3行でわかるこの記事
- 何が起きた? メルカリが2026年9月17日から、新機能「持ち物査定」の提供を始めました。
- 重要なポイント 手元のモノをカメラで撮るか、バーコードを読み取るだけで、AIが何の商品かを見分けて、メルカリでの相場の目安をその場で出します。
- なぜ注目? 家に眠っているモノの価値は一人あたり平均約71.5万円と推計されていて、その中身が1つずつ値段つきで見えるようになります。
はじめに
家にある使っていないモノにスマホのカメラを向けると、メルカリでだいたいいくらで売れているかの目安が、その場で画面に出ます。売ると決めていなくても、まず値段だけ見られるわけです。
その仕組みが、メルカリが2026年9月17日に始めた新機能「持ち物査定」です。撮るだけでどうして値段が分かるのか、出た金額はそのまま売れる値段だと思っていいのか。気になるところから順に見ていきます。
ひとことで言うと
家にあるモノを撮るかバーコードを読ませるだけで、メルカリでいくらくらいで売れそうかの目安が分かり、そのまま出品まで進める機能です。
カメラを向けるだけで値段が出るって、どういうこと?
持ち物査定は、家に置いてあるモノの相場をつかむところから、出品のきっかけづくりまでを1つにした機能です。手元の商品を撮ると、AIが写真から何の商品かを見分けて、メルカリでの相場価格の目安をその場で表示します。相場というのは、その商品がメルカリでだいたいいくらで売れているか、という値段のことです。
金額のもとになるのは、メルカリの中で似た商品がいくらで取引されているかという情報です。メルカリに商品情報が登録されているモノ、つまりカタログに一致するモノなら、似た商品をまとめた値段ではなく、その商品そのものの取引情報が使われます。同じスニーカーでも、似たようなスニーカー全体の平均ではなく、その商品の値段が出るということです。
提供は9月17日から段階的に始まっていて、全員の画面に同時に出るわけではありません。使うにはメルカリアプリを最新バージョンにアップデートしておく必要があります。バナーが見当たらない人は、アプリを更新したうえで順番を待つことになりそうです。
どこを押せば使えるの?
入口は2か所です。ホームタブか出品タブに出ている「持ち物査定」のバナーをタップします。出品画面のバナーから入る場合は、そのあと「査定に進む」を押すと読み取りに移ります。メルカリにログインしていることが前提です。
次に、査定したい商品を撮影するか、バーコードを読み取ります。パッケージや裏表紙にバーコードが残っているモノなら、そちらのほうが早く済むかもしれません。結果の画面に価格の目安が出て、そのまま売りたければ「出品の準備に進む」ボタンを押すと出品の準備へ移ります。
査定したモノは、推定価格といっしょにマイページの中の「持ち物一覧」へ自動で保存されます。あとから一覧を開いて出品することもできますし、保存されたモノを自分で管理したり消したりもできます。今日は売らないと決めたモノも、値段がついた状態で置いておけます。
出た数字が自分のモノと合わない気がしたら?
査定結果が出たあとに、条件を絞り込んでもう一度査定し直せます。絞り込めるのは状態などの条件です。同じ商品でも傷や使い込み具合で相場は変わるので、ここを指定すると、出てくる数字が自分の持っている1点に近づきます。
それでも数字が出ないことはあります。撮った内容やアイテムによっては査定が難しい場合がある、とメルカリはヘルプに書いています。すべてのモノに値段がつくわけではない、と覚えておくと落ち着いて使えます。
出た金額でそのまま売れるの?
