3行でわかるこの記事
- 何が起きた? TikTokがコメント欄の新しい機能を4つ発表し、そのひとつが最大60秒の音声を投稿できるボイスコメントです。
- 重要なポイント コメント入力欄のマイクアイコンをタップして録音するだけで、聞く人はその音声をタップすると再生できます。
- なぜ注目? 18歳以上のアカウントを対象に、今後約1か月をかけて日本を含むグローバルで順次使えるようになるからです。
はじめに
動画を見終わってコメント欄を開き、何か打とうとして途中で消したことはないでしょうか。良かったと伝えたいのに、文字にすると急にそっけなくなる。打ちかけた一言を消して、そのまま次の動画へ進んでしまう。
その入力欄に、これからマイクのアイコンが並びます。押して話せば、消してしまった一言を声のまま置いていけます。
TikTokを運営するBytedance株式会社は2026年9月3日、コメント欄に新しい機能を4つ加えると発表しました。声で残せるのは何秒までで、誰が使えるのか。残りの3つは、今日もう触れるのか。
ひとことで言うと
TikTokのコメント欄が、文字だけの場所ではなくなります。声、投票、写真、動く写真の4つが置けるようになり、しかもそのうち2つは、今日開けばもう手元にあります。
TikTokのコメント欄に出るマイク、押すと何が起きるの?
やることは録音だけです。コメント入力欄に出るマイクアイコンをタップして、最大60秒の音声を録音します。それを投稿すると、コメント欄に自分の声が並びます。文字を打つ代わりに話す、ただそれだけです。
聞く側は、その音声をタップすると再生できます。音が出るのは、聞きたい声を自分で押したときです。
60秒がどれくらいかというと、ふだんの速さで話して300字ほど入ります。どこがどう良かったかを最後まで話しても、まだ余ります。言いたいことを短くまとめ直さなくても、思ったまま話して終われる長さです。
使えるのは18歳以上のアカウントです。提供は今後約1か月をかけて、日本を含むグローバルで順次始まります。18歳以上でも、今日アプリを開いてマイクが見当たらないことはあります。全員に一度に配られるのではなく、1か月かけて順に広がっていくからです。発表が9月3日ですから、10月のはじめごろまでには順番が回ってくる見当になります。
一緒に発表された残りの3つは、もう使えるの?
今回加わるのは、ボイスコメント、コメント投票、フォトカルーセルコメント、ライブフォトコメントの4つです。名前は硬いのですが、コメント欄に置けるものが声、投票、写真、動く写真に増えると考えると分かりやすいです。
コメント投票は、コメント入力欄の投票アイコンをタップして作ります。選択肢は最大5つまで置けて、投票の期間も決められます。動画を出した本人が、フォロワーに直接選択肢を示して意見を集められる仕組みです。5つあれば、はいかいいえの二択では拾えない迷いも並べられます。次に何をしてほしいかを5つ出して期限を切れば、フォロワーは選ぶだけで答えられます。
フォトカルーセルコメントは、横にスライドして次々に見せる形で、1つのコメントに写真を最大9枚まで追加できます。旅行などの思い出を、コメント欄でそのまま見せられる使い方が想定されています。9枚はスマホの写真一覧でちょうど3行ぶんです。ライブフォトコメントのほうは、スマホに撮りためた写真の置き場、カメラロールにあるライブフォトを直接アップロードできます。
そして、使えるようになる時期が分かれています。コメント投票とライブフォトコメントは、すでに日本を含むグローバルで利用できます。フォトカルーセルコメントはボイスコメントと同じく、約1か月かけて順に配られます。4つのうち2つは、今日コメント欄を開けばもう手元にあります。
知らない人の声が届くのが不安なときは?
