Siri AIは10月に日本語ベータ開始。メッセージ・メール・写真から探してくれる新しいSiri、使えるiPhoneは?

Siri AIは10月に日本語ベータ開始。メッセージ・メール・写真から探してくれる新しいSiri、使えるiPhoneは?

3行でわかるこの記事

  • 何が起きた? Appleの新しいSiri「Siri AI」が9月に英語のベータ版で始まり、10月から日本語でもベータ版が使えるようになります。
  • 重要なポイント メッセージやメール、写真の中から答えを探したり、アプリをまたいで予定を入れたりと、自分の情報を使って動いてくれます。
  • なぜ注目? 「あれ、何て言ってたっけ?」を、スマホの中を自分で探さずにSiriに聞けるようになるからです。

はじめに

今度家族が遊びに来るとき、何をしたいって言ってたっけ。そうSiriに聞くと、Siriがメッセージをさかのぼって「家族のレシピで一緒にお菓子を焼きたい」と話していたのを見つけてくれます。Appleが新しいSiriの紹介で出している例です。

話はそこで終わりません。続けてSiriは、親戚が前に送ってくれたメールから作り方を引っぱり出し、材料をリマインダーの買い物リストに入れてくれます。メッセージを探す、メールを開く、リストに書き写す。いつもなら自分で3つのアプリを行き来する作業が、Siriに頼むだけで片づきます。

この新しいSiriの名前は「Siri AI」です。9月に英語のベータ版が始まり、10月からは日本語でもベータ版が使えるようになります。何をどこまで探してくれるのか。そして、自分のiPhoneで使えるのか。

ひとことで言うと

iPhoneの中のメッセージやメール、写真から聞いたことを探し、そのまま次の作業まで進めてくれるSiriが、10月から日本語でも試せるようになります。

新しいSiriは何を探してくれる?メッセージ・メール・写真から答えを見つける例

新しいSiriの大きな変化は、自分のiPhoneに入っている情報をまたいで探せることです。メッセージ、メール、写真のどこにあるか分からなくても、まとめて探し出してくれます。

Appleの使い方ガイドには、何年も前の写真、家族からのおすすめ、友達の飛行機の予定をメールやカレンダーから探してと頼む例が載っています。頼み方も「リスボン旅行の写真を探して」「アントニオを迎えに行くには何時に出ればいい?」のように、人に話すような言い方で大丈夫です。

ベータ版を試した記者が「最後に東京に行ったのはいつ?」と聞いたときは、予定やメールから調べて答えてくれました。ただ、日本語にまだ対応していない段階で、記者の個人データが日本語だったこともあってか、答えの正確さは低めでした。日本語のベータ版が始まる10月から、印象が変わるかもしれません。

もちろん、自分の情報以外のことも聞けます。試合のスコア、旅行の計画のコツ、初めて行った街の近くのおいしいコーヒー店など、Web上の情報から答えてくれます。

探すだけじゃない?届いた予定をカレンダーに入れる、アプリをまたいだお願い

探した後にそのまま動いてくれるのも、新しいSiriの得意なところです。たとえば、メッセージで届いた予定を読み取って、カレンダーに入れてくれます。アプリの情報と機能を組み合わせて、一連の作業を最後まで済ませられます。

画面に映っているものも分かります。好きなスポーツチームのサイトを見ながら「今後のホームゲームを全部カレンダーに入れて」と頼めば、Siriが試合を探して予定を作ってくれます。iPhoneのカメラアプリには「Siriモード」も入りました。音楽フェスのポスターにカメラを向けて、好きなアーティストの出演時間を聞き、週末の予定をいくつもまとめてカレンダーに作れます。

文章を書く手伝いもしてくれます。メールやメッセージを書くとき、相手ごとにいつも使っている句読点や口調に合わせて下書きしてくれます。友達には軽く、目上の人にはていねいに、という書き分けも任せられるかもしれません。

Apple以外のアプリにも頼めます。WhatsAppで友達にメッセージを送る、Audibleで本を再生するといった操作もSiriに言うだけです。Siriと連携するアプリは30万を超えるので、ふだん使っているアプリの多くで試せるかもしれません。AppleのCEOのジョン・ターナスさんは、理想のAIデバイスを「インテリジェントなパーソナルハブ」、つまり自分のための賢い中心地のようなものだと表現しています。

