マイナンバーカードをかざすだけ!暗号資産の財布が1分で作れる「マイナウォレット」が登場

マイナンバーカードをかざすだけ!暗号資産の財布が1分で作れる「マイナウォレット」が登場

3行でわかるこの記事

  • 何が起きた? マイナンバーカードをスマホにかざして暗号資産の財布を作れるアプリ「マイナウォレット」が2026年7月21日に公開されました。
  • 重要なポイント 作成にかかる時間は最短1分で、アプリの利用料も送金の手数料もかかりません。
  • なぜ注目? 端末や鍵を失っても、マイナンバーカードがあれば財布を取り戻せる仕組みになっているからです。

はじめに

「マイナンバーカード、コンビニで住民票を取る以外に使ったことがないんですよね」

そう思っている方は、かなり多いのではないでしょうか。財布に入れたまま、年に一度出番があるかどうか。せっかく作ったのに、活躍する場面が思い浮かばないカードになっている人も少なくないと思います。

そのカードに、新しい役割が加わりました。2026年7月21日に公開されたスマホアプリ「マイナウォレット」は、マイナンバーカードをかざすだけで暗号資産やNFTを入れておく財布を作れるアプリです。運営するのはマイナウォレット株式会社で、App StoreとGoogle Playの両方で配信が始まっています。

この記事では、こんなことをお伝えしていきます。

  • マイナウォレットって、何ができるアプリなの?
  • どうして1分で財布が作れるの?
  • 私たちのお金の受け取り方は、どこへ向かうの?

聞き慣れない言葉が出てくるかもしれませんが、できるだけわかりやすくお伝えしますね。

ひとことで言うと

マイナウォレットは、マイナンバーカードをスマホにかざすだけで、暗号資産やNFTを入れておく財布を最短1分で作れる無料アプリです。順を追って中身を見ていきましょう。

マイナウォレットは何ができるアプリ?

マイナウォレットでできることは、大きく3つあります。ステーブルコインを含む暗号資産の送金と受け取り、NFTの保管と受け渡し、そして手持ちの資産が増えたか減ったかを表示することです。

対応しているブロックチェーンは6種類あり、今後さらに増やす予定だと発表されています。ブロックチェーンは、いわば通貨ごとに分かれた線路のようなものです。線路が1本しか通っていない駅より、6本乗り入れている駅のほうが行ける場所は広がりますよね。

そして最大の特徴が、本人確認のやり方です。免許証を撮影して送り、審査の結果を数日待つ、といった手順はありません。マイナンバーカードをスマホの背面に当てるだけで、カードの中に入っている電子的な証明書が読み取られ、その場で本人だと確認されます。役所の窓口に行かずに手続きが終わる仕組みが、そのまま財布づくりに使われている形です。

作成にかかる時間は最短1分。アプリ自体は無料で、ダウンロードすればすぐに試せます。

財布づくりが1分で終わる、3つの理由

なぜ、これほど短い時間で終わるのでしょうか。理由は3つあります。

1つ目は、いま触れたマイナンバーカードによる本人確認です。国が発行したカードの中身をその場で読むため、人の目による審査を待つ必要がありません。

2つ目は、パスキーによる操作です。財布を作るときに登録しておけば、以降の操作は顔や指紋で通ります。長い文字列のパスワードを控えて保管する、という面倒がなくなりました。

3つ目は、手数料の扱いです。暗号資産の送金には通常、手数料がかかります。マイナウォレットでは、決められた範囲と条件のもとで運営会社がその分を負担します。使い始めるために別の暗号資産を用意しておく必要がないので、最初の一歩がかなり軽くなっています。

