金継ぎジャーナル、ひとこと書くとAIから手紙みたいな返事がくる。14日ぶんで割れた器が金でつながる

金継ぎジャーナル、ひとこと書くとAIから手紙みたいな返事がくる。14日ぶんで割れた器が金でつながる

3行でわかるこの記事

  • 何が起きた? AI日記アプリ「金継ぎジャーナル」が2026年9月7日に大型アップデートを告知しました。
  • 重要なポイント AIが数日前の記録まで覚えるようになり、書いた言葉を引用しながら手紙のような返事を返します。
  • なぜ注目? アカウントを作らずに今日そのまま試せて、2026年9月30日まではすべての機能が無料で使えるからです。

はじめに

日記アプリを入れて、3日で開かなくなった。そんな覚えのある人は少なくないと思います。たいていの日記アプリは、白い入力欄を出してくるだけです。今日は特に何もなかったな、と思って閉じる。書いても誰も何も言ってくれない手応えのなさが、続かない理由のひとつかもしれません。

ところが、ひとことだけ書いて送ると、画面がこう返してくる日記があります。「今日のあなたが引き受けたものは多かったのですね。」。えらいですねと褒めるでもなく、こうしてみたらと提案するでもない返事です。

2026年9月7日に大型アップデートを告知した、AI日記アプリ「金継ぎジャーナル」の画面です。このAIは、いつのことまで覚えているのでしょうか。そして、割れた器が金でつながるというのは、画面の中で何が起きることなのでしょうか。

ひとことで言うと

日記が続かなかった人のために、続けさせるための仕掛けを外した日記アプリです。書くのは1日ひとこと、返してくれるのはAI、たまっていくのは連続日数ではなく器です。

金継ぎジャーナルに書くと、AIはどんな返事をくれるの?

まず、書く量がとても少ないです。このアプリで1日に書けるのは、ひとことだけと決まっています。長い文章を書く気力が残っていない夜でも、一行なら置ける、という形です。

送ると、AIが返事を書いてきます。しかも決まり文句の励ましではなく、こちらが書いた本文の言葉を引用しながら、手紙のような文章で返ってきます。公式サイトに載っている返事の一例は、こんな調子です。「同じ場所で立ち止まるのは、そこにあなたの大切なものがあるからかもしれません。」

作り手は、AIの返事の方針を、励ましや提案で片づけません、と書いています。がんばってくださいでも、こうすれば解決しますでもない言葉が返ってくる。書く、返ってくる、そして継がれる。公式サイトはこの3つの言葉でアプリを説明していて、3つめの継がれるが、アプリの名前の由来につながっています。

金継ぎジャーナルのAIは、いつのことまで覚えているの?

ここが9月7日のアップデートで変わったところです。返事を書くAIが、その日のひとことだけでなく、数日前の記録まで覚えたうえで返してくるようになりました。たとえばこんな言い方で返ってきます。「前もこういうこと書いてましたね」。

前に似たことを書いたかどうかを、こちらが忘れていてもAIのほうは覚えている。日記の相手が、初対面の人から知り合いに変わったような感じかもしれません。

振り返り方も増えました。AIがその日の気持ちをどう見立てたかが、月ごとの色のグラフになります。気分が色に置き換わって並ぶので、文字を読み返さなくても、その月がどんな月だったかが目で分かります。週ごと、月ごとのレポートも出ます。

14日ぶんで割れた器が金でつながる、って何が起きるの?