前に聞いたことはどこで見返せる?専用のSiriアプリと会話の履歴

新しいSiriには、専用の「Siri」アプリができます。Siri AIに対応したiPhoneに標準のアプリとして追加され、これまでのやりとりが記録されます。前の会話を開き直して続きを聞くことも、新しい会話を始めることもできます。

会話の履歴はiCloudで同期されます。iPhoneで始めた会話を、MacやiPad、Apple Watchなど、ほかのApple製品で引き継げます。外でiPhoneに聞いた旅行の相談を、家のMacで続けるといった使い方ができます。

呼び出し方も増えました。「Hey Siri」と話しかけるほかに、サイドボタンを押す、画面上部のDynamic Islandから下にスワイプする、という方法があります。声を出しにくい場所では、ホーム画面を下にスワイプして出る検索欄や、Siriアプリから文字で頼むこともできます。

自分のiPhoneで使える?対応機種と1日の回数の上限

Siri AIが使えるのは、iPhone 16以降の機種と、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxです。Appleのサポートページでは、これにiPhone Airも加えています。どれもiOS 27にアップデートする必要があります。15シリーズで入っているのはProの2機種だけなので、iPhone 15やiPhone 15 Plusは入っていません。また、13歳未満はSiri AIを使えません。

対応機種の話がニュースによって違って見えるのには、理由があります。17 Proや18 Proなど、さらに新しい上位の機種だけに限られるのは、iPhoneの中で動くいちばん高性能なAIと、表情豊かな声や、より進んだ音声入力のほうです。Siri AIそのものは、先に書いた機種で使えます。対応していない機種でも、これまでどおりのSiriはそのまま使える様子です。

気をつけたいのは1日の回数です。Appleのサーバーで処理する機能には1日に使える回数の上限があり、Siri AIもその対象です。上限は何回と決まった数ではなく、機能や頼みごとの複雑さなどで変わります。上限を広げる有料の仕組みも、今後用意される予定です。サーバーで処理するとき、個人のデータは保存されず、Appleも含めて誰も見られない仕組みです。

10月に日本語で試すには?設定の場所と、使えるまでの準備

Siri AIは、Appleが6月の開発者向けイベント「WWDC 2026」で発表したものです。英語のベータ版は、iOS 27が出た日本時間9月15日に始まりました。開発者向けに配られているiOS 27.2のベータ版では、すでに日本語などに対応しています。iOS 27.2は10月に出ると言われているので、日本語版はその時期が目安になりそうです。

使い始めるには、アップデートの後に「設定」を開いて「Siri」を選び、「Try Siri AI (Beta)」をタップします。Siriをオフにしている場合は、先にSiriをオンにします。その後、声の選択、自分の声の登録、プライバシー設定の確認をすると順番待ちのリストに入り、順番が来ると自動でダウンロードが始まります。日本語で使うときは、iPhoneの言語とSiriの言語を両方とも日本語にそろえておく必要があります。

設定が終わった後は、しばらく「検索とSiriを最適化中」という表示が出ます。ベータ版を試した記者の環境では、表示が消えるまで約24時間かかりました。写真やメールがたくさんたまっているiPhoneだと、数日かかることもありそうです。一晩おいて待つつもりでいると、気が楽かもしれません。

用語ミニ解説

  • ベータ版: 正式に完成する前に、先に使ってもらうための試しの版です。細かいところは使いながら直っていきます。
  • iOS 27: iPhoneを動かしている基本のソフトの新しい版です。設定からアップデートすると入ります。
  • Dynamic Island: iPhoneの画面の上のほうにある、黒い横長の部分です。通知や動いているアプリの様子がここに出ます。

Me-Moon編集後記 🌙

「あのとき何て言ってたっけ」は、スマホの中を自分で探すしかないものだと思っていました。それをSiriに聞けるようになるのは、ちょっとした驚きです。

10月に日本語で使えるようになったら、まずは家族や友達とのメッセージにある約束を聞いてみたいですね🌙

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参考リンク

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小宮 滉

監修者

小宮 滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。

また、AI・ブロックチェーン開発を強みとしたDXサービスを提供し、企業の成長を支援します。AI・ブロックチェーン技術との統合を通じて、DX体験をシームレスに実現し、ユーザーと企業の双方に新たな価値を創出することを目指して、開発支援やマーケティングを行っております。

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