3行でわかるこの記事
- 何が起きた? 韓国のガジェットブランドRedbeanが、iPhoneとAndroidの両方の「探す」ネットワークに対応するスマートタグ「Tag.O」のクラウドファンディングを2026年3月10日に開始しました
- 重要なポイント Appleの「探す」とGoogleの「デバイスを探す」の両方に対応し、世界約60億台のデバイスネットワークで紛失物を探索できます
- なぜ注目? iPhoneユーザーとAndroidユーザーの壁を超えた初のスマートタグで、1,980円からの手ごろな価格も魅力的だからです
はじめに
「カギ、どこに置いたっけ?」「財布がカバンの中にない!」
こんな場面、誰しも経験がありますよね。AppleのAirTagやGoogleのPixelタグなど、「スマートタグ」と呼ばれる紛失防止デバイスは、こうした日常のプチストレスを解消してくれる便利アイテムとして人気を集めています。
でも、ひとつだけ大きな問題がありました。AirTagはiPhoneでしか使えず、Googleのタグはandroidでしか使えないのです。家族でiPhoneとAndroidが混在している場合、ちょっと困りますよね。
そんな「壁」を壊すスマートタグが、韓国から登場しました。
この記事では、こんなことを解説していきます。
- Tag.Oって何がスゴいの?
- なぜiPhoneでもAndroidでも使えるの?
- スマートタグの選び方はどう変わる?
ひとことで言うと
韓国Redbeanの「Tag.O」は、AppleとGoogleの両方の「探す」ネットワークに対応した世界初クラスのスマートタグ。約60億台のスマートフォンネットワークを使って紛失物を探すことができます。
「両対応」がなぜ革命的なのか
スマートタグの仕組みを、かんたんにおさらいしましょう。
AirTagなどのスマートタグは、Bluetooth(近距離通信)の電波を常に発信しています。近くを通りかかった他の人のスマートフォンがその電波をキャッチし、タグの位置情報を持ち主に教えてくれます。
つまり、世界中のスマートフォンが「目」の役割を果たしてくれる仕組みです。
Appleの「探す」ネットワークには約20億台のApple製品が、Googleの「デバイスを探す」(Find Hub)ネットワークには約40億台のAndroidデバイスが参加しています。
Tag.Oは、この両方のネットワーク、合計約60億台を活用できるのです。
たとえるなら、AirTagが「Apple村の住民だけに探してもらう」のに対し、Tag.Oは「Apple村とGoogle國、両方の住民に探してもらえる」ということ。探索の目が3倍になるわけですから、見つかる確率もグンと上がると考えられます。
Tag.Oの注目すべき「3つの特徴」
特徴① 究極の薄さと軽さ
Tag.Oは「引き算の美学」をコンセプトに、極限まで薄くて軽いデザインを追求しています。重さはわずか約9g。AirTag(約11g)よりもさらに軽量です。
この薄さなら、財布のカードポケットにも入りますし、パスポートケースに忍ばせておくこともできます。海外旅行時のスーツケースに取り付けておけば、ロストバゲージ(荷物の紛失)対策にもなりそうです。
特徴② 77dBのアラーム音
「部屋のどこかにあるはずだけど見つからない…」
そんなときに便利なのが、本体内蔵スピーカーからの最大77dBのアラーム音です。77dBは掃除機の音くらいの大きさ。部屋の中で鳴らせば、ソファの隙間に挟まったカギもすぐに見つけられます。
特徴③ AirTag用アクセサリーとの互換性
Tag.Oは、一般的なAirTag用アクセサリーとの互換性を備えています。つまり、すでに販売されているおしゃれなキーホルダーやケースがそのまま使える可能性があります。
電源はCR2032ボタン電池を採用しており、電池残量はアプリで確認可能。交換もかんたんです。
1,980円から始められるクラウドファンディング
Tag.Oは、クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」で、1,980円からの支援プランで入手可能です。プロジェクト期間は2026年4月19日まで。
韓国のクラウドファンディングサイト「wadiz」ではすでに500万円以上の支援を集めた実績があり、注目度の高さがうかがえます。
ただし、クラウドファンディングでの購入は「完成品をお店で買う」のとは異なり、配送時期が未定だったり、仕様が変更されたりするリスクもあります。初めてクラウドファンディングを利用する方は、プロジェクトページの注意事項をよく読んでおくと安心です。
スマートタグ選びが変わる?
Tag.Oの登場は、スマートタグ市場に新しい選択肢を加えるだけでなく、「デバイスのOSに縛られない」という新しいトレンドを示しています。
| 比較ポイント | AirTag | Pixelタグ | Tag.O |
|---|---|---|---|
| iPhone対応 | ✅ | ❌ | ✅ |
| Android対応 | ❌ | ✅ | ✅ |
| 探索ネットワーク | 約20億台 | 約40億台 | 約60億台 |
| 重さ | 約11g | 約11g | 約9g |
| 価格帯 | 約4,780円 | 約3,980円 | 1,980円〜 |
家族でiPhoneとAndroidが混在していても、Tag.Oならどちらのスマートフォンからでも探索可能。「家族共用のスマートタグ」という新しい使い方が生まれるかもしれません。
先日ご紹介したESR MagMouseのように、「ちょっとした不便を解消する」ガジェットが次々と登場しているのは、テクノロジーが私たちの日常に寄り添い始めている証拠ではないでしょうか。
用語ミニ解説
- スマートタグ: カギや財布に取り付けて、スマートフォンから位置を確認できる紛失防止デバイス。Bluetooth電波を使って居場所を伝える(「デジタル版の迷子札」のイメージ)
- 「探す」ネットワーク: Appleデバイス(iPhone、iPad、Macなど)が協力して紛失物の位置を特定する仕組み。世界中の約20億台が「目」として機能する(「世界中のiPhoneが探偵になってくれる」イメージ)
- Find Hub(デバイスを探す): Googleが提供するAndroidデバイス向けの紛失物ネットワーク。約40億台のAndroidデバイスが参加(「Android版の探偵ネットワーク」のイメージ)
- Bluetooth(ブルートゥース): スマートフォンやイヤホンなど、近距離のデバイス同士をワイヤレスで接続する無線通信規格(「見えない糸でデバイスをつなぐ技術」のイメージ)
- クラウドファンディング: 開発中の製品やプロジェクトに対して、一般の人がインターネット上で支援金を出す仕組み。製品完成後にリターン(商品)がもらえる(「みんなで応援して新商品を世に出す」イメージ)
Me-Moon編集後記 🌙
iPhoneとAndroid、どちらでも使えるスマートタグ——よく考えてみると、「なぜ今までなかったんだろう?」と不思議に思いませんか。世界中のスマートフォンの約7割がAndroid、約3割がiPhoneと言われている中で、どちらか一方でしか使えないのは、やっぱり不便でした。
Tag.Oの「60億台ネットワーク」という数字は、OS の壁を超えることで生まれる「つながりの力」を物語っています。テクノロジーの世界では、壁を壊した人が次のスタンダードを作ってきました。Tag.Oが、その次のスタンダードになるかどうか、注目して見守りたいと思います。
まずはクラファンページを覗いてみるところから、始めてみませんか🌙
参考リンク
- iPhone/Android両対応の紛失防止タグが1,980円から。「Tag.O」 — PC Watch, 2026年3月10日
- iPhoneとAndroid両対応のスマートタグ「Tag.O」 — AppBank, 2026年3月10日
