3行でわかるこの記事
- 何が起きた? ZOZOがコーディネートアプリ「WEAR by ZOZO」に、新機能「似合うルーム by ZOZO」を2026年9月15日から出しました。
- 重要なポイント 好きなコーデを5枚以上えらぶと全28タイプのどれかに診断され、顔写真をあげるとAIが選んだコーデを着た姿を画面で確かめられます。
- なぜ注目? 1人を2時間以上貸切で担当していたスタイリングの店の体験が、そのままスマホの中に移りました。
はじめに
画面にコーディネートの写真がずらっと並びます。その中から好きなものを5枚以上えらぶ。やることはそれだけで、自分のファッションがどのタイプなのかが出てきます。
そこから先がいちばん面白いところです。顔写真を1枚あげると、おすすめされたコーデを着た自分の姿が画面に出てきます。頭の中で「似合うかな」と想像するかわりに、絵として見られるわけです。
千葉市に本社を置くZOZOが、2026年9月15日にアプリ「WEAR by ZOZO」で始めた新機能「似合うルーム by ZOZO」です。診断から提案、説明、試着までが1本の流れにつながっています。5枚えらぶだけでどうやってタイプが決まるのか、試着は何回でもできるのか。順番に見ていきます。
ひとことで言うと
好きな服の写真を何枚かえらぶだけで自分の好みのタイプが分かり、顔写真をあげると、そのタイプに合う服を着た自分の姿を画面で確かめられる機能です。
顔写真をあげると、画面に何が出てくるの?
試着の名前は「お試しコーデ」といいます。やることは2つで、顔写真をアップロードして、自分の体のラインを5段階の中から選ぶだけです。
出てくるのは、WEARに投稿された実際のコーデの中から選び抜かれた「似合うコーディネート」を着た姿です。元になっているのはWEARにたまった1,500万件以上のコーディネート画像で、診断の結果をもとに、この中から「今日のベストコーデ」が選ばれます。WEARは2,000万ダウンロードを超えた日本最大級のコーディネートアプリなので、街で見かけるような着こなしが候補になります。
しかも、選んで終わりではありません。コーデのポイントや、なぜこれがあなたにおすすめなのかを、AIの「ラボくん」がスタイリストのように言葉で説明してくれます。
コーデを5枚えらぶだけで、どうやって28タイプに分かれるの?
診断の名前は「ファッションコア診断」です。表示されたコーディネート画像から好みのものを5枚以上えらぶと、それだけで結果が出ます。
AIが見ているのは3つで、ファッションの「ジャンル」と「与えたい印象」、そして「味付け」です。どんなスタイルに惹かれるか、周囲からどう見られたいか、どのくらい盛るか、と言いかえると分かりやすいかもしれません。この3つの組み合わせから、ウィメンズ16タイプとメンズ12タイプ、合わせて28種類の中のどれかに落ち着きます。
もともとWEARには「ジャンル」だけを見る「ファッションジャンル診断」がありました。今回そこに与えたい印象と味付けが加わって、名前も中身も新しくなったことになります。
結果の画面には、そのタイプの特徴やあるある、おすすめのWEARユーザーやブランドが並びます。さっきの3つの問いへの答えも、ここで一緒に出てきます。28タイプには「ときめきロリポップ」「無言のカリスマ」のような名前が付いていて、特設ページで全部のタイプを先に眺めることもできます。
1日3回の試着は、どのスマホで使えるの?
まず回数です。お試しコーデはWEARにログインしているユーザー限定で、1日3回まで使えます。気になったコーデをいくつか選んで比べるくらいの使い方になりそうです。
次にスマホの側です。9月15日の時点では、iPhoneでもAndroidでも、WEARアプリのバージョンが8.0以上なら使えます。前に入れたきりになっている人は、まずアプリを新しくするところからかもしれません。
手順は4つです。WEARアプリを入れて、案内に沿って基本情報を登録し、ファッションコア診断をします。そのあとホーム画面の「あなたのベストコーデ!」から提案の画面に進んで、「お試しコーデ」で試着します。
LINEにも入口があります。LINE公式アカウント「ZOZOの似合うコーデAI ラボくん」でも、同じ9月15日からお試しコーデが使えるようになりました。診断を含むほかの機能は、これから順に増えていく予定です。
なぜZOZOはこれを作れたの?
