3行でわかるこの記事
- 何が起きた? Googleの画面付きフィットネストラッカー「Fitbit Edge」が、2026年10月27日に26,800円で発売されます。
- 重要なポイント 5分の充電で約1日分の電池がたまり、何年か使って電池が弱ったら電池だけを交換できます。
- なぜ注目? これまでGoogleが修理を受け付けてこなかったFitbitに、1台を長く使える作りが入ったからです。
はじめに
朝、出かける直前に手首の端末の電池が残りわずかだと気づく。そんなときでも、Fitbit Edgeならマグネット式の充電器に5分つなぐだけで、約1日分の電池がたまります。顔を洗って着替えているあいだに、今日一日のぶんがたまる計算です。
もう一つの話は、もっと先のことです。毎日のように充電を何年も続けると、電池はだんだん弱っていきます。Fitbit Edgeは、そうなったときに本体はそのままで電池だけを替えられるように作られています。
Googleが2026年10月27日に発売する「Google Fitbit Edge」は、この2つをそろえた手首の端末です。5分の充電で本当に1日もつのか、電池交換は自分でできるのか、気になるところです。
ひとことで言うと
すぐ充電できて、電池が弱っても買い替えずに済む、長く付き合える画面付きの健康記録バンドです。
5分の充電で本当に1日もつの?ふだんは何日もつ?
ふだんの使い方なら、1回の充電で最長7日もちます。月曜の朝に満タンにすれば、次の日曜まで充電器を出さずに済むかもしれません。電池にためられる電気の量は65mAhで、空から満タンまでは約90分かかります。65mAhは、ふつうのスマホの電池の数十分の一ほどの小さな量です。
急ぐときに役立つのが、マグネット式の急速充電です。5分つなげば約1日分がたまるので、満タンまでの90分を待てない朝でも困りません。満タンまでにかかる時間の18分の1で、1日を乗り切れる計算です。
ただし、7日という数字には条件があります。2026年に、生産を始める前の機器を、買ったときのままの設定で試して出した目安です。
いちばん差が出るのは、画面をずっとつけておく「常時表示」です。腕を上げなくても時計が見えて便利ですが、使うと電池は約2日に縮みます。7日の長持ちをとるか、いつでも見える画面をとるか、自分で選べると考えるとよさそうです。
電池がへたったら自分で交換できるの?工具や注意点は?
Fitbit Edgeは、Googleのフィットネストラッカーで初めて、修理できる作りを採用しました。中の部品をブロックのように分けられる構造にして、電池を交換できるようにしています。何年も充電を繰り返して電池が弱ったときに、本体はそのままで電池だけを新しくするための作りです。Google自身は「ひとつのデバイスをより長く大切にお使いいただけるよう設計しています」と説明しています。
この作りは、Googleにとって大きな方向転換です。これまでGoogleはFitbitの修理依頼を断り、保証期間内の機器について保証の請求を受けるだけでした。
では、だれでも家で交換できるのかというと、そこには注意が要ります。電池交換には、先が星形になった特殊なTorx(トルクス)ドライバーなどの工具が必要です。Googleは、電子機器を安全に修理できる知識を持つ大人以外は、自分で修理しないよう呼びかけています。自分で直すための修理キットや手順書を出す予定も、まだ示していません。
もう一つ、修理の選択肢は住んでいる地域やその時の部品の在庫しだいです。そして修理や分解をすると、水やほこりへの強さが落ちることがあります。Fitbit Edgeは工場から出た時点で5気圧(5ATM)の防水と、IP68という水とほこりに強い基準を満たすよう作られていますが、完全な防水・防塵ではありません。一度開けたあとは、水まわりで少し気をつけたほうが安心かもしれません。
26,800円で何ができて、何ができない?