この3つがそろうと、これまで「準備が大変そう」と敬遠されていた部分がほとんど消えます。専門の知識がなくても入り口に立てるようになった、というのが今回の変化です。

鍵をなくしても取り戻せる仕組み

暗号資産の財布でいちばん怖いのは、鍵を失うことです。合言葉を書いたメモをなくして中身を永久に取り出せなくなった、という話は昔からよく聞きます。

マイナウォレットは、そこに答えを用意しました。スマホを買い替えたり、機種を失くしたりしても、マイナンバーカードをかざせば財布を復元できます。国が発行したカードそのものが、予備の鍵の役目を果たすわけです。

その一方で、資産を預かるのは運営会社ではありません。財布の鍵はあくまで使う人の側にあり、運営会社が中身を勝手に動かすことはできない作りになっています。自分で管理する自由と、失っても戻せる安心。この2つは今まで両立しにくいものでしたが、身分証明のカードを組み合わせることで、その間を埋めようとしています。

家の鍵を思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。鍵は自分で持っているけれど、実家に予備の合鍵を預けてある。マイナンバーカードは、その合鍵のような立ち位置です。

私たちのお金の受け取り方は、どこへ向かう?

マイナウォレット株式会社は、これから先の構想もいくつか示しています。自治体と組んだ地域のデジタル通貨、ステーブルコインを使った給付金の配布、そしてタッチ決済やQR決済に対応する「マイナペイ」です。マイナペイは現在、実証段階にあると説明されています。

給付金の話は、多くの人にとって身近だと思います。これまでは申請書を郵送し、口座番号を書き写し、振り込まれるまで数週間待つのが当たり前でした。もし配布先がスマホの財布になれば、手続きは短くなり、届くまでの時間も縮まります。急いで届けたい場面ほど、その差は大きく効いてきますね。

地域のデジタル通貨も同じです。商店街の買い物に使える通貨を配るとき、紙の商品券を印刷して郵送する代わりに、アプリへ直接送れるようになります。使った履歴も自動で残るので、どの店でどれだけ使われたかを地域側が把握しやすくなります。

もちろん、いま挙げた構想はどれもこれから形になっていく段階です。それでも、マイナンバーカードという全国に行き渡ったカードが入り口になることの意味は大きいと思います。使い道が思い浮かばなかったあのカードが、暮らしのお金と結びつき始めています。

用語ミニ解説

  • マイナウォレット: マイナンバーカードをスマホにかざして作れる、暗号資産やNFTを保管するアプリ。2026年7月21日に公開されました。
  • ステーブルコイン: 円やドルなど、日常のお金と同じ価値になるよう設計された暗号資産のことです。
  • NFT: デジタルのデータに「これは誰のものか」という記録を付けられる仕組み。デジタル会員証やチケットにも使われています。
  • ブロックチェーン: 取引の記録をみんなで共有し、後から書き換えられないようにする技術のことです。
  • パスキー: 顔や指紋を使ってログインする仕組み。パスワードを覚えたり保管したりする必要がありません。

Me-Moon編集後記 🌙

暗号資産の財布は、作る手前でつまずく人がとても多い場所でした。そこにマイナンバーカードを当てるだけ、という答えが出てきたのは面白いです。

給付金や地域通貨まで話が広がると、遠かった技術が急に生活の側に寄ってきますね。あなたなら、この財布に最初に何を入れてみたいですか🌙

Me-Moonコミュニティのご案内

Me-Moon Mediaは、テクノロジーをやさしく楽しむコミュニティ「Me-Moon」が運営しています。 記事の感想や気になるニュースの話は、LINEオープンチャットでお待ちしています。

あわせて読みたい

参考リンク

この掲載情報は各取得情報によって提供されています。

※内容の真偽や広告内容についてはご自身でご判断ください。

小宮 滉

監修者

小宮 滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。

また、AI・ブロックチェーン開発を強みとしたDXサービスを提供し、企業の成長を支援します。AI・ブロックチェーン技術との統合を通じて、DX体験をシームレスに実現し、ユーザーと企業の双方に新たな価値を創出することを目指して、開発支援やマーケティングを行っております。

X (Twitter) →

一緒に記事を書いてみませんか?✍️

ライター登録はこちら →