認」をオンにしておくと、訳された音声を投稿前に聞いて確かめられます。自分の声がほかの言語でどう聞こえるのかを、公開する前に一度聞けるわけです。

うまく訳してもらうためのコツもあります。Metaのおすすめは、撮るときに正面を向いて、はっきり話し、口元を隠さないことです。後ろの雑音や音楽は少ないほうがうまく訳されます。話し手は2人までで、2人の声が重ならないことが条件です。静かな場所で、1人か2人が順番に話す動画が向いています。

翻訳を付けたあとは、インサイトという分析画面で、言語ごとの再生数を見られます。どの言語で何回見られたかがわかるので、どんな言葉を話す人に届いているのかが数字でつかめます。言葉の壁を越えて投稿を世界中に届けられることが、投稿する側の利点です。Instagram責任者のアダム・モッセリさんも、同じ言葉を話さない見込みの視聴者を持つクリエイターがたくさんいると語っています。なお、Facebookで翻訳を使えるのはフォロワー1,000人以上のクリエイターで、こちらも無料です。

そして、いちばん気をつけたいのがオフにするときです。投稿したあとでも、自分のリールのAI翻訳はオフにできます。ただし一度オフにすると、同じ動画の翻訳はもうオンに戻せません。見る側は何度でも行ったり来たりできるのに、投稿する側のオフは一方通行です。訳の出来が気になるなら、あとからオフにして戻せなくなるより、投稿前に「翻訳を承認」で聞いておくほうが安心かもしれません。

用語ミニ解説

  • リール: Instagramの短い縦型動画のこと。指で上にスワイプすると次々に流れてきます。
  • Meta AI: InstagramやFacebookを運営するMetaのAI。リールの声の翻訳や吹き替えもこのAIが行っています。
  • リップシンク: 声に合わせて口の動きをそろえること。翻訳したリールでは、訳した声に合わせて口元が動くようになります。

Me-Moon編集後記 🌙

海外のクリエイターが本人らしい声のまま日本語で話す動画は、2024年の小さなテストから始まりました。それでも点3つのメニューを開けば、いつでも元の声に戻せます。

吹き替えで内容をつかんでから、本人の声で聞き直す。そんな見方ができるのも、オン・オフを見る側が選べるからですね🌙

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参考リンク

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小宮 滉

監修者

小宮 滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。

また、AI・ブロックチェーン開発を強みとしたDXサービスを提供し、企業の成長を支援します。AI・ブロックチェーン技術との統合を通じて、DX体験をシームレスに実現し、ユーザーと企業の双方に新たな価値を創出することを目指して、開発支援やマーケティングを行っております。

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