まず目に入るのは画面です。1.34インチの有機EL(自分で光る、色のはっきりした画面)で、表示できる広さが従来モデルより46%広がりました。ほぼ1.5倍の広さで、直射日光の下でも見やすく作られています。Fitbitのトラッカーでは過去いちばん大きく、いちばん明るい画面です。スマホのアプリの通知や地図のナビも手首で確かめられ、Googleマップの経路案内は2026年内に始まる予定です。
本体は縦39.22mm、横25.56mm、厚さ11.58mmで、重さはバンドなしで17.7gです。17.7gは1円玉18枚くらいの重さで、昼も夜も一日中着けたままにできる作りになっています。ケースはリサイクルしたアルミニウムで、横には押すと手応えが返ってくる物理ボタンが付いています。色はObsidian(黒)、Fog(銀)、Olive(パイライト色)、Canyon(シャンパンゴールド)の4種類から選べます。
運動の記録も充実しています。最大100種類の運動を自動で見分けて記録し、自分で選ぶ記録モードも50種類以上あります。GPSを内蔵しているので、スマホを家に置いて走ってもルートが残ります。位置の正確さは前の世代より最大40%上がり、日本の衛星「みちびき」を含む5つの方式に対応しています。高度計も入っていて、坂道ダッシュや外のラン、階段を使った運動では、上り下りの高さの差まで測ってくれます。
健康のほうでは、心拍、心電図用の電気センサー、血中酸素、皮膚温などのセンサーを積んでいます。手首の心電図アプリで、気になったときに心房細動(心臓のリズムが乱れる病気)の兆しをチェックできます。日本では不規則な心拍を知らせる通知も新しく使えるようになりました。
眠っているあいだには、皮膚温センサーが夜の体温の変化を記録します。その結果を睡眠の深さや心拍のゆらぎのデータと合わせて、毎朝「エナジースコア」として今日の調子を見せてくれます。「Healthガーディアン」という機能は、血管や代謝にかかる負担、心拍が高すぎたり低すぎたりしないかを、裏で静かに見守ります。
さらに有料の「Google Health Premium」に入ると、Google Health コーチがデータの変化を読み取り、その人に合わせた生活習慣のアドバイスをくれます。Fitbit Edgeを買うと3か月無料です。単品だと月額1,580円からなので、いちばん安いプランでも4,740円分が付いてくる計算です。
できないこともはっきりしています。NFCに対応しないのでキャッシュレス決済には使えず、マイクとスピーカーが無いので通話もできません。手首で支払いや電話をしたい人は、そこだけ別に考える必要があります。
前のCharge 6やFitbit Air、Pixel Watchと比べて何が新しい?
Fitbit Edgeは、3年前に出たCharge 6に近く、実質的な後継機にあたります。一方で、Charge 6や昔のFitbitにあったストレスを測る機能「EDA Scan」は、Edgeにはありません。
Googleの機種の並びの中での立ち位置もはっきりしています。たくさんのことができるPixel Watchと、画面を付けないシンプルなFitbit Airのちょうど中間がほしい、という声から生まれました。Fitbit Airはあえて画面を付けない作りで、値段は1万6800円です。Edgeとの差は1万円で、画面があるかないかがいちばん目に見える違いです。
上の機種との差はもっと大きく、Pixel Watch 5の半分以下の値段で、GPSと心電図アプリまで付いてきます。海外での値段は、アメリカで179.99ドル、ヨーロッパで179.99ユーロです。
GoogleがFitbitを約21億ドルで買うと発表したのは2019年11月で、買収が終わったのは2021年1月14日です。それから5年あまりたって、修理できるFitbitが出てきたことになります。Charge 6から乗り換えたい人や、Pixel Watchほど多機能でなくていいけれど画面とGPSはほしい人に合いそうです。
自分のスマホで使える?いつ、どこで買える?
対応するスマホは、Android 11以降とiOS 16.4以降です。ここ数年のうちに買ったスマホなら、多くは当てはまりそうです。使うにはGoogle Healthアプリ、Googleアカウント、インターネット接続が必要です。
予約はすでに始まっていて、オンラインは2026年10月12日、店頭は10月13日から受け付けています。発売は10月27日で、Google Storeと販売代理店で買えます。値段は26,800円です。
箱にはSとLの2サイズのバンドが付いてくるので、手首の太さに合わせて選べます。ほかのバンドなどのアクセサリーは別売りです。付け替えは、本体の裏にある留め具(ラッチ)を外すとバンドが外れ、替えのバンドはカチッとはめるだけです。
用語ミニ解説
- Torx(トルクス)ドライバー: ネジの頭が星形になったものを回すための専用ドライバーです。ふだん家にあるプラスやマイナスのドライバーでは回せません。
- Google Health Premium: Googleの有料の健康サービスです。データをもとにしたアドバイス機能などが使えます。
- みちびき: 日本の上空を回る、日本の位置測定用の衛星です。スマホや腕時計の現在地をより正確にするのに使われます。
Me-Moon編集後記 🌙
5分の充電で1日もつのも便利ですが、いちばん気になったのは、電池が弱っても本体を手放さずに済む作りでした。長く使うほど、自分の記録もたまっていきます。
4色のどれを選ぶか、いつか電池を替える日まで使い続けるつもりで考えてみたくなりますね🌙
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Fitbit EdgeのGPSも対応する「みちびき」が、現在地の正確さをどう変えるのかがわかります。
参考リンク
- Google Fitbit Edge — Google Japan Blog, 2026-10-12
- Fitbit Edge — Smart Watch Life
- Fitbit Edge 発表 — テクノエッジ, 2026-10-13
- Fitbit Edge — ギズモード・ジャパン
- Fitbit Edgeの日本発売とバッテリー修理 — XenoSpectrum
- Fitbit Edge battery repairs — Android Authority
- Google Fitbit Edge vs Charge 6: 3 key features missing — Tech Advisor
- Fitbit Edge: Google brings back the display with a replaceable battery — Gizchina
- Google Fitbit Edge lets an aging battery be replaced instead of the tracker — Yanko Design, 2026-10-13
- Fitbit Air — ケータイ Watch
- GoogleによるFitbitの買収が完了 — GIGAZINE, 2021-01-15