金継ぎは、割れた器を漆や金で継いで直す、日本の伝統的な修復技法です。割れた線を隠さず、金色の線として見せてしまう直し方で、アプリの名前はここから来ています。

使いはじめると、まず器を選びます。紅志野の器、水色の器、琥珀の器、翠の器の4種類です。紅志野は赤み、琥珀はあめ色、翠は緑なので、色ちがいの4つから好きな見た目を選ぶ、と思えば早いです。

選んだ器は、最初は割れています。書いた記録がたまるほど、その継ぎ目が金でつながっていきます。画面には「器の修復状況 14 / 14」という表示があって、いまどこまで直ったかが数字で分かります。

14のことばで、ひとつの器。14日ぶん、つまり2週間ぶんの記録がそろうと器は完成して、その14日間をひとつの物語のようにふりかえるレポートが出てきます。使っている人の言葉として公式サイトに載っているのは、器が金でつながってくのが地味にうれしくて、という一言でした。続けた証が連続日数の数字ではなく、直った器として手元に残ります。

金継ぎジャーナルはいくらかかるの? 今日そのまま試せるの?

試すだけなら、アカウントは要りません。公式サイトの「登録なしで試してみる」から、器を選んで、ひとこと書いて、AIの返事を受け取るところまで体験できます。しかもそこで書いた記録は端末に保存されるので、気に入ったらあとから登録して、そのまま引き継げます。

値段は、2026年9月30日まではすべての機能が無料です。その後も、書くこと自体はずっと無料で、無料のままでも1日1回の記録を続けられます。有料になるのはAIの深さや器の楽しみを広げる部分だけで、記録が消えることも、書けなくなることもありません。

そのプレミアムは、年額4,980円か月額500円です。月払いなら1日あたり16円ほど、年払いなら約14円で、月あたりにすると約415円。月払いを1年続けるより1,020円安くなります。無料開放の期間中に申し込んだ場合でも、請求が始まるのは10月1日からです。

値段は途中で変わっています。前の案内では1年ぶんが8,800円で、9月1日から有料になる予定でした。そこから1年ぶんの値段は4割以上下がり、全機能が無料の期間も8月31日までから9月30日までへ1か月延びています。

日記が続かない人、AIに読ませるのが怖い人でも大丈夫?

このアプリには、連続記録がありません。何日続いたかを数えないし、書かなかった日に催促の通知も飛んできません。よくある質問のページには、どうせ、続かない気がする、という質問がそのまま並んでいて、その答えの1行目は、続けようとしなくて大丈夫、です。続かないことを前提に作られている日記アプリです。

同じページには、AIに日記を読ませるのは少し怖い、という質問も並んでいます。答えとして書かれているのは、広告も、よその会社が用意した閲覧記録の仕組みも入れていないこと、記録は本人のアカウントだけが開ける仕組みであること、そしてAIに渡るのはその日のひとことと直近の記録だけであることです。何年ぶんもの日記をまとめて読ませる作りにはなっていません。共有機能もタイムラインもないので、誰かに読まれる前提で言葉を選ぶ必要もありません。書いている途中の言葉も自動で下書き保存されて、記録は退会しない限り消えません。

作っているのは、さかなという個人です。設計も実装も運営も、ひとりでやっています。このアプリを作った理由として書かれているのは、日記に救われた経験があります、という一文と、文字だけが、気持ちを自由にしてくれた時期がありました、という一文でした。

入り口も軽いです。アプリストアを通さず、ブラウザからそのまま使えるので、インストールもアップデートも要りません。今夜、寝る前にひとことだけ。14日ぶんたまった器がどうなるかは、無料のうちに見に行けます。

用語ミニ解説

  • 金継ぎジャーナル: さかなさんという個人が作って、ひとりで運営しているAI日記アプリです。
  • Webアプリ: アプリストアからインストールせず、ブラウザの画面でそのまま動くアプリのことです。

Me-Moon編集後記 🌙

1日ひとこと、気持ちととのう。このアプリが掲げている一行が、いちばん正直な説明だと思いました。

書かなかった日を責めないで、書いた日だけを金の線にしていく。そういう数え方の日記があるのは、うれしいですね🌙

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参考リンク

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小宮 滉

監修者

小宮 滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。

また、AI・ブロックチェーン開発を強みとしたDXサービスを提供し、企業の成長を支援します。AI・ブロックチェーン技術との統合を通じて、DX体験をシームレスに実現し、ユーザーと企業の双方に新たな価値を創出することを目指して、開発支援やマーケティングを行っております。

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