ここは先に知っておきたいところです。表示される価格は、登録された商品情報や似た商品の取引情報などにもとづく参考価格で、実際に売れる値段を保証するものではありません。AIの査定は実際の取引情報を土台にした推定なので、結果が正確だという保証も、その価格で売れるという保証もありません。
メルカリがAIを出品に使うのは、これが初めてではありません。2024年9月10日には「AI出品サポート」の提供を段階的に始めています。写真を撮ってカテゴリーを選ぶと、商品名や説明文、商品の状態、価格までAIが自動で入れる機能で、このときもAIの提案は正確でない場合があるという注意書きがついていました。今回の持ち物査定は、その延長にあります。
出てきた数字は、売値そのものではなく、値段を考えるときの出発点です。そこを分かったうえで見れば、いくらで出すか迷うときの目安として使えます。
家に眠るモノは本当に一人71.5万円ぶんもあるの?
メルカリが2025年に発表した調査では、日本の家庭に眠る「かくれ資産」の総額は推計約90兆5,352億円、国民一人あたりの平均は約71.5万円です。かくれ資産とは、1年以上使っておらず、理由なく家に置いているモノを不要品として数え、メルカリの平均取引価格で金額に換算した数値のことです。調査は2025年10月7日から14日にかけて、10代から60代の男女2,400人にインターネットで行われました。
中身でいちばん多いのはファッション用品で33.6%、全体のおよそ3分の1です。続いてホビー・レジャーが22.2%、書籍・音楽・ゲームが21.2%、家具・家電・小物が20.0%と並びます。まず撮るなら、着なくなった服からということになります。年代別では60代の一人あたり平均が100万円を超えていちばん高く、地域別では中部地方が約89.8万円で1位、近畿地方が約80.5万円で2位でした。
この先も、家に眠るモノは増えそうです。今後5年以内に使わなくなりそうなモノが一人あたり平均で約27.4万円ぶんあり、大掃除で捨てられそうな不要品だけでも、全国で約9兆9,373億円と見積もられています。
ただ、多くの人は自宅の不要品がいくらになるのかを具体的には知りません。値段が見えていないことが、本来価値のあるモノが家に置かれたまま出品に至らない一因だとメルカリは見ています。2026年7月の調査でも、5割以上の人が自宅に眠るモノを出品したいと答えたのに、出品できていない理由の上位2つは「高値で売れそうにない」と「購入希望者が少なそう」でした。
売りたい気持ちはあるのに、いくらになるか分からないところで止まっている。持ち物査定は、その不安に向けた機能です。捨てるか置いておくかの二択だったモノに、まず値段をつけて眺められるようになります。
用語ミニ解説
- かくれ資産: 1年以上使っていないのに理由なく家に置いてあるモノを、メルカリでの平均取引価格で金額に直した推計額です。
- 持ち物一覧: 査定したモノが推定価格つきで自動保存される、マイページの中の置き場です。ここから出品にも進めます。
- AI出品サポート: 2024年9月に始まった、写真とカテゴリーからAIが商品名や説明文、価格までを自動入力する機能です。
Me-Moon編集後記 🌙
一人あたり71.5万円という数字は、聞いても自分のことだとは思いにくいものでした。それがカメラを向けた1点ずつの金額に変わるのが、この機能のいちばん大きいところかもしれません。
参考価格だと分かっていても、家で長く使っていないモノがいくらなのかは知りたくなりますよね。まずは手前の1つから撮ってみたいですね🌙
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家の中のモノだけでなく、余った通信量まで売り買いの対象になっているメルカリのもう1つの動きが分かります。
参考リンク
- 「メルカリ」、家庭内に眠るモノの価値を可視化する新機能「持ち物査定」の提供を開始 — 株式会社メルカリ(PR TIMES), 2026-09-17
- 日本の家庭に眠る「かくれ資産」調査2025 — 株式会社メルカリ, 2025-11-20
- 持ち物査定とは — メルカリ ガイド(公式ヘルプ)
- 「メルカリ」、AIが出品情報を自動入力する「AI出品サポート」の提供を開始 — 株式会社メルカリ, 2024-09-10
- メルカリ、写真を撮るだけで参考価格がわかる「持ち物査定」 — Impress Watch, 2026-09-17