この機能には元になった場所があります。ZOZOが運営していたリアル店舗「niaulab by ZOZO」、通称「似合うラボ」です。
似合うラボは、2時間以上お客さん1人を貸切で担当して、ZOZOのAIとプロのスタイリストの知見を掛け合わせる、1人ひとりに合わせたスタイリングサービスでした。niaulab.comというサイトを持つ実際の店で、2025年7月31日に終わっています。ZOZOは2022年12月から2025年7月までの約2年半、この店で「似合う」に関するデータを分析してきました。
なぜそこまでするのか。似合うラボのオープン時にZOZOが行った調査では、約9割の人がファッションは「自分に似合うかどうかが重要」と答えました。そして実際に似合うラボを体験した人は、ZOZOTOWNへ行く回数が約1.5倍、買う金額が約2倍になりました。似合う服が見つかると、買い物のしかたまで変わったわけです。
約2年半の分析から、ZOZOは「似合う」を作る要素として「ジャンル」「体型の悩み」「与えたい印象」「味付け」の4つを特定しています。そこから取り出した特徴をWEARのコーデ1つひとつに付けて、ファッションに特化したAIと掛け合わせたものが、今回の機能の中身です。アプリ側の機能は、2024年5月9日のファッションジャンル診断、2026年4月27日のLINEのラボくんと、段階的に増えてきました。
気に入ったコーデは、そのあとどうなる?
提案は診断の結果だけで決まるわけではありません。体型の悩みやその日の天気に合わせたコーデも出ますし、自分がすでに持っているアイテムやお気に入り登録したアイテムを使った着回しの提案もしてくれます。手持ちの服が増えなくても、組み合わせ方のほうが増えるわけです。
そして気に入ったコーデの中のアイテムは、WEARとZOZOTOWNがつながっているので、そのままZOZOTOWNで買えます。買ったりお気に入りに入れたりしたアイテムの着回し提案も、あとでWEARの中で確かめられます。この着回し提案は2025年10月15日に発表された機能で、今回の新機能とつながって効いてくる部分です。
数字にも表れています。ファッションジャンル診断を入れたリニューアルでは、WEARからZOZOTOWNへ買い物に向かう人の割合が1.2倍になりました。着回し提案を使った人が翌月もWEARに戻ってくる割合は1.1倍です。買う前の迷っている時間にアプリがついていると、そのぶん戻ってくる人が増えるのかもしれません。
ZOZOは今回の発表で、「ファッションを『買う』ならZOZO」から「ファッションの『こと』ならZOZO」への進化を目指すと書いています。服選びの迷いや不安に寄り添って、自分らしい着こなしに自信を持てるようにするのが、似合うルームの役目です。
用語ミニ解説
- WEAR by ZOZO: ZOZOが出しているコーディネート投稿アプリ。ユーザーが自分の着こなし写真を投稿し、それを探したり真似したりできる。
- ファッションコア診断: 好きなコーデを5枚以上えらぶと、ジャンル・与えたい印象・味付けの3つから全28タイプのどれかを教えてくれる診断。
- ラボくん: 似合うラボで集めたスタイリングの知見を学習したAI。コーデのポイントやおすすめの理由を言葉で説明する役目をもつ。
Me-Moon編集後記 🌙
2時間貸切の店でやっていたことが、顔写真1枚と5枚のコーデ選びから始まるようになりました。試着は1日3回までなので、どれを試すか選ぶところから楽しめそうです。
明日の朝、クローゼットを開ける前にスマホを開く人が増えるかもしれません。まずは自分が28タイプのどれなのか、「ときめきロリポップ」なのか「無言のカリスマ」なのか、そこだけでも気になりますね🌙
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服を買う前にAIがコーデを組んでくれる別の入口です。買い物アプリ側からのやり方と見比べられます。
顔写真を1枚あげるところから始まるAI体験のもう1つの例です。
参考リンク
- ZOZO、“似合う”が見つかる新機能「似合うルーム by ZOZO」をWEARで提供開始 — 株式会社ZOZO, 2026-09-15
- ファッションコア診断特設ページ — WEAR by ZOZO
- ZOZOが全28タイプのAI診断で“似合う”を提案 WEARで「似合うルーム by ZOZO」提供開始 — Real Sound テック
- ZOZO、WEARで新機能「似合うルーム by ZOZO」提供開始 — AI Watch
- ZOZO/WEARアプリで“似合う”が見つかる新機能 — 流通ニュース
- ZOZO、顔写真からバーチャル試着できる新機能をWEARアプリに追加 — AppBank, 2026-09-16