声を置けるということは、自分の動画のコメント欄にも知らない人の声が届くということです。ここが気になる人のために、閉じ方も先に見ておきます。TikTokにはコメントまわりの設定がひととおり用意されていて、コメントできる相手は3つの中から選べます。誰でも、友達のみ、オフの3つです。オフにすればコメント欄そのものが開かないので、文字も声も届きません。
切り替える場所は、プロフィール右上のメニューから設定とプライバシーに入り、プライバシーの中にあるコメントと弾幕という項目です。弾幕は画面を横に流れていくコメントのことです。
アカウント全体ではなく、動画1本ずつ決めることもできます。投稿するときにその他のオプションを開き、コメントと弾幕を許可するのチェックを外せば、その動画にはコメントが付きません。もうひとつ、見たくない言葉を登録しておくと、その言葉が入ったコメントだけが隠れるフィルターキーワードもあります。全部を閉じるか、全部を受け取るかの二択ではありません。
声をそのまま投稿する話は、前にもあったの?
SNSに声をそのまま置く試みには、先を走った例があります。Twitterは2020年6月17日に、録音した音声を投稿できるテストを始めました。音声は140秒ぶんで1つのまとまりとして記録され、1回の録音がそれを超えると、次のまとまりに続いていく仕組みでした。配り方も一気にではなく、まず一部のiPhone利用者から段階的に広がりました。
140秒は2分20秒で、話せる量は700字ほどになります。それに対して今回は60秒です。長さは半分以下ですが、声の置き場所が違います。当時は投稿そのものが声でした。今回声が乗るのは、誰かの動画にぶら下がるコメント欄です。自分から発信するためではなく、誰かに返すために声を使う場所へ動いてきました。
毎日17億件のコメント欄は、これからどうなるの?
TikTokでは毎日、プラットフォーム全体で17億件を超えるコメントが投稿されています。1日は86,400秒ですから、1秒ごとに約2万件が書き込まれている計算です。この記事を読んでいる十数秒の間にも、数十万件が積み上がっています。
日本での広がりも小さくありません。2025年11月27日の発表では、TikTokの国内の月間アクティブユーザー数、つまり1か月に1度でもアプリを開いた人の数が4,200万を突破しています。日本に住む人の数の、およそ3分の1にあたる数字です。
TikTok自身も、コメント欄を動画への反応を置くだけの場所にとどめず、そこだけでも楽しめる場所へ広げようとしています。声が届いて、投票に答えられて、写真が9枚めくれる。そこはもう、感想の置き場という言葉には収まりません。
読む場所だったコメント欄が、聞く場所にもなっていきます。次にTikTokを開いたら、入力欄にマイクが出ているか探してしまいそうです。出ていたら、あのとき消した一言を、今度は口に出して置いてみられます。
用語ミニ解説
- ボイスコメント: TikTokのコメント欄に、最大60秒の音声を録音して投稿できる新機能です。
- カルーセル: 横にスライドして次々に見せていく並べ方のことです。
- ライブフォト: シャッターを切った前後の短い動きも一緒に記録される、スマホで撮れる写真です。
Me-Moon編集後記 🌙
文字にすると素っ気なくなる感想が、声だとそのまま届きます。笑いながら話したところや、言葉に詰まったところまで残るのが面白いです。
コメント欄がにぎやかな場所になりそうですね🌙
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SNSでの残し方が変わる話を、もう1本読みたいときに。
声そのものを作る側の技術も、今こんなところまで来ています。
参考リンク
- TikTok、コメント欄でより多彩な表現が可能となる新機能を発表 — PR TIMES(Bytedance株式会社), 2026-09-03
- TikTok、コメントに音声や写真を投稿可能に 投票機能も — Impress Watch, 2026-09-03
- TikTok、音声でコメントできる機能など追加 — ケータイ Watch, 2026-09-03
- Twitter、音声ツイートのテストを開始 140秒単位の録音カードとして — ITmedia NEWS, 2020-06-18
- TikTok、日本の月間アクティブユーザー数が4,200万を突破! — PR TIMES(Bytedance株式会社), 2025-11-27
- TikTokでコメントを制限する方法をケース別に解説 — デジオデジコ, 2023-11-